吉野熊野国立公園 熊野
355件の記事があります。
2011年02月28日天然の植木鉢 【植物】
吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸
2011年02月21日大きくな~れ 【植物】【イベント】
吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸
18日(金)に熊野三山那智大社近くの那智高原にて、地元の小学生による植樹活動が行われました。
この植樹活動は毎年各都道府県を巡って開催される全国植樹祭に先だって行われたものです。平成23年は和歌山県が全国植樹祭開催地となっていて、5月に田辺市にて執り行われる予定です。
小学生たちが急斜面に竹筒に入った稚樹を植樹しました。

1箇所に5~6本ずつまとめて定植しました。
植樹した稚樹はウバメガシ、コナラ、クヌギ、アラカシ、シラカシ、イチイガシ等です。那智勝浦町の小学生が丹誠込めて1年前から各学校で育ててきました。
この度和歌山県のご協力により、那智勝浦町の宇久井ビジターセンターでドングリから育てていたクヌギの苗も植樹させていただくこととなりました!

少し分かりにくいのですが、白い芝生が茶色くなっている所に植樹しています。周囲の柵はシカの食害からの保護柵です。
この場所は鍬で堀り起こそうとしても大きな岩だらけでとても大変でした。
地表近くに大きな岩がごろごろしていたり、風が強かったり、シカの食害が深刻だったりと生育環境としては最適ではありません。
若干弱々しく感じられる小さな木々に「恵まれない環境をはね除けて、大きくなれ!」と、小学生や私たちの思いを込めつつ見守っていきたいと思います。

植樹活動記念の標識
この植樹活動は毎年各都道府県を巡って開催される全国植樹祭に先だって行われたものです。平成23年は和歌山県が全国植樹祭開催地となっていて、5月に田辺市にて執り行われる予定です。
小学生たちが急斜面に竹筒に入った稚樹を植樹しました。
1箇所に5~6本ずつまとめて定植しました。
植樹した稚樹はウバメガシ、コナラ、クヌギ、アラカシ、シラカシ、イチイガシ等です。那智勝浦町の小学生が丹誠込めて1年前から各学校で育ててきました。
この度和歌山県のご協力により、那智勝浦町の宇久井ビジターセンターでドングリから育てていたクヌギの苗も植樹させていただくこととなりました!
少し分かりにくいのですが、白い芝生が茶色くなっている所に植樹しています。周囲の柵はシカの食害からの保護柵です。
この場所は鍬で堀り起こそうとしても大きな岩だらけでとても大変でした。
地表近くに大きな岩がごろごろしていたり、風が強かったり、シカの食害が深刻だったりと生育環境としては最適ではありません。
若干弱々しく感じられる小さな木々に「恵まれない環境をはね除けて、大きくなれ!」と、小学生や私たちの思いを込めつつ見守っていきたいと思います。
植樹活動記念の標識
2011年02月15日~太古の堆積物が眠る海跡湖大池とにほんの里須賀利巡り~
吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸
前回の日記では、今月5日に実施した行事について採りあげましたが、その続きを投稿したいと思います。(前回2月7日の日記:http://c-kinki.env.go.jp/blog/2011/02/07/index.html)
今回は大池の次に訪れた須賀利のまちめぐりです。
須賀利の町は人口250人余りの高齢化が進んだ小さな漁村です。平地部分がとても狭く、海から60mも歩くと階段になるほど山が押し迫っています。人々の暮らしによって育まれてきた、すこやかで美しい里として評価され、2009年ににほんの里100選※に選定されました。本当にのどかな町で、時間がとてもゆっくり流れている風に感じられます。
須賀利にある普済寺というお寺の住職さんに須賀利についてのお話を伺いました。

とても話術の巧みな方で、終了時間がきてもまだまだ話したりない様子でした。
須賀利のご先祖は大池にあった元須賀利という集落から移住してきたことや、江戸時代に須賀利の湾内へ3万匹を超えるマグロが入ってきて大もうけしたこと(名付けて須賀利第一次黄金期だそうです)など、地元の方しか知らない興味深いお話を伺いました。
その後、須賀利をおんばんの会(須賀利のおもてなしをするために組織された会)代表の世古さんにご案内いただき、散策しました。
メインストリート(車の通行もままならないほどですが。。)には、映画「千と千尋の神隠し」に出てきたような銭湯やマグロ釣りの名人のご自宅があったりと、賑わっている光景が目に浮かぶような風情が漂っていました。

2時間弱の滞在だったのですが、帰りの船では何と紙テープで送迎をしていただきました!

紙テープを使ってお別れ
テレビなどで惜別の一コマに出てきますが、人生初の経験で、琴線に触れる出来事でした。
参加者の皆様、講師の方々、ありがとうございました。
※にほんの里100選
朝日新聞社と森林文化協会により、人々の暮らしによって育まれてきた、すこやかで美しい里を100ヶ所選出した事業(環境省は後援)。対象となる「里」は、集落とその周辺の田畑や野原や草地、海辺や水辺、里山などの自然からなる地域で、1.景観、2.生物多様性、3.人の営みの3点の評価基準により選定された。
今回は大池の次に訪れた須賀利のまちめぐりです。
須賀利の町は人口250人余りの高齢化が進んだ小さな漁村です。平地部分がとても狭く、海から60mも歩くと階段になるほど山が押し迫っています。人々の暮らしによって育まれてきた、すこやかで美しい里として評価され、2009年ににほんの里100選※に選定されました。本当にのどかな町で、時間がとてもゆっくり流れている風に感じられます。
須賀利にある普済寺というお寺の住職さんに須賀利についてのお話を伺いました。
とても話術の巧みな方で、終了時間がきてもまだまだ話したりない様子でした。
須賀利のご先祖は大池にあった元須賀利という集落から移住してきたことや、江戸時代に須賀利の湾内へ3万匹を超えるマグロが入ってきて大もうけしたこと(名付けて須賀利第一次黄金期だそうです)など、地元の方しか知らない興味深いお話を伺いました。
その後、須賀利をおんばんの会(須賀利のおもてなしをするために組織された会)代表の世古さんにご案内いただき、散策しました。
メインストリート(車の通行もままならないほどですが。。)には、映画「千と千尋の神隠し」に出てきたような銭湯やマグロ釣りの名人のご自宅があったりと、賑わっている光景が目に浮かぶような風情が漂っていました。
2時間弱の滞在だったのですが、帰りの船では何と紙テープで送迎をしていただきました!
紙テープを使ってお別れ
テレビなどで惜別の一コマに出てきますが、人生初の経験で、琴線に触れる出来事でした。
参加者の皆様、講師の方々、ありがとうございました。
※にほんの里100選
朝日新聞社と森林文化協会により、人々の暮らしによって育まれてきた、すこやかで美しい里を100ヶ所選出した事業(環境省は後援)。対象となる「里」は、集落とその周辺の田畑や野原や草地、海辺や水辺、里山などの自然からなる地域で、1.景観、2.生物多様性、3.人の営みの3点の評価基準により選定された。
2011年02月07日~太古の堆積物が眠る海跡湖大池とにほんの里須賀利巡り~
吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸
先週末の5日、穏やかな暖かい日差しが差す好天の中、吉野熊野国立公園内の三重県尾鷲市須賀利にて自然観察会~太古の堆積物が眠る海跡湖大池とにほんの里須賀利巡り~を開催しました。
本観察会の開催地となった大池は、陸の孤島と呼ぶに相応しい場所で、船以外での訪問が困難です。今回のイベントでは、このような場所にある海跡湖※1大池にて自然観察をした後、にほんの里100選※2に選ばれた須賀利にて、人と自然との営みについてお話を聞いたり町並みを散策しました。
※1海跡湖
かつて海だった所が砂丘、砂嘴、砂州の発達により海岸の湖となったもの。
※2にほんの里100選
朝日新聞社と森林文化協会により、人々の暮らしによって育まれてきた、すこやかで美しい里を100ヶ所選出した事業(環境省は後援)。対象となる「里」は集落と、その周辺の田畑や野原や草地、海辺や水辺、里山などの自然からなる地域で、1.景観、2.生物多様性、3.人の営みの3点の評価基準により選定された。
普段は尾鷲と須賀利両港を結んでいる巡航船に乗って尾鷲港を出発しました。
大池に行くまでの間、船から見えるこの付近の特徴的な景観について講師の方が説明して下さり、船内でも内容の濃い観察会となりました。
沿岸域は遠浅の海なので、巡航船で沿岸まで行き、動力付き、手漕ぎと2回小船に乗りかえて大池に到着しました。

合わせて3槽使用して上陸
ハマナツメは海跡湖周辺や海岸部でも直接海水の影響を受けないかなり限定的な場所に生育する植物で、全国的に生育できる環境が減少しており、環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類になっています。大池の湖畔にみられるハマナツメの群落の規模は日本有数です。近年シカ等による食害を受けています。現在環境省では詳細を把握するための調査中なのですが、ここ2~3年の短期間に急激に減少してきたようです。

シカの採食からハマナツメを保護するための網
シカは、地面近くの植生(下層植生)にも大きな影響を与えています。シカが忌避する植物だけが残り、あとは全て食べられてしまっています。

シカが食べないチョウジソウ以外、ほとんど下草は確認できません。(2010.8.25撮影)
講師のお話によると、今ではシカが採食できる高さまでの植物がほとんど無くなったブラウジングライン※3ができているのですが、以前は歩行が困難なくらい下草に覆われていたそうです。
※3ブラウジングラインについては、吉野の青谷ARが以前の日記で分かりやすく解説していますので、こちらをご覧下さい。http://c-kinki.env.go.jp/blog/2008/05/14/index.html
この続きは次回に投稿しますので、よろしくお願いします。
本観察会の開催地となった大池は、陸の孤島と呼ぶに相応しい場所で、船以外での訪問が困難です。今回のイベントでは、このような場所にある海跡湖※1大池にて自然観察をした後、にほんの里100選※2に選ばれた須賀利にて、人と自然との営みについてお話を聞いたり町並みを散策しました。
※1海跡湖
かつて海だった所が砂丘、砂嘴、砂州の発達により海岸の湖となったもの。
※2にほんの里100選
朝日新聞社と森林文化協会により、人々の暮らしによって育まれてきた、すこやかで美しい里を100ヶ所選出した事業(環境省は後援)。対象となる「里」は集落と、その周辺の田畑や野原や草地、海辺や水辺、里山などの自然からなる地域で、1.景観、2.生物多様性、3.人の営みの3点の評価基準により選定された。
普段は尾鷲と須賀利両港を結んでいる巡航船に乗って尾鷲港を出発しました。
大池に行くまでの間、船から見えるこの付近の特徴的な景観について講師の方が説明して下さり、船内でも内容の濃い観察会となりました。
沿岸域は遠浅の海なので、巡航船で沿岸まで行き、動力付き、手漕ぎと2回小船に乗りかえて大池に到着しました。
合わせて3槽使用して上陸
ハマナツメは海跡湖周辺や海岸部でも直接海水の影響を受けないかなり限定的な場所に生育する植物で、全国的に生育できる環境が減少しており、環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類になっています。大池の湖畔にみられるハマナツメの群落の規模は日本有数です。近年シカ等による食害を受けています。現在環境省では詳細を把握するための調査中なのですが、ここ2~3年の短期間に急激に減少してきたようです。
シカの採食からハマナツメを保護するための網
シカは、地面近くの植生(下層植生)にも大きな影響を与えています。シカが忌避する植物だけが残り、あとは全て食べられてしまっています。
シカが食べないチョウジソウ以外、ほとんど下草は確認できません。(2010.8.25撮影)
講師のお話によると、今ではシカが採食できる高さまでの植物がほとんど無くなったブラウジングライン※3ができているのですが、以前は歩行が困難なくらい下草に覆われていたそうです。
※3ブラウジングラインについては、吉野の青谷ARが以前の日記で分かりやすく解説していますので、こちらをご覧下さい。http://c-kinki.env.go.jp/blog/2008/05/14/index.html
この続きは次回に投稿しますので、よろしくお願いします。
2011年02月02日派手な装い 【動物】
吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸
温暖な紀南地域といえどこのところは西部の田辺市付近で例年にない程の降雪があったりと、凍えるような日々が続いていましたが、今日は明後日の立春の暦通り、空気が温かく感じられる陽気に包まれています。
さて、現在とても派手な装いをしたカモが群れで来ています。

オシドリ カモ科(右;雄、左;雌)
写真提供:日本野鳥の会 小瀧氏
雄はカモの中でも最も色彩豊かな羽毛をもっている種の一つです。でもとても警戒心が強くてなかなか近くで観察できません。
雄は派手な色合いだけでなく、他のカモにはみられない特徴的な帆を立てたような羽根をもっています。イチョウの葉の様な形をしているので、銀杏羽根とも呼ばれます。他のカモ類も同様ですが、雌は銀杏羽根もなく比較的地味な色をしていて、装いの性差は人間の世界とは逆転しているようです。また仲の良い夫婦を「おしどり夫婦」となぞらえますが、実際のオシドリは毎年相手を変えている個体もあるといわれています。
この付近ではカモの仲間はカルガモを除いて繁殖しておらず、冬前になると繁殖地より渡来して、越冬します。繁殖地へ旅立つまでもうしばらく見守っていきたいと思います。
さて、現在とても派手な装いをしたカモが群れで来ています。
オシドリ カモ科(右;雄、左;雌)
写真提供:日本野鳥の会 小瀧氏
雄はカモの中でも最も色彩豊かな羽毛をもっている種の一つです。でもとても警戒心が強くてなかなか近くで観察できません。
雄は派手な色合いだけでなく、他のカモにはみられない特徴的な帆を立てたような羽根をもっています。イチョウの葉の様な形をしているので、銀杏羽根とも呼ばれます。他のカモ類も同様ですが、雌は銀杏羽根もなく比較的地味な色をしていて、装いの性差は人間の世界とは逆転しているようです。また仲の良い夫婦を「おしどり夫婦」となぞらえますが、実際のオシドリは毎年相手を変えている個体もあるといわれています。
この付近ではカモの仲間はカルガモを除いて繁殖しておらず、冬前になると繁殖地より渡来して、越冬します。繁殖地へ旅立つまでもうしばらく見守っていきたいと思います。
2011年01月28日輝くのれん 【その他】
吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸
2011年01月17日「宇久井半島の今昔物語」 【イベント】
吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸
先月末から宇久井ビジターセンターにて、企画展示「宇久井半島の今昔物語」を開催しています。
宇久井半島は人と自然が密接な関係を保って暮らしてきた、一般的に「里山」と呼ばれる地域です。山では薪や山菜、きのこ等を採取したり、海では魚介類や海藻をとったりして、身近にある自然の恵みを受けながら生活を営んでいました。
昔の環境や人々の様子を知っていただくために、当時の写真を展示しています。そして現在との違いを比較できるように、現在の同一地点の写真を並べています。昭和初期頃に農作業や漁業、日常生活で実際に利用されていた道具も陳列していますので、古人が自然をいか様に活用していたかを垣間見ることができます。


また小さな子供達にも親しんでもらえるように、今と昔の暮らしぶりの違いを学べるゲームも用意しています。

昔の宇久井半島のように、自然と人が豊かで深い関係を維持していくために、私たちはどうすればいいのでしょうか。この展示を通じて考えていただければと思います。
宇久井半島は人と自然が密接な関係を保って暮らしてきた、一般的に「里山」と呼ばれる地域です。山では薪や山菜、きのこ等を採取したり、海では魚介類や海藻をとったりして、身近にある自然の恵みを受けながら生活を営んでいました。
昔の環境や人々の様子を知っていただくために、当時の写真を展示しています。そして現在との違いを比較できるように、現在の同一地点の写真を並べています。昭和初期頃に農作業や漁業、日常生活で実際に利用されていた道具も陳列していますので、古人が自然をいか様に活用していたかを垣間見ることができます。
また小さな子供達にも親しんでもらえるように、今と昔の暮らしぶりの違いを学べるゲームも用意しています。

昔の宇久井半島のように、自然と人が豊かで深い関係を維持していくために、私たちはどうすればいいのでしょうか。この展示を通じて考えていただければと思います。
2011年01月05日あけましておめでとうございます 【利用・施設】
吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸
新年あけましておめでとうございます。今年も投稿して参りますので、よろしくおねがいします!
那智勝浦町にある宇久井ビジターセンターでは新しい年を迎え、お正月らしい雰囲気を感じてもらうべく、現在センターの入口に門松を飾っています。

この門松はビジターセンターの維持管理を行って下さっている宇久井海と森の自然塾会員の方が、手作りで作って下さいました。
身の回りのものを上手く材料にして作られています。館内にある花の入物や置物等も身近なもので手作りされていて、毎回その技巧に脱帽します。
今年は宇久井ビジターセンター開館五周年を迎えます。卯年らしく飛躍の年にしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
那智勝浦町にある宇久井ビジターセンターでは新しい年を迎え、お正月らしい雰囲気を感じてもらうべく、現在センターの入口に門松を飾っています。
この門松はビジターセンターの維持管理を行って下さっている宇久井海と森の自然塾会員の方が、手作りで作って下さいました。
身の回りのものを上手く材料にして作られています。館内にある花の入物や置物等も身近なもので手作りされていて、毎回その技巧に脱帽します。
今年は宇久井ビジターセンター開館五周年を迎えます。卯年らしく飛躍の年にしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
2010年12月20日寒さの中でも 【植物】【動物】
吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸
九州や山陰でも初雪が観測され、冬将軍の活動が本格的になってきました。
身の縮むような冬空の下でも、自然の中にはいきいきと力強く花を咲かせる植物がいます。


上:岸壁に生えるキノクニシオギク
下:キノクニシオギク キク科
キノクニシオギクは海岸付近の崖の土壌がほとんどない様な場所に生育する植物です。他の季節のような華やかさに欠けるこの時期には、一際鮮やかな黄色の花弁が美しく映えます。
一般的な花(被子植物)は生殖器官で、その多くは受粉を行うために動物たちの力を巧みに利用します。従って虫たちの活動時期に合わせて花を咲かせます。温暖な紀南地方では冬でも虫たちが活動するので、キノクニシオギクをはじめとして、花を咲かせる植物がみられます。

キノクニシオギクに訪れたオオハナアブ
※被子植物:
花を咲かせて種子をつくる植物のうち、胚珠が子房に包まれている仲間
身の縮むような冬空の下でも、自然の中にはいきいきと力強く花を咲かせる植物がいます。
上:岸壁に生えるキノクニシオギク
下:キノクニシオギク キク科
キノクニシオギクは海岸付近の崖の土壌がほとんどない様な場所に生育する植物です。他の季節のような華やかさに欠けるこの時期には、一際鮮やかな黄色の花弁が美しく映えます。
一般的な花(被子植物)は生殖器官で、その多くは受粉を行うために動物たちの力を巧みに利用します。従って虫たちの活動時期に合わせて花を咲かせます。温暖な紀南地方では冬でも虫たちが活動するので、キノクニシオギクをはじめとして、花を咲かせる植物がみられます。
キノクニシオギクに訪れたオオハナアブ
※被子植物:
花を咲かせて種子をつくる植物のうち、胚珠が子房に包まれている仲間
風の道しるべとなるのが風見鶏。今日は風見鶏風の写真を一枚。
風向計の横にいるセグロカモメ
この日は風がほとんどありませんでしたが、当たり前ですがセグロカモメは風向きとは関係なくいろんな方向を向いていました。。。
この場所はカモメたちの指定席となっているようで、下は糞で真っ白になっていました。
現在カモメたちの北方への渡りの時期にあり、徐々に数が減ってきています。季節の移ろいを実感しつつ、また来季まで指定席が埋まる日を楽しみに待っていたいと思います。