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アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年01月18日2019年!大台ヶ原の恵方

吉野熊野国立公園 小川 遥

 皆さま、こんにちは。吉野の小川です。

遂に2019年となりました。1月も半ばを過ぎたものの、残念ながら正月にお餅を食べることができなかったので、この先もまだまだお雑煮や焼き餅、ぜんざいなどを食べていこうと、私の中で密かな餅ブームが到来しています。

 ところで2019年といえば、干支はイノシシにも象徴される己亥、恵方は東北東です。そこで今回は、今年の大台ヶ原をより楽しんでいただくために、2019年大台ヶ原の恵方を紹介します!

 地図とコンパスを取り出し、大台ヶ原における大体の東北東方面を確認してみると・・・。そこには、大台ヶ原の山頂である日出ヶ岳(ひでがたけ)があります。

東大台の地図 日出ヶ岳に続く道 正木峠から見た日出ヶ岳
東大台の地図 日出ヶ岳に続く道 正木峠から見た日出ヶ岳

 日出ヶ岳(標高約1,695m)にはベンチや地図が備わる展望台があり、昼食やコース確認を兼ねたちょっとした休憩にオススメです。山中で唯一避雷針が備わっている場所でもあるため、天候が急変しやすい大台ヶ原ではチェックしておくべき場所の一つです。春から夏には周辺でシャクナゲが咲き、耳を澄ませると遠くの山で鳴く鳥の声が聞こえ、夏から秋にはアキアカネが飛び交います。木々が芽を出し、美しい新緑から紅葉、そして冬の樹氷へと移り変わる山の四季を感じることができます。

日出ヶ岳展望台 シャクナゲ(東大台) 日出ヶ岳から東を望む
日出ヶ岳展望台 シャクナゲ 日出ヶ岳から東を望む

 展望台から恵方を含む東の方角を見ると、熊野の海を見渡すことができ、空が澄んだ日には、日の出とともになんと富士山を拝めることがあります。更にこの方角は、日本三大渓谷に数えられる大杉谷と繋がっており、そちらには大きな滝やそそり立つ岩壁が連続し、見事な景観が広がっています。

(※大杉谷は中上級者向け登山道であり、安全面上、大台町にある大杉峡谷登山口から大台ヶ原へ登るコースを推奨しています。ヘルメット着用を含む装備の準備、ルートや天候などの事前確認、山小屋への宿泊、登山届の提出など十分な計画を立ててお越し下さい)

大杉谷の岩壁 七ッ釜滝(大杉谷) 吊り橋(大杉谷) 堂倉滝
大杉谷の岩壁 七ッ釜滝(大杉谷) 吊橋(大杉谷) 堂倉滝(大杉谷)

 また、日出ヶ岳展望台から西の方角に目を向けると、近畿最高峰の八経ヶ岳を含む、世界遺産の一部である大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)が通る大峰山系を一望できます。北の方角には高見山地や御在所山方面に連なる山々、南の方角には大台ヶ原の正木峠に続く景色が広がります。

日出ヶ岳から西を望む 日出ヶ岳から北を望む 日出ヶ岳から南を望む

 現在は車道が冬期通行止めとなっていますが、今年は大台ヶ原に行こうと思っている方もまだ予定にはない方も、節分の日には、大台ヶ原の恵方に思いを馳せてみてください。展望台でのんびりしてから東大台を一周するのもよし、大杉谷から日出ヶ岳まで登ってくるのもよし、早朝から日の出と富士山を眺めるのもこれまたよし!是非大台ヶ原にお越しいただき、2019年にしか味わえない日出ヶ岳をお楽しみ下さい。今年もたくさんの方々に、大台ヶ原を気持ち良く楽しんでいただけることを願っております。

----------------------【大台ヶ原公園川上線(大台ヶ原ドライブウェイ)冬期通行止め】---------------------

平成30年12月3日(月)午後3時~平成31年4月19日(金)午後3時(予定)

上期間中は冬期閉鎖のため、大台ヶ原山上へ通じるドライブウェイは通行止めです。

詳細はこちら→ 【報道資料】平成30年度 奈良県内 冬季通行止について(リンク)

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2019年01月08日初日の出

吉野熊野国立公園 熊野 岩田佐知代

アクティブ・レンジャーの岩田です。

 新しい年が始まりましたね。

皆さんそれぞれの場所で新年の初日の出を見たり、初詣に行きお祈りをされたことと思います。

吉野熊野国立公園の熊野・田辺エリアは太平洋に面しているため、日の出スポットはたくさんありますが、私が毎年欠かさず海岸沿いに出て見ている御浜町の初日の出を紹介します。

初日の出を待つ人々が並ぶ夜明け前の七里御浜  

夜明け前の七里御浜   

 御浜町の七里御浜には、今年も大勢の人が初日の出を見に来ていました。

水平線に雲がかかってなかなか太陽が出てこない年もありますが、今年は少し雲がかかっていたものの、無事、初日の出を見ることができました。夜明け前から待つご来光はいつもと気持ちの持ち方が違うのか新鮮にかつ神秘的に感じました。

初日の出  

 新しい年の幕開け、ご来光を浴びながら心機一転、気持ち新たに出発という「けじめ」として、今年も初日の出を拝み祈ることができました。

ハートの中の初日の出  

 地元若者の初日の出スポットとして注目を浴びている「ふれあいビーチ」(通称「ハワイ」と呼ばれています。)。芝生広場からハートのリングに初日の出を収めました。

打ち寄せる波  

波打ち際  

   

 熊野市から紀宝町まで約22キロ砂利浜が続いている七里御浜は、平安時代後期以降、熊野三山への参詣道として、「蟻の熊野詣」と言われるくらい多くの人に利用されてきました。そして、今でも熊野三山へと向かって歩く人の姿を見かけることがあります。

ストーンアート  

 いつも見慣れた、当たり前の光景となっているこの場所ですが、ほんとにええとこやなぁ~と思いながら、幼いころからの遊び場だった砂利浜で懐かしく小石で顔を作ってみました。いろいろな表情ができ、自画自賛しながら、この雄大な山・川・海の大自然がギュッとつまっている中に生まれ育ったことを誇りに思い、"もっと、もっと多くの方にこの素晴らしさを伝えていこう!"と誓った初日の出でした。

大自然を満喫しに「よしくま」へ遊びにお越しください!

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2018年12月13日「よしくまアドベンチャーin志原 ジオの宝探し」を開催しました。

吉野熊野国立公園 田辺 中村千佳子

 皆さん、こんにちは。田辺自然保護官事務所アクティブ・レンジャーの中村です。はやいもので今年も残すところあとわずかとなりました。振り返ってみると沢山の出会いと、周りの皆さんに助けていただいた1年でした。残りの日々も大切に元気よく過ごしたいと思っていますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、12月1日(日)に平成30年度吉野熊野国立公園子どもパークレンジャー事業の最終回となる「よしくまアドベンチャーin志原 ジオの宝探し」を開催しましたので、このことについて報告します。

 今回のアドベンチャーは、白浜町志原海岸にて、砂岩と泥岩が交互に積み重なってできたサンドイッチ状の地層や海食洞などの海からの浸食作用によってできたダイナミックな地形などを観察しながら、大地の成り立ちに由来する自然の宝物について楽しく学ぶ事を目的として開催しました。当日は15名の元気な子どもたちが参加しました。

志原海岸にある日本奇岩百景のひとつベアーズロック(2018年12月1日撮影)志原海岸から歩いて30分ほどの場所にある海食洞
日本の奇岩百景のひとつベアーズロック         志原海岸にある海食洞

 志原海岸は国道42号沿いにあることから多くの人が訪れる場所です。しかし、海食洞があることは広く知られておらず、参加者も海食洞には行ったことがない子ばかりでした。

 磯を観察しながら歩いていると、参加者からは「この模様はなに?」「この実はなんていう名前?」「なぜこんな形なの?」など沢山の質問が飛び交い、講師の説明に熱心に聞き入る姿が印象的でした。

 海食洞に到着すると、「おー!すごい!」「でっかい!」と驚いた声が聞こえてきました。波の浸食をうけこのような形になったと教えてもらい、近くでは昔いきものが住んでいた痕跡が化石になった「生痕化石」を観察しました。それから自然の宝物探しゲームをして、それぞれの宝物を集めました。中には貝の化石を見つけた子もいました。

講師の話を熱心に聞く子ども達参加者が発見した貝の化石
 講師の話を熱心に聞く参加者             貝の化石

 

 最後に、今日見つけた宝物を石に描きました。磯の生き物や木の実、海食洞だけでなく「よしくま、ありがとう」「またくるね!」とメッセージを書いてくれた子もいて、吉野熊野国立公園を大切に思い、自然に感謝してくれている事にスタッフ一同感激しました。

 これからも、身近な自然に目を向けふるさとを大切にする気持ちを育んでいく活動を応援していきたいと思っています。

浜で拾った石に、今日見つけた宝物の絵を描きました。海食洞の前で集合写真を撮りました
ストーンペイント                  集合写真

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2018年12月11日Memories of Oodaigahara in 2018

吉野熊野国立公園 小川 遥

 皆さま、こんにちは。吉野の小川です。

 12月に入り、2018年もあとわずかとなりました。寒さも増してきたので、近頃はこたつでみかんに幸せを感じる日々を過ごしております。

 さて、大台ヶ原も冬に入り、12月3日15時に山頂へ繋がる大台ヶ原公園川上線(通称:大台ヶ原ドライブウェイ)が閉鎖されました。今シーズンもたくさんの方が訪れ、景色や生きものを楽しんでいただけたことと思います。そこで今回は、大台ヶ原で活動するパークボランティア(PV)の活動とともに、2018年に大台ヶ原が私たちに見せてくれた景色の数々を振り返っていきたいと思います!

 まずは春。

 4月20日に開山してすぐの頃はまだ冬の様相を残しています。やがて、鳥が囀り、色とりどりの花が咲き、瑞々しい新緑へ移り変わる様子を楽しむことができます。パークボランティアも早速活動を開始し、利用者の方が分かりやすく、気持ちよく楽しめるよう願いながら、冬の間に汚れた看板拭きや歩道の確認、ごみ拾いを行いました。

PV活動(看板拭き) ツツジの開花 新緑と熊野の海
PV活動(看板拭き) ツツジの開花 新緑と熊野の海

 次に夏。

 1年を通して降雨が多い大台ヶ原ですが、梅雨から夏にかけて見ることができる、しっとりした雨上がりの森はおすすめです。鮮やかな新緑と水が滴る深い緑の苔がむす世界のなか、時には霧が出て幻想的な雰囲気が漂う西大台を味わった方も多いのではないでしょうか。

 本格的な夏になると大台ヶ原でも暑い日がありましたが、パークボランティアの自然観察会にもたくさんの方に参加いただきました。正木峠付近では、一足早くシロヤシオが色づいていく様子を見ることもできました。

雨上がり新緑の西大台 PV自然観察会 シロヤシオの色づきと日出ヶ岳
雨上がり新緑の西大台 PV自然観察会 シロヤシオの色づきと日出ヶ岳

 そして秋。

 夏から秋にかけて例年以上に台風の影響が強い季節でもありましたが、晩秋は秋晴れとなる日も続き、紅葉を楽しむことができました。パークボランティアもボランティア内での学習会を開催し、今後の観察会をより良いものにすべく、実践練習をしながら自然情報を収集しました。

シロヤシオの紅葉

ナナカマドの紅葉 PV学習会 大蛇嵓の紅葉
シロヤシオの紅葉 ナナカマドの紅葉 PV学習会 大蛇嵓の紅葉

 最後に冬。

 冬期閉鎖があるため冬を楽しめる時期は短くなりますが、日によっては樹氷や冠雪を見ることができます。更にこの時期は最も空気が澄み渡り、木々の葉も落ちているため、遠方を望むことができます。パークボランティアも11月下旬には、この1年の感謝を込めた清掃活動と自然再生(※)へ向けた作業を行い、大台ヶ原での今年度の活動を締めくくりました。

樹氷(ドライブウェイ) 樹氷 日出ヶ岳から望む大峰山系 PV活動(自然再生事業)
樹氷(ドライブウェイ) 樹氷 山頂から望む大峰山系 PV活動(自然再生事業)

 皆さんに是非見ていただきたい大台ヶ原の姿はまだまだあります。そして2019年の大台ヶ原は、また違った姿を見せてくれることでしょう。今年行かれた方もまだ行ったことがない方も、来シーズンの大台ヶ原に思いをはせつつ、次の開山を楽しみにお待ちください。そして、冬の間もAR日記を通し、大台ヶ原の様々な話をお届けしたいと思っています。そちらもどうぞお楽しみに!

 それでは皆さま、素敵な新年をお迎えください。

-------------【大台ヶ原公園川上線(大台ヶ原ドライブウェイ)冬期通行止め】------------

平成30年12月3日(月)午後3時~平成31年4月19日(金)午後3時(予定)

上期間中は冬期閉鎖のため、大台ヶ原山上へ通じるドライブウェイは通行止めです。

詳細はこちら→ http://www.pref.nara.jp/secure/205319/toukituukoudome.pdf

※ 環境省では、森林生態系の衰退を食い止め、大台ヶ原の自然を後世に残すために「大台ヶ原自然再生事業」を行っています。シカの侵入を防ぎ、植生の回復を促す防鹿柵(ぼうろくさく)の設置、シカによる樹木の皮剥を防ぐためのネット巻など様々な取組み(詳細はこちら→ http://kinki.env.go.jp/blog/2018/07/post-83.html)や普及啓発活動を実施しています。パークボランティアもその補助となる作業を随時行っています。

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