吉野熊野国立公園 熊野
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2016年09月28日イベント紹介
吉野熊野国立公園 熊野 岩田佐知代
こんにちは。
熊野自然保護官事務所アクティブ・レンンジャーの岩田です。
10月に行われる「よしくま80周年&拡張記念」として開催されるイベントの紹介をさせていただきます。
まずは、10月1日(土)、2日(日)に三重県尾鷲市で行われる『須賀利大池を学ぼう!~海跡湖を知る~』のご案内です。
「須賀利大池」は尾鷲市海岸部と共に昭和50年12月に吉野熊野国立公園に追加編入され、平成24年1月に国の天然記念物にも指定されている海跡湖です。海跡湖とは、地殻変動や海流の影響などで、海の一部が陸地に取り残されてできた湖沼のことです。大池周辺地では断層周辺に太古の地殻変動に関する現象が見られると共に、生きた化石といわれる絶滅危惧種のハマナツメや他の希少植物なども生育し、貴重な自然環境を観ることができます。
1日目は、須賀利大池・小池についての座学、2日目は須賀利の漁師町の集落を歩き、船で大池に渡り、海跡湖観察のフィールドワークを行います。普段なかなか踏み入れることのできない古い歴史に包まれた地に足を運んでみませんか。
次に10月2日(日)に年中ミカンの採れる町 三重県御浜町と日本野鳥の会三重県支部との共催で「秋のバードウォッチング」が行われます。当日はどんな野鳥が観察できるでしょうか。
詳細は以下のHP(http://kinki.env.go.jp/to_2016/post_70.html)とチラシをご覧ください。
2016年07月13日マリンイベント情報
吉野熊野国立公園 熊野 岩田佐知代
熊野自然保護官事務所 アクティブ・ レンンジャーの岩田です。
夏休みのマリンイベント、串本海中公園センターで開催される「串本海中観察会」のご案内です。
本州最南端に位置する和歌山県串本では、色とりどりのサンゴや熱帯魚をみることができます。美しい景色が広がる串本沿岸海域は吉野熊野国立公園の海域公園地区に指定され、ラムサール条約湿地にも登録されています。世界最北となるテーブルサンゴ群集の生態系について学び、自然環境への関心と理解を深めることを目的とした観察会を開催いたします(詳細はこちら:http://kinki.env.go.jp/to_2016/post_57.html)。
みなさんも吉野熊野国立公園のサンゴ群集をスノーケリングで観察してみませんか?
海中では、どんな生き物に出会えるでしょうか?
皆様のご参加をお待ちしております!(応募者多数の場合は抽選となります。)
2016年06月29日よしくま情報
吉野熊野国立公園 熊野 岩田佐知代
熊野自然保護官事務所のアクティブ・レンンジャーとして4月に着任いたしました、岩田佐知代(いわた さちよ)と申します。
吉野熊野国立公園「よしくま」の情報発信を行いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
「よしくま 風景情報その1」
青い空、青い海 夏本番間近のよしくまの風景です。
「よしくま 自然情報その1」
長い間、土の中にいた、クマゼミの羽化を観察することができました。
我が家の網戸を170センチほどはいあがり、午後8時から羽化の準備を始めたので観察しました。
・羽化するために網戸にはい上がったクマゼミ
・網戸に静止して2時間後には、もう羽化が始まっていました。
・羽化が始まって2時間30分後、前翅はきれいに延びきりました。
・羽化開始3時間後 羽化完了 場所を移動してじっとしています。
色も黄緑色から黒色へと変わってきました。
・早朝確認したら、無事飛んで行ったようでぬけがらだけでした。
久々に観たクマゼミの羽化の美しさに感動し,生きられる数日間を元気に過ごしてほしいと願いました。
皆さんもこの夏、美しい景色が広がり,豊かな自然が満載で「海、川、山」どこにでも魅力がある「よしくま」にぜひ遊びにおこしください!
2014年08月27日野鳥観察会 開催のご案内
吉野熊野国立公園 熊野 鎌田遼
9月14日(日)に宇久井ビジターセンター周辺で野鳥の観察会が開催されますので、お知らせします。ぜひご参加ください!
【日時】
平成26年9月14日(日)9:00~12:00(受付開始 8:45)
【内容】
渡り鳥(シギ・チドリ類など)などの観察
【主催】
日本野鳥の会和歌山県支部・環境省近畿地方環境事務所
【参加対象】
一般(小学生以上)
【定員】
25名
【参加費】
無料
【持ち物】
歩ける靴、帽子、飲み物、筆記用具、メモ帳、双眼鏡(ビジターセンターより貸出も可です)
【申し込み・問合せ】
①宇久井ビジターセンター(0735-54-2510)
②熊野自然保護官事務所(0735-22-0342)
【チラシへのリンク(pdf形式)】
http://c-kinki.env.go.jp/to_2014/data/0819aa.pdf
チラシの画像
2013年07月24日オニヒトデの駆除の見学をしてきました その2【動物】
吉野熊野国立公園 熊野 鎌田遼
オニヒトデの駆除作業の見学中に見られた海の生き物を紹介します。
(写真上)サンゴとイサキの群れ
今が旬のイサキは、スーパーの鮮魚コーナーで見かけます。よい値段がついています。釣りの対象としても人気です。
(写真中)ニザダイとチョウチョウウオ
ニザダイは地方名でサンノジなどと呼ばれ、尾びれの付け根あたりに3個の斑紋があります。割とどこにでもいます。磯釣りの外道です。
(写真下)ハコフグの仲間のシマウミスズメ
堅い体表を持っており、おもちゃみたいな質感の魚です。
(写真上)アオブダイ
ブダイの仲間で、かなり巨大です。内蔵に毒を持っていることがあり、今年も中毒事故が発生しています。
(写真下)ホンソメワケベラ
青・黒・白に分かれた(染め分け)体色をもつベラの仲間です。他の魚の歯や寄生虫などを掃除します。
青いヒトデがいました。
アオヒトデだと思い、調べてみましたが、アオヒトデは沖縄以南にしかいないようです。
串本海域公園のウェブサイトで調べてみたところ、どうやらムラサキヒトデのようです。
環境省 串本海域公園のウェブサイト
http://www.env.go.jp/nature/nco/kinki/kushimoto/JP/index.html
串本海中図鑑 ムラサキヒトデ
その他、ミギマキを見ることができましたが、写真は撮影できませんでした。くちびるが赤い変な魚です。
串本海中図鑑 ミギマキ
http://www.env.go.jp/nature/nco/kinki/kushimoto/JP/zukan/fish/fish0232_migimaki.html
少しの時間でしたが、色々な生きものを見ることができました。
さて、そんな串本の海を堪能できるイベント「串本海中観察会」が8/19、8/23に開催されますので、お知らせします。申し込みの締め切りの7/31まであとわずかです。
詳しくは、下記のウェブページをご覧ください!
環境省 近畿地方環境事務所 イベント開催案内
http://c-kinki.env.go.jp/to_2013/0628a.html
※応募者多数の場合は抽選になりますのでご了承下さい。
2013年07月23日オニヒトデの駆除の見学をしてきました その1【動物】
吉野熊野国立公園 熊野 鎌田遼
オニヒトデの除去作業を見学してきました。
―オニヒトデとは?
オニヒトデはヒトデの仲間で、サンゴを食害することが知られています。オニヒトデが大量発生すると、貴重なサンゴ群落による海中景観が損なわれるおそれがあるため、環境省では、オニヒトデやその他のサンゴ食性生物の駆除事業を行っています。
地元のダイビングショップ等が作業に参加されています。
ダイビングボートで今回の作業場所に向かいます。
作業にはスキューバを用います。
潜水作業中です。
水揚げされたオニヒトデです。
オニヒトデをただ駆除するだけではなく、計数・計測を行い、個体群を長期間追跡することで、オニヒトデの発生状況の予測に役立てます。
例えば、小さいオニヒトデが増えてきた場合、オニヒトデが近海で繁殖しており、近い将来に大量発生の可能性があることが分かります。
海中の様子はまた次回お伝えします!
2013年05月23日七里御浜散歩【植物】【動物】
吉野熊野国立公園 熊野 鎌田遼
三重県御浜町で実施された「みかんの花と甘夏みかん狩りツアー」に参加してきました。
<イベント概要(イベントは終了しています)>
http://www.town.mihama.mie.jp/25news/h25mikangari.pdf
イベントの中で、七里御浜の自然解説を担当させていただきました。
ツアー中に見られた七里御浜の動植物を紹介させていただきます。
今回は、名前に"ハマ"が付く植物を紹介しました。
ハマダイコン、ハマエンドウ、ハマヒルガオなどの花が咲いていました。
ハマダイコンは、野菜のダイコンが逃げ出して野生化したものです。
根っこをかじると、少しダイコンの味がします。
干からびたサメを発見しました。
種類は「アカシュモクザメ」です。
英名をハンマーヘッドシャークといい、その名の通り金槌のような頭の形状が特徴です。
危険なサメだと指摘されることもあります。
頭部の両端に眼があり、とても奇妙な形です。
こんな生き物がすぐそばの海を泳いでるなんて、とても不思議ですね!
2013年03月14日竹の間伐作業を取材してきました【その他】
吉野熊野国立公園 熊野 鎌田遼
今日は宇久井ビジターセンターでのボランティア作業を取材してきました。
ジャングル化した周辺の竹林を間伐して、本来の里山の姿に戻します。
竹を切り、運び出します。
打ち捨てられたままの枯損木の処理なども行います。
長さを揃えた後は、竹割をします。
竹割りを使うと、破竹の勢いで気持ち良くきれいに割ることができました。
割った竹材は、宇久井ビジターセンター周辺の整備に使われたり、竹細工体験に使われます。
2013年03月13日ウソが来ています【動物】
吉野熊野国立公園 熊野 鎌田遼
那智勝浦町にある環境省 宇久井ビジターセンター周辺では、ウソが海岸近くまで下りてきています。
口笛のような鳴き声をたよりに探してみると、3羽見つけることができました。
花芽や新芽をぼりぼり食べるウソ。ウメやサクラを食害するので、特にウメの産地である紀南地方ではやっかいもの扱いされているようです。
うち1匹がツルにからまっていましたので、ほどいて解放しました。
他にもいろいろな種類の鳥を見ることができました。
写真上は宇久井湾の海水浴場でよく見られるクロサギです。
和歌山県のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類とされています。
磯場などを好むため、複雑な地形が多い吉野熊野国立公園沿岸部では、比較的高い頻度で観察できます。
写真下は、ルリビタキのメスです。
きれいなルリ色が特徴の小型ツグミの仲間です。
オスは全身がルリ色になります。
宇久井の森に棲んでいて、地面で餌を探している様子をよく観察できます。
暖かくなって、寒さに耐える自然観察はおしまいです。
今度は、春を探しに行ってみようと思います。
こんにちは。
熊野自然保護官事務所 アクティブ・レンンジャーの岩田です。
10月2日(日)に「吉野熊野国立公園指定80周年&拡張記念」として御浜町・日本野鳥の会 三重県支部・近畿地方環境事務所の共催で実施した「秋の野鳥観察会」の報告をさせていただきます。
年中ミカンの採れる町 三重県 御浜町の道の駅「パーク七里御浜」で開会式を行い、町内の市木川河口に移動し河口沿いで実施した野鳥観察会は、曇りで暑くもなく、風が吹きちょうど心地よい秋の観察会となりました。
市木川河口は、渡り鳥が羽を休めるポイントです。参加者は遠路、千葉県や奈良県からも参加してくださり、ほとんどの方が日本野鳥の会に所属されている強者揃いで、肉眼で遙か遠くに見えるシルエットや鳴き声で鳥名を判別することができ、さすが・・すごいなぁ~と感動いたしました。
今回は、普段なかなか観ることのできないチゴハヤブサを2羽も観ることができ、また今回お目当てのノビタキも観られて、参加者は「遠くから来てチゴハヤブサが観られてよかった!」「また来たい!」と喜んで話されていました。
この日は、合計27種類の鳥類(チゴハヤブサ、メジロ、イソヒヨドリ、カルガモ、ミサゴ、ホオジロ、キジバト、ツバメ、モズ、イソシギ、ヒヨドリ、シマアジ、ハクセキレイ、アオサギ、カワウ、トビ、ダイサギ、キセキレイ、タシギ、ノビタキ、カワラヒワ、キジ、スズメ、ドバト、ハシボソガラス、ハシブトカラス、セグロセキレイ)を観察することができました。
野鳥図鑑を見たり、望遠鏡やカメラを片手に観察しながら撮影したりと、楽しいひと時を過ごし、最後はみんなで記念撮影をして無事に終了することができました。
ご参加いただきました皆さんありがとうございました。