ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

吉野熊野国立公園 熊野

355件の記事があります。

2007年08月02日中学生のお仕事体験 【その他】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

こんにちは、鈴木です。
吉野自然保護官事務所もノークーラーなんですね!熊野自然保護官事務所も頑張っていますよ?。雨の多い熊野では、梅雨時期にはかなり湿度の高?い事務所になり、プリンターに支障が出てしまい除湿機能を使いましたが、それ以降頑張ってますよっ。もううちわが手放せません。お互い頑張りましょ?!

さてさて、今週は宇久井ビジターセンターに宇久井中学校の3年生が職業体験に来ています。「地元・宇久半島の自然をもっと知りたい」という熱意をもっていて、宇久井ビジターセンターでの仕事を手伝ってもらっています。昨日は宇久井ビジターセンターの休館日だったので、アクティブ・レンジャーと共に館内の修繕作業と館内展示のための情報収集に行きました。

写真:館内のマットを修繕中。ありがとう。(2007.8.1撮影)

今日は昨日の情報収集の成果を出すべく、館内で展示パネルを作成してもらっています。明日には、中学生の職業体験での成果がビジターセンター内に展示される予定です。どんな展示になるのか、楽しみです。後日、宇久井ビジターセンターのHPにも掲載されると思うので、是非ご覧下さい♪

ページ先頭へ↑

2007年07月30日夏の到来を告げるもの 【植物】

吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸

皆さん、こんにちは。
熊野では今日、久しぶりに雨になり涼を感じました。

今日は、夏期には希少な鮮やかに開花するネムノキについて紹介します。ネムノキはマメ科の植物で夏期になる頃に花を咲かせる植物です。ネムノキは夜になると葉をとじ合わせて、眠っているように見えるとこからこの名がついたようです。よく知られているオジギソウも本種の近縁種になります。

マメ科 ネムノキ(撮影:07.07.25)

(撮影:07.07.25)桃色の放射状に伸びているものは雄しべで、その中央に雌しべという構造になっています。
 夏期になると花を咲かせる樹木は少ない中、よく目立つ植物ですので鑑賞してみてはいかがでしょうか。

ページ先頭へ↑

2007年07月26日自然なる間伐 ほか 【植物】【動物】

吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸

皆さん、こんにちは。
熊野では梅雨が明け、暑い夏日が続いています。

本日、生物調査の下見に行ってきました。そのときに見られた自然について報告いたします。
そこで自然の間伐風景を目撃しました。

この穴はカミキリ虫の幼虫が出たものです。時間が経過すると朽ちて倒木し、間引かれるものと思われます。(撮影:2007.07.26)


タヌキの糞から発生したキノコ ヒトヨタケ科の仲間です。(撮影:2007.07.26)

自然には観察すれば、興味深いものがたくさん観察できます!
暑い時期ですので、日除け及び虫除け対策や水分補給に気をつけて散策されることをお勧めいたします。

ページ先頭へ↑

2007年07月22日スノーケルで観察 【イベント】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

暑い暑いこの夏、みなさんはいかがお過ごしですか?
こんな暑い夏には、海の中の散歩がおすすめ…ということで、昨日の海中観察会の様子を報告します。

前日までの大雨がうそのような晴天に恵まれ、すこし波にうねりは出ていたもののよいコンディションで串本海中観察会を行うことができました。海の生き物解説やスノーケルの使い方説明をしたあと、参加者13人とスタッフで串本海中公園2号地の海の世界をのぞきに行きました。

写真:スノーケリングの練習中。最初はおそるおそるスノーケルをつけて練習していた子も、アドバイスを受けて上達。(2007.7.22撮影)

今回の観察会では、小学生の女の子がカラフルな色をしているヤマブキベラやニシキベラなどの魚をみて、スノーケルを加えたまま「○×☆★×っ!!」と感動の声(聞き取れず)を出して観察していたり、クシハダミドリイシやスギノキミドリイシなどのサンゴ群落を見て惚れ惚れしていたお父さんもいました。

わたしももう何度もクシハダミドリイシの群落の上を泳いでいるのに、いつも心の中で歓声を上げてしまいます。すごく、素敵です。

写真:クシハダミドリイシ群落 少し見づらくてごめんなさいです(2007.7.20撮影)

今日から夏休みの人が多いかな?と思いますが、ラムサール条約にも指定された串本の海の世界はおすすめですよ?!

ページ先頭へ↑

2007年07月17日海の世界をレイアウト 【イベント】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

みなさんこんにちは。
先週末の台風は凄かったですね。紀伊半島も強い風と雨が降り注ぎ、どんな週末になるのか不安でした。16日に予定していたアクティブ・レンジャーの観察会も中止だなあ…と思っていたのですが、土曜日に台風は過ぎ去り、観察会を開催することが出来ました?。

今回のフィールドは宇久井半島稲荷の浜!晴天の中、参加者は定員いっぱいの15名で観察会をすることができました。今回観察できた生き物は…イソカニダマシ、ムラサキクルマナマコ、オウギガニやヒライソガニなどなど、地玉の浜とはまた一味違う面白い生き物も観察することが出来ました。それから今回の目玉(?)にもなったイカの卵!!しかもちょうど孵化したところを観察することが出来たんです。卵のムチムチした感触も確かめつつ、私が一番興奮していたかも…。

写真:観察会の様子 潮だまりってなんだろうか??とみんなに聞いています(2007.7.16撮影)

写真:イカのたまご(2007.7.16撮影)

採集した生き物をみんなで観察した後は、自分の「潮だまり」を作ってもらいました。水槽に自分のお気に入りの生き物を入れたり、海藻で装飾したり、貝や石を入れて隠れ家を作ったり、小さくて大きい海の世界を水槽の中に表現してもらいました。

写真:ビンはイソスジエビの隠れ家、スタイリッシュな「MY潮だまり」を作ってくれました。(2007.7.16撮影)

次回の潮だまりウォッチングは8月25日を予定しています。次はなにを観察できるか…今から楽しみです。

ページ先頭へ↑

2007年07月13日ビジターセンターへの珍客 【動物】

吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸

皆さん、こんにちは。
熊野では今月に入って、梅雨らしい雨空が続いています。

今日は、ビジターセンターへ珍しいお客さん?が来訪しましたので報告します。
ビジターセンターは休館日だったのですが作業があったため、入り口を少し開放していました。すると、珍しい来訪者が入ってきました。
それは、、

ツバメでした。

そして、壁のガラスに向かって飛び続けていました。
鳥はガラスに気づかないことが結構あって、衝突の衝撃で死んでしまう場合もみられるようです。従ってバードセーバーといってステッカーを貼って、衝突を防止する道具もあるようです。
結局、自力で出られなかったので、網を使って外へ逃がしました。今後、事故が起こらないように願います。

ページ先頭へ↑

2007年07月10日さあ、みんなでがんばるぞ!! 【イベント】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

こんにちは、熊野ARの鈴木です。

今日は先週の日曜日にあった海岸植物群落調査の報告をします。
主催は日本自然保護協会で、この調査は全国各地で実施しています。この調査は市民参加のボランティアで行っており、地域の海岸(特に砂浜)の植物はどんなものがあるかを調査するものです。今回の研修会では、この調査をどのように行っていくかのレクチャーを受け、参加者13名とともに宇久井半島の上地の浜と地玉の浜で実際に調査を行いました。

写真:千葉県立中央博物館の由良さんのお話を聞いています。みんな真剣です。(2006.7.8撮影)

代表的な植物は…

写真:コウボウムギ(2006.7.8撮影)

写真:コウボウシバ(2006.7.8撮影)

写真:ハマヒルガオ(2006.5.18撮影)

今回、和歌山県での調査は初となりました。これから調査が開始されていきますが、まだ調査を実施できる見込みのないところ(特に西牟婁郡エリア)も多いです。この調査に興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、是非問い合わせ下さい。お待ちしています。
            熊野自然保護官事務所 tel:0735-22-0342

ページ先頭へ↑

2007年07月03日ゆかし潟「干潟の観察会」  【イベント】【動物】

吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸

 皆さま、こんにちは。
本日は梅雨らしく雨が降っています、、と日記を書いている最中に雨は上がり、代わってセミが鳴き始めた熊野です。
先日過ごしやすい気候のもとで、ゆかし潟にて観察会が開催されました!干潟の生き物採集は磯でのそれと同様に大変興味深かったです。
 よく見られるゴマハゼ、サツキハゼ、チチブ等に加えて、なかなか捕獲の困難なミミズハゼやゴンズイなどが観察でき、非常に有意義な時間でした。


写真:観察会風景
子供だけでなく大人の方も夢中になっていました。

写真:大食漢のヌマチチブ
短時間に同じ水槽に入れたサツキハゼを4匹もたいらげてしまいました。

写真:ゴンズイ
とげや体表に毒をもっているため、要注意。

多様な生き物がごく普通に見られるゆかし潟のような貴重な自然を保全しなければと感じさせられました。


<お知らせ>
吉野熊野国立公園に宇久井ビジターセンターが開館して、7月9日で1周年を迎えます。これを記念して環境省職員アクティブ・レンジャーが宇久井半島を案内します!!詳細は以下の通りです。

【内  容】
宇久井半島で見頃を迎えているハマカンゾウやアオノクマタケラン、ハマオモトの花、カニ、ハゼなどの海辺の生き物、また浜辺からの美しい景観を望めるポイントに案内し、その解説を行うとともに参加者には、各々興味をもった対象物を撮影していただきます。
【開催日時】
平成19年7月7日(土)9:15?12:00 (受付9:00?)
【集合場所】
宇久井ビジターセンター
【服  装】
日差しの強い浜や森の中を歩くことに適した服装(長袖、長ズボン、帽子、運動靴など)
【 持ち物 】
カメラ(撮影道具)、タオル、飲み物、雨具、日焼け止め・虫除けグッズ            
【 参加費 】
100円(保険代)
【定  員】
20名(先着順)
【申込方法】
電話にてお申し込み下さい(開催日前日の17時まで)。
近畿地方環境事務所 熊野自然保護官事務所 
TEL:0735-22-0342 
受付時間 平日8:30?17:30

ページ先頭へ↑

2007年07月02日調査に参加しませんか?? 【イベント】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

こんにちわ。あついあつい熊野から、今日はみなさんにお知らせです。
7月8日(日)に和歌山県・熊野地域で海岸植物群落調査の研修会を開催します!
この研修会は、日本自然保護協会が主催していて、市民参加で行う全国の海岸植物群落調査です。全国の砂浜を対象に行っており、今回は宇久井半島地玉の浜でその調査の研修会を行います。いま、地玉の浜はハマオモトやハマカンゾウ、ハマナタマメが花を咲かせ、色彩豊かな景観を楽しめます。どんな植物がこの地域では観察できるのか、みなさんもこの研修会を通して、地元の海岸植生を調べてみませんか??

問い合わせは熊野自然保護官事務所(tel:0735-22-0342)まで。お待ちしています!

?和歌山県・熊野地域海岸植物群落調査研修会のご案内?
【開催日時】2007年7月8日(日)10?16時
【集合場所】宇久井ビジターセンター
【定員】20名(先着順です。締め切り間近です!)
【参加費】無料
【持ち物】昼食、水筒、雨具、筆記用具、クリップボード(A4サイズ)、
【服装】長袖等日焼け暑さ対策用品、海岸を歩くのに適した靴、帽子
【内容】海岸植物群落調査の目的や概要説明、海岸植物群落の特徴等のレクチャーを受け、野外で実際に調査を行います。


写真:地玉の浜入り口(2007.6.29)

ページ先頭へ↑

2007年06月29日遊歩道は快適??? 【利用・施設】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

こんにちわ、熊野ARの鈴木です。
先日、環境省所管地周辺の巡視を行いました!夏休みのシーズン到来前に向けての準備です。

熊野地域には、宇久井ビジターセンターの周辺に所管地があります。所管地周辺にも遊歩道があり、その遊歩道は宇久井ビジターセンターの運営をしている宇久井海と森の自然塾がつくってくれました。今回の巡視では、自然塾の方と一緒に危険箇所がないかを点検して回りました。

巡視中に、遊歩道にかかる枯れ枝があれば高枝切りバサミやノコギリを使って除去したり、歩道が崩れてきているものに手を加えたりしました。

写真:レンジャーも大活躍です(2006.6.26撮影)

地元の方が日課にしている散歩や、宇久井ビジターセンターの来館者にも、快適な遊歩道を楽んでもらえればと思います。

追伸 今年はなぜか蚊の発生が少ないように感じる今日この頃。ですが!より快適に過ごせるよう、宇久井半島では虫除け対策には気合いを入れることをお勧めします。

ページ先頭へ↑

ページ先頭へ