ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2016年06月23日【告知】今年も開催決定!JPR

瀬戸内海国立公園神戸 高橋明子

みなさんこんにちは。

 梅雨特有の、どんよりした日が続きますが、そろそろ夏休みの予定を考える時期ではありませんか??

今年も子どもパークレンジャー事業(JPR)を実施することになりました!昨年、一昨年と淡路島の南にある

沼島で実施しましたが、今年は場所を変え、家島諸島の家島・男鹿島(たんがじま)で島の自然とくらしに

ふれる1泊2日のイベントを開催します。


◆子どもパークレンジャー事業とは

 子どもパークレンジャー(略称JPR:Junior Park Ranger)事業は、自然保護の大切さや自然とのつきあい方、また生き物に対する思いやりの心など、豊かな人間性を育むことを目的として、環境省レンジャー(自然保護官)と一緒に国立公園などで地域の豊かな自然や自然が育んだ地域の文化や産業などを小・中学生に体験してもらうプログラムです。


◇家島諸島

  姫路港の沖合約20km、播磨灘に浮かぶ大小40あまりの島々からなります。人が住んでいるのは家島、

 坊勢島、男鹿島、西島の4島で人口約8,000人。主な産業は漁業、採石、海運業です。


島ならではの豊かな自然やくらし、食べ物などを体験するプログラムが盛りだくさんです。瀬戸内海国立公園の自然と文化を満喫してみませんか??

先着20名となっておりますので、ご希望の方はお早めにお申し込み下さい!


詳細:家島観光事業組合 → http://h-ieshima.jp/news/14466

チラシ → いえしまJPRチラシ.pdf

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2016年06月13日よしくまの海を楽しもう!

吉野熊野国立公園田辺 都築真子

 皆様、初めまして。新たに田辺自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーとして新しく着任致しました都築 真子(つづき まこ)と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 梅雨も始まり、蒸し暑い日々が続きますね。

 私の勤務する田辺自然保護官事務所は、昨年4月に開所した新しい事務所です。去年9月、吉野熊野国立公園「よしくま」が、串本町の田の崎から、みなべ町の千里の浜にかけて大きく拡張をしたので、その地域を担当しています。

 拡張域の大部分は紀伊半島南西部の海域です。今回は、最近私が参加した、よしくまの海を楽しむイベントをご紹介します。

 まず一つ目は、南紀熊野ジオパークガイドの皆さんによるジオツアーです。南紀熊野ジオパークのジオサイトの多くは、吉野熊野国立公園の中にあるため、ジオツアーに参加することで、吉野熊野国立公園のみどころを巡ることができます。5月中旬には、白浜町の日置(ひき)で「美熊野 渚ウォーク」という女性のジオガイドさんが企画した、自然の中での癒しをテーマにしたジオツアーがありました。吉野熊野国立公園&南紀熊野ジオパークの志原海岸で、カラーセラピーやアロマセラピー、砂浜を素足で歩いたり、地元の素材を使った藍染め体験や石鹸手作り体験をしました。また、体を動かした後は、地元の食材を使ったおいしいランチもあり、参加者の方々が大満足されていました。

 続いて、5月末には、南方熊楠ゆかりの国指定天然記念物である「神島」(田辺市)にシーカヤックで渡り、浜の清掃活動と漂着ゴミ調査を行う民間団体のイベントに同行しました。参加者の皆さんは、シーカヤックで田辺湾の海を感じながら、神島の歴史や漂着ゴミ問題を学び、地域と自然とのつながりや、地球規模での漂着ゴミ問題について考えるきっかけになったと思います。

 さらに、6月に入ってからは、ナショナルトラスト先駆けの地として有名な「天神崎」(田辺市)で公益財団法人 天神崎の自然を大切にする会の自然観察会がありました。親子づれを中心に約100人という多くの方々が参加し、参加者の皆さんが、ウニやナマコ、カニやエビなどの磯の生き物を自分の手や網を使って捕まえて観察をしていました。分からないことがあれば教えてくれる地元の生物に詳しい先生方のお話に、子供たちが目を輝かせている姿が印象的でした。

 まだアクティブ・レンジャーとして着任して2ヶ月程ですが、よしくまの自然の中で遊び、楽しんでいる方々を見て、改めて国立公園に指定された自然の素晴らしさに気づかされるイベントばかりでした。

もっと多くの方に、よしくまに訪れて楽しんでいただけるよう、私自身も実際に参加して楽しみながらPRしていきたいと思います。

※よしくまでは80周年&拡張を記念して、自然を楽しむイベントをパートナーシップイベントとして位置づけてカレンダーにまとめています。よしくまの山、川、海、それぞれ魅力あふれるイベントを掲載しているので、ぜひHPをチェックしてみてください☆

イベントカレンダーHP :http://kinki.env.go.jp/to_2016/8024.html

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2016年06月09日【実施報告】第2回オカヒジキもどってこいこいプロジェクト

山陰海岸国立公園浦富 井原早紀

 皆さん、はじめまして! 4月から浦富自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーになりました井原早紀(いはら さき)と申します。 浦富自然保護官事務所初のアクティブ・レンジャーとして、これから今まで知られていなかった山陰海岸国立公園の魅力をどんどん発信していきたいと思います! どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、6月4日(土)に「第2回オカヒジキもどってこいこいプロジェクト」が山陰海岸国立公園熊井浜で開催され、浦富自然保護官事務所もお手伝いしました。

 このイベントは、近年熊井浜で繁茂している北アメリカ原産の外来植物であるオニハマダイコンを除去することで、オカヒジキに代表される昔から熊井浜で生きてきた地域特有の在来植物が少しずつ戻ってくるための手助けをするプロジェクトです。

 今年は2回目の開催で、昨年に引き続き「いわみガイドクラブ」と「くまやの自然を守る会」の主催で行われました。

       【浦富海岸の熊井浜】   

【観察の様子】

 まず最初に、絵を参考に、3種類の植物を参加者に探してもらい、特徴や違いを見つけてもらいました。

【熊井浜に生育するオカヒジキ・スナビキソウ・オニハマダイコン】

      

【3つの植物の違いを発表】

オカヒジキ:地面に這って生えている、葉や茎がぷっくりしている、"柔らかいつまようじ"

スナビキソウ:葉がザラザラで裏に毛がある、茎が太い、葉が巻いている

オニハマダイコン:葉に厚みがありツルツルしている、冷たい、青臭い、上に伸びている

...といった特徴が出ました!

 鳥取県のレッドデータブックで準絶滅危惧(NT)に指定されているスナビキソウは、オニハマダイコンとよく似ているので、間違えて抜かないように葉の特徴などの見分けるポイントを学びました。

【講師:清末先生の解説】

「ただ図鑑で見て学ぶより、直接植物に触れて、自分たちの目で見つけた特徴の方がよく分かるし、覚えやすいね」

 3種類の植物それぞれの違いを知り、早速オニハマダイコンの除去と海岸のゴミ拾い作業スタート!

 除去したオニハマダイコンの重さと株数を量り、生育しているオカヒジキの株数も数えました。

昨年と比べた結果、

2015年5月30日              今年(2016年6月4日)

オカヒジキ(在来植物)   13株      →      196株

オニハマダイコン(外来植物)64.4㎏     →      21.7㎏(2,284株)  

...となりました。昨年と比べて、オニハマダイコンは少なくなり、オカヒジキはたくさん見つかりました。これは活動の効果が出ているのではないでしょうか!

 活動の効果が出ているかどうかは、このイベントを継続的に実施して、結果を記録し続けていくことで分かっていくと思います。今後もこうした取り組みを続ける必要があると感じました。

 参加者の皆さんとも「来年もまた会いましょうね!」と言って別れました。

 熊井浜は、白い砂浜と青い海がとても美しい自然海岸なので、鳥取に来られた際はぜひ立ち寄ってみてください。そして、足元で育っているオカヒジキやスナビキソウを観察してみてくださいね♪


みなさんお疲れ様でした!!

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2016年06月08日前鬼・三重滝へ

吉野熊野国立公園 青谷 克哉

皐月(6月):大昔、耕作は「さ」と言われていた。故に耕作の時期だから「さ月」。

「皐」の字は、「神に稲を捧げます」という意味なので、この字が使われて「皐月」になったという説があるそうです。実家の周りは田んぼがたくさん、吉野自然保護官事務所の青谷です。


2016年「よしくま」を盛り上げようということで、吉野熊野国立公園吉野自然保護官事務所管内の紹介をさせて頂こうと思います。

今回は、前鬼と三重滝を紹介します。「前鬼」という場所は、奈良県は下北山村にあります。役行者の弟子である2匹の鬼、前鬼(夫)・後鬼(妻)夫婦と子供達が暮らした集落がここだそうです。


それでは早速、三重滝に向かって出発しましょう。

前鬼から閼伽坂峠(あかさかとうげ)を目指して歩いて行きます。峠にはお地蔵様がいらっしゃいますので、山行の安全を祈念し、先に進みます。

峠からは下りの連続の後、垢離取場(こりとりば)に到着です。「垢離(こり)」とは、身についた罪・穢れのことを言います。今でも、行者はここに首まで浸かって心身を清め、行場に向かいます。この日は、カエルのオタマジャクシがたくさんおりました。

垢離取場

オタマジャクシ

垢離取場を渡って(水量注意)山道をゆくと、三重滝(みかさねのたき)に到着です。三つの滝が重なっているので三重滝といい、到着するのはちょうど真ん中の滝である「千手の滝」の直下であり、三つ目の「不動の滝」の落ち口をのぞき込むことができる場所。

千手の滝

この場所の上に「馬頭の滝」があり、三つあわせて「三重滝」です。

この場所は、今でも行場として行者の方々が修行にいらっしゃいます。食べ残しや包み紙等のゴミは持ち帰って頂きますよう、お願い致します。

前鬼~三重滝までの間に、こんなものを見つけました。

オオセンチコガネ

オオセンチコガネ(別名ルリセンチコガネ)です。動物の糞をエサにしている昆虫で、食物連鎖を助ける大切な存在です。吉野熊野国立公園の山野では見かけることが多いのです。

オオセンチコガネは、北は北海道、南は九州と日本中に生息していますが、地域によって体の色が違います。奈良県(紀伊半島)の個体は、写真の様な藍色が多いようです。

続いてはこちら。

ギンリョウソウ

白い姿が美しいギンリョウソウです。菌類にくっつき、そこから栄養をもらいます。時が過ぎるとぼろぼろになり、その見た目から別名ユウレイタケとも言われています。


壮大な滝の絶景、美しい川の景観、様々な動植物たち。初心者向けの場所とは言いがたいですが、一度訪れてみることをお薦めします。

こんな所で、今回はここまで。次回は、どこになるのか?お楽しみに。それでは、また。

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