ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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吉野熊野国立公園 吉野

606件の記事があります。

2009年05月11日夏の気配? 【気候】

吉野熊野国立公園 吉野 朝倉和紀

皆さん、こんにちは。
吉野(大峯地区)アクティブ・レンジャーの朝倉 和紀です。

昨日、今日と気温が急に上がってきましたね。皆さんのお住まいの所ではどうですか?
吉野では、昼は汗ばむように暑く、もう夏かな?と思うような気温になっています。でも、夜はちょっと涼しすぎるかな?という過ごしやすいようなそうでもないような気候です。

外に出てみると、サクラの実ができていて、なおさら「もう春は終わったんだなぁ」という気分になります。


写真:事務所前に生えているヤマザクラの実

この夏のような暑さの対策として、吉野自然保護官事務所では、床にある通気口(?)を塞いでいた板をはずし、涼しい空気が事務所内に入ってくるようにしています。いわゆる省エネ生活です!
皆さんも自分なりの省エネ生活を見つけてみてはいかがですか?いろいろと考えるのは楽しいですよ!


写真:事務所の床にある通気口(?)の板をはずして涼しい空気を取り入れる。

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2009年04月30日国立公園フェア in 新宿御苑 【イベント】

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

4月29日、東京の新宿御苑にて「2009新宿御苑みどりフェスタ」が開催され、この中で、全国各地の国立公園の見どころを紹介する「国立公園フェア」が行われました。

各地域から集まったレンジャー&アクティブレンジャーが、それぞれの国立公園の魅力を伝えるべく集結しました。


写真左:ブースが立ち並ぶ、国立公園フェア 
写真右:エコキャラの「コマメちゃん」が、ねり歩きます。
コマメに電気を消そう!など、環境を良くするためのお願いをしていました。

今回は、吉野熊野国立公園大台ヶ原のPRのため、新宿御苑に「西大台利用調整地区」を出現させました!


写真左:手作りパラパラ漫画マシーンで、森のめばえのお話をする。瀬川自然保護官
写真右:国立公園に外来種を入れない取組を紹介する種子落としマット模型


写真左:ゲームで楽しみながら国立公園のマナーを知ってほしい!とPRするAR青谷
写真右:訪れて下さった皆さんが書いた森へのメッセージ

葉っぱに見立てたメッセージカードで、大台ヶ原にある立ち枯れの森が緑で埋まりました。
「緑大好き!いつも元気をもらっています。」
「疲れてても自転車で移動します。」
「もとの綺麗な森になりますように。」などなど。
ブースに来ていただいた皆様、どうもありがとうございました。

会場には親子連れの来園者も多く、熱心に話を聞いてくれるお子さん様もいたりして、私にとってとても充実した、実りの多いフェアになりました。

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2009年04月28日大掃除!【施設・利用】

吉野熊野国立公園 吉野 朝倉和紀

皆さん、こんにちは。
吉野(大峯地区)アクティブ・レンジャーの朝倉 和紀です。

先週の25日・26日に、大台ヶ原のパークボランティアの皆さんと東大台の大掃除・歩道の修理などを行いました。
25日は大雨、26日は強風・霰(あられ)が降り始め、寒さが厳しい天候でしたが、パークボランティアの皆さんと力を合わせて、美しい大台ヶ原を更に美しくすることが出来ました。
25日は、ビジターセンター内の清掃を行い、26日は、歩道の修理など、登山道の美化を行いました。利用者の方が快適に大台ヶ原を楽しめるように、ゴミを拾いつつ、見にくくなっている案内板の清掃、植生保護のために設置している歩道脇のロープの補修を行いました。


写真:パークボランティアさんとの作業①(案内板の清掃)


写真:パークボランティアさんとの作業②(歩道脇のロープの補修)

大台ヶ原に訪れた時は、ビジターセンターに寄って天候などの情報を集めてから、きれいになり読みやすくなった案内板をご覧になったり、しっかりと補修されたロープ沿いに歩いていただき、大台ヶ原の自然を満喫していただけると幸いです。

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2009年04月24日開通!【利用・施設】

吉野熊野国立公園 吉野 朝倉和紀

皆さん、こんにちは。
吉野(大峯地区)アクティブ・レンジャーの朝倉 和紀です。

今月21日から大台ヶ原ドライブウェイの冬期通行止めが解除となり、今年も素晴らしい自然が残る大台ヶ原散策が可能となりました!環境省では、これから1年かけてどれくらいの人が大台ヶ原を訪れるのか、どの時期によく訪れるのかなどを知るために、登山者カウンターを設置しています。ドライブウェイの開通となったので、年度始めということもあり、登山者カウンターの点検を行いました。カウンターは、登山道の登山口などに設置してあります。
ゴールデンウィーク間近となり、多くの方が大台ヶ原を利用されると思いますが、一度に数人重なって通過されると、カウンターが正確な人数をカウントできません。大台ヶ原を利用される方は、主旨をご理解いただき、カウンターのある場所では一列になって通過して頂ければ幸いです。


写真:登山口の登山者カウンター

標高の高い大台ヶ原でも春らしい陽気につつまれ、バイケイソウが芽吹いていました。バイケイソウは、ユリ科の草本で、アルカロイドという毒の成分を含んでいます。多くのユリ科には毒がない(皆さんが食べているタマネギもユリ科なのです!)のですが、バイケイソウには毒があります。なので、ニホンジカの増加が問題となっている大台ヶ原では、ニホンジカがバイケイソウを食べず、他の植物を食べてしまうので、林床にバイケイソウが群生しています。
大台ヶ原を散策される際は、春の息吹とともにバイケイソウの群生をご覧になってはいかがでしょうか?


写真:林床に広がるバイケイソウの群生

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2009年04月23日大台ヶ原の柵【その他】

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

 大台ヶ原を歩いていると、何やら柵のようなものを見かけることがあります。



写真:4月22日 西大台の防鹿柵

 ご存じの方も多いと思いますが、大台ヶ原には、鹿が入るのを防ぐ柵、その名も防鹿柵(ぼうろくさく)というものが設置されています。そもそもなぜこんな柵があるかというと・・・



写真:4月22日 幼いトウヒの木

 鹿が針葉樹林などの小さな木の子供を食べたり、樹皮をはいだりするためです。ぐるりと幹の皮をはがれた木は、水を吸い上げる力がなくなってしまい、最後には枯れてしまいます。この日、西大台で幼いトウヒの木が樹皮がはがれて枯れかけていました。
 森の中でのごく自然の出来事なのですが、鹿が増えすぎると、枯れる木も増えすぎてしまいます。少しでも森の衰退を防ぐために、柵が設置されています。

 大台ヶ原で柵を見かけられたら、一度柵の内と外を見比べてみてはいかがでしょうか。

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2009年04月16日五色湯 【利用・施設】

吉野熊野国立公園 吉野 朝倉和紀

皆さん、こんにちは。
吉野(大峯地区)アクティブ・レンジャーの朝倉 和紀です。

先日、筏場大台ヶ原線歩道の巡視に行ってきました。
筏場大台ヶ原線歩道は、吉野から大台ヶ原に向かう途中の大迫貯水池から左に曲がって30分くらいの場所にある、川に沿って森林の中を歩くことができるコースです。
巡視では、歩道脇にある環境省が設置した案内板などが見にくくないか、迷う危険はないか、また、皆さんが安全に利用できるかなどを点検します。
今回の巡視では、ルートを示す誘導標識の汚れやぐらつきなどの点検、岩場にかかっている橋のぐらつきなどの点検を行いました。

筏場大台ヶ原線歩道の見所の一つとして、五色湯跡があります。五色湯跡と言っても、現在も生暖かいお湯が湧いています。
五色湯とは、湯ノ花が様々な色になり、5色になることからそう呼ばれています。
しかし、五色湯といえども、常に5色ではないようです。
今回の巡視でも、3色(4色?)を確認し、5色見ることはできませんでした。


写真:筏場大台ヶ原線歩道の五色湯跡

※注意※
筏場大台ヶ原線歩道は本来、大台ヶ原の山上まで登れるルートなのですが、源泉の先に行った箇所にある釜ノ公谷の吊り橋が崩れ、通行止めとなっています。今回は、釜ノ公谷の吊り橋手前の通行止め地点まで巡視を行いました。通行止めの看板があるので、それより奥への立ち入りはご遠慮ください。

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2009年04月14日巡回展「大台ヶ原の自然in森と水の源流館」【イベント】

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

 昨年、橿原市昆虫館から始まった「大台ヶ原の自然」を紹介した企画展が、その後近畿地域6カ所で巡回展示されました。そして最後の開催地として現在、企画展が「森と水の源流館」(奈良県、川上村)で開催されています! 

企画展「大台ヶ原の自然」 4月16日(木)~6月2日(火)
開催時間:9:00~17:00 (水曜休館)
入館料:一般400円/小・中学生200円


写真:開催直前の展示風景。

 この企画展に伴い、大台ヶ原の苔探勝路で「苔の観察会」が行われます。吉野自然保護官事務所メンバーも観察会の開催に加わらせていただいております!
場所:大台ヶ原山上(苔探勝路)
日程:5月10日(日)
開催時間:10:00~11:30/13:30~15:00 (午前と午後の2回です)

※両イベントの詳しい情報やお問い合わせは、「森と水の源流館」まで!
http://www.genryuu.or.jp/index.htm

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2009年04月09日新年度のご挨拶! 【人】

吉野熊野国立公園 吉野 朝倉和紀

皆さん、はじめまして!
今年4月から吉野自然保護官事務所の大峯地区AR(アクティブ・レンジャー)に着任した朝倉 和紀です。

初めての奈良ライフで戸惑いばかりですが、野外活動などを通じて、吉野熊野国立公園の素晴らしさを精一杯皆さんに伝えていきたいと思います。よろしくお願いします!

さて、最近吉野では晴天が続いています。吉野山のサクラはほぼ満開となり、チョウも舞い、春らしい日々が続いています。皆さんもちょっと出掛けて、春を直接感じてみてはいかがですか?

写真:吉野山 下千本のサクラ(吉野山 下千本 七曲坂より)

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2009年04月07日吉野山【利用・施設】

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

 日本一のヤマザクラの名所として名高い、吉野山が賑わいをみせています!今年は吉野山のふもとに完成した「吉野熊野国立公園」と示された2つの入り口の表示看板が、吉野山に入られる方の目にとまることもあるのでは、と思います。


写真:近鉄吉野駅付近の看板



写真:近鉄吉野神宮駅付近の看板

 吉野山に来て「へ~!ここって国立公園だったのか~。」とそんなことを考えながら、入り口をくぐれば、そこには歴史と桜の文化を兼ね備えた吉野山の風景が広がります。



写真:4月7日(火)上千本と中千本の間、如意輪寺付近の桜
  (撮影:瀬川自然保護官)

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2009年04月01日西大台利用調整地区への入り方【その他】

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

 すでにご存じの方もおられると思いますが、大台ヶ原は西と東の二つの区域に分かれています。立ち枯れの木々、展望台からの海(熊野灘)の眺めや断崖絶壁の景色を見ることができる「東大台」。静寂なブナの森と清い沢が延々と続く、苔深き「西大台」。
 「東大台」へは自由に入ることができますが、「西大台」は利用調整地区(※)に指定されており、入るためには事前に予約が必要になります。その予約先が今年度から変わりました!

          ↓↓↓西大台への受付はこちら↓↓↓
            吉野自然保護官事務所
       〒639-3111奈良県吉野郡吉野町上市2294-6
        【TEL】0746-32-3730(利用手続き窓口)
   平日(12月29日~1月3日を除く)9:00~12:00,13:00~17:00


その他の変更点:
①これまでは手数料として一人あたり1,000円を振り込み形式で支払っていただいておりましたが、4月からは1000円分の収入印紙を張り付け、提出していただくことになりました。収入印紙は郵便局や一部のコンビニエンスストアなどで販売しています。

②西大台立ち入りの申し込み(申請書提出)の締め切りが入山の2週間前から、10日に短縮されました。



 西大台利用調整地区は、立ち入り人数に制限があるなどの規制がありますが、だからこそ感じることができる静寂な自然をぜひ体感していただければと思います。

 手続きの詳しい情報は大台ヶ原HPの「西大台利用調整地区」にて!
http://c-kinki.env.go.jp/nature/odaigahara/odai_top.htm

(※)「利用調整地区」とは、将来にわたり良好な自然環境を保持し、より質の高い自然体験の場を提供するため、立入り人数等を調整する区域のことで、自然公園法に基づき国立公園特別地域内の一部地域に指定されます。

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