吉野熊野国立公園 熊野
355件の記事があります。
2008年02月14日海の生き物を調べる 【動物】
吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか
みなさん、こんにちは!
ここ最近の熊野は、冷たい風が強く吹いていてとっても寒い!のです。日中と夜の温度差が激しく、参ってしまいます。しかし、竹野や吉野、神戸の雪景色を見ると、寒さに弱い私には、やはり熊野だなあとひとしおに感じている今日この頃です。
さてさて、今日は今年から始まった海の生き物調査の紹介をします。
宇久井ビジターセンターの近くにある「地玉(じごく)の浜」では、未だどんな生き物がいるのかきちんと把握できていません。そのため、この磯にはどんな生き物が生息しているのかを季節毎に調査していきたいと考えています。
海の生き物は、それぞれ自分に合っている場所に住んでいます。
この調査では、満潮と干潮の間(高潮帯・中潮帯・低潮帯)や、満潮の時にも海水で満ちてこない場所(潮上帯)にいる生き物を調査します。

写真:磯場にプロットを設置(2008.2.12撮影)

写真:プロット内に生息する生き物の種類と数や被度を調査します(2008.2.12撮影)

写真:このプロットには、アラレタマキビがなんと278個体!(2008.2.12撮影)

写真:アラレタマキビ(2008.2.12撮影)
今回見られた生き物は、貝類をはじめ、イソギンチャクやホヤ、海藻類等を確認しました。宇久井半島の海には季節毎にどんな生き物が見られるか、今後の調査結果がいまから楽しみです。
※今回の調査は、潮位があまり引かない冬場であるため、低潮帯の調査は実施できませんでした。
ここ最近の熊野は、冷たい風が強く吹いていてとっても寒い!のです。日中と夜の温度差が激しく、参ってしまいます。しかし、竹野や吉野、神戸の雪景色を見ると、寒さに弱い私には、やはり熊野だなあとひとしおに感じている今日この頃です。
さてさて、今日は今年から始まった海の生き物調査の紹介をします。
宇久井ビジターセンターの近くにある「地玉(じごく)の浜」では、未だどんな生き物がいるのかきちんと把握できていません。そのため、この磯にはどんな生き物が生息しているのかを季節毎に調査していきたいと考えています。
海の生き物は、それぞれ自分に合っている場所に住んでいます。
この調査では、満潮と干潮の間(高潮帯・中潮帯・低潮帯)や、満潮の時にも海水で満ちてこない場所(潮上帯)にいる生き物を調査します。
写真:磯場にプロットを設置(2008.2.12撮影)
写真:プロット内に生息する生き物の種類と数や被度を調査します(2008.2.12撮影)
写真:このプロットには、アラレタマキビがなんと278個体!(2008.2.12撮影)
写真:アラレタマキビ(2008.2.12撮影)
今回見られた生き物は、貝類をはじめ、イソギンチャクやホヤ、海藻類等を確認しました。宇久井半島の海には季節毎にどんな生き物が見られるか、今後の調査結果がいまから楽しみです。
※今回の調査は、潮位があまり引かない冬場であるため、低潮帯の調査は実施できませんでした。
2008年02月07日満席です 【動物】
吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸
2008年02月01日景色も花もおすすめです 【その他】
吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸
皆さん、こんにちは。各地の日記では、冬のイメージである雪化粧の写真が掲載され、とてもきれいですね。熊野もそれに習って取りあげたいのですが、残念ながら?ありません・・・その代わりではないですが、冬でも綺麗な花が見られ、眺望も素晴らしい歩道である高野坂をご紹介します。


写真:熊野古道の一部にもなっている高野坂です。
石畳の箇所もあり、趣が感じられます。

写真:展望地脇に咲いているヤブツバキ。次々に花を咲かせるため、かなり長い間見ることができます。

写真:高野坂から見た王子ヶ浜。展望台は無いのですが、歩道中にあるこの場所はおすすめです!
高野坂は新宮市にある熊野古道の参詣道で、新宮から那智山に巡拝する際にこの道を利用しました。高台の野地を超えるために、このような呼び名となったようです。この歩道は少し坂がありますが、30分程度とお手軽に散策することが可能ですので、ちょっと体を動かす場所としてもよいのではないでしょうか。
写真:熊野古道の一部にもなっている高野坂です。
石畳の箇所もあり、趣が感じられます。
写真:展望地脇に咲いているヤブツバキ。次々に花を咲かせるため、かなり長い間見ることができます。
写真:高野坂から見た王子ヶ浜。展望台は無いのですが、歩道中にあるこの場所はおすすめです!
高野坂は新宮市にある熊野古道の参詣道で、新宮から那智山に巡拝する際にこの道を利用しました。高台の野地を超えるために、このような呼び名となったようです。この歩道は少し坂がありますが、30分程度とお手軽に散策することが可能ですので、ちょっと体を動かす場所としてもよいのではないでしょうか。
2008年01月29日熊野の岩 【その他】
吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか
みなさん、こんにちは!
今日は、熊野市の七里御浜沿いで見られる「おもしろい岩」についてご紹介します。

写真:鬼ヶ城の奇岩(2007.7.18)
鬼ヶ城は凝灰岩の大岩壁です。海の目の前にあり、海蝕や風蝕によってこのような形になったそうです。手で触るとさらさらとこぼれ落ちる部分があり、無数の穴は長い年月をかけて出来上がったのだなあと実感します。まさに、自然の芸術作品です。
では、この写真はどんな風に見えますか?

写真:おもしろいっ!と思いませんか??(2008.1.25撮影)
この岩は、まるで海に吠えている獅子のよう…ということで、「獅子岩」という名前が付けられています。頭らしきところにマツが生えていて、それが立派なたてがみのようにも見えてしまいます。面白いです。地盤の隆起と海食の現象により、このような姿になったと言われています。
それから、次の写真は、日本書紀にも出てきている有名な岩です。

写真:花の窟(いわや) (2008.1.25撮影)
火の神であるカグツチノカミを生むときにやけどして死んでしまったイザナミノミコトのお墓と言われています。写真でもわかるように、岩に縄(お網)がかかっていますが、これはイザナミノミコトと現世の人を結び、神の恩恵を頂くという意味があるそうです。10月と2月には、お網掛け神事が行われ、七里御浜まで綱が渡ります。
これらの豪壮な岩に、なんとも言えない魅力が詰まっているように感じてしまう、熊野アクティブ・レンジャー鈴木なのでした。
※今回紹介した「岩」は、世界遺産にも登録されています。
今日は、熊野市の七里御浜沿いで見られる「おもしろい岩」についてご紹介します。
写真:鬼ヶ城の奇岩(2007.7.18)
鬼ヶ城は凝灰岩の大岩壁です。海の目の前にあり、海蝕や風蝕によってこのような形になったそうです。手で触るとさらさらとこぼれ落ちる部分があり、無数の穴は長い年月をかけて出来上がったのだなあと実感します。まさに、自然の芸術作品です。
では、この写真はどんな風に見えますか?
写真:おもしろいっ!と思いませんか??(2008.1.25撮影)
この岩は、まるで海に吠えている獅子のよう…ということで、「獅子岩」という名前が付けられています。頭らしきところにマツが生えていて、それが立派なたてがみのようにも見えてしまいます。面白いです。地盤の隆起と海食の現象により、このような姿になったと言われています。
それから、次の写真は、日本書紀にも出てきている有名な岩です。
写真:花の窟(いわや) (2008.1.25撮影)
火の神であるカグツチノカミを生むときにやけどして死んでしまったイザナミノミコトのお墓と言われています。写真でもわかるように、岩に縄(お網)がかかっていますが、これはイザナミノミコトと現世の人を結び、神の恩恵を頂くという意味があるそうです。10月と2月には、お網掛け神事が行われ、七里御浜まで綱が渡ります。
これらの豪壮な岩に、なんとも言えない魅力が詰まっているように感じてしまう、熊野アクティブ・レンジャー鈴木なのでした。
※今回紹介した「岩」は、世界遺産にも登録されています。
2008年01月24日冬です。それではヤブツバキ群生地へご案内いたします。 【イベント】
吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか
みなさん、こんにちは!
昨日のアクティブ・レンジャー日記で見た、吉野の雪景色はとても綺麗ですね。まさに銀世界ですね。熊野の海沿いでこんな銀世界は見たことがありませんが、今日は新宮でも、晴天の中で雪がちらほらと舞っていました。自転車をこぎながら、ハミングしてしまいました。
そんな冬を感じるこの季節、宇久井半島ではぽつりぽつりとヤブツバキが咲き始めました。
今年も、宇久井半島にあるヤブツバキ群生地へみなさんをご案内したいと思います。
【ヤブツバキ散策会】のご案内♪
■主催■
宇久井海と森の自然塾運営協議会
■後援■
近畿地方環境事務所
■開催日時■
平成20年2月3日(日) 9:00~12:00
■参加対象■
小学生以上(小学生は保護者同伴)
■募集人数■
20名(先着順)
■集合場所■
那智勝浦町宇久井 宇久井ビジターセンター
■参加費■
大人300円 中学生以下200円
■用意していただくもの■
動きやすい服装、運動靴、帽子、雨具、タオル、飲み物
■開催条件■
雨天の場合は中止です。中止の場合は参加者に事前に電話連絡します。
■申込先及び問い合わせ先■
参加希望者は宇久井ビジターセンターまで電話でご連絡ください(TEL:0735-54-2510 受付時間 9:00~17:00 水曜休館)
申し込みお待ちしています♪

写真:去年のヤブツバキ群生地のようす(2007.2.17撮影)
昨日のアクティブ・レンジャー日記で見た、吉野の雪景色はとても綺麗ですね。まさに銀世界ですね。熊野の海沿いでこんな銀世界は見たことがありませんが、今日は新宮でも、晴天の中で雪がちらほらと舞っていました。自転車をこぎながら、ハミングしてしまいました。
そんな冬を感じるこの季節、宇久井半島ではぽつりぽつりとヤブツバキが咲き始めました。
今年も、宇久井半島にあるヤブツバキ群生地へみなさんをご案内したいと思います。
【ヤブツバキ散策会】のご案内♪
■主催■
宇久井海と森の自然塾運営協議会
■後援■
近畿地方環境事務所
■開催日時■
平成20年2月3日(日) 9:00~12:00
■参加対象■
小学生以上(小学生は保護者同伴)
■募集人数■
20名(先着順)
■集合場所■
那智勝浦町宇久井 宇久井ビジターセンター
■参加費■
大人300円 中学生以下200円
■用意していただくもの■
動きやすい服装、運動靴、帽子、雨具、タオル、飲み物
■開催条件■
雨天の場合は中止です。中止の場合は参加者に事前に電話連絡します。
■申込先及び問い合わせ先■
参加希望者は宇久井ビジターセンターまで電話でご連絡ください(TEL:0735-54-2510 受付時間 9:00~17:00 水曜休館)
申し込みお待ちしています♪
写真:去年のヤブツバキ群生地のようす(2007.2.17撮影)
2008年01月21日いろとりどり 【動物】
吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸
今日は大寒。その名の通り1年で最も寒くなる時期で、今日は全国的に寒気の影響により太平洋側でも雪の降るところが多く見られる予報でした。もしや熊野もと思っていましたが、雨模様の中書いています。
さて先日も非常に寒い中ではありましたが、宇久井半島で野鳥の調査を行いました。毎月1回、日本野鳥の会の方々にご協力を頂きながら実施しています。
12月初めの日記にも取り上げたのですが、11月末からコクガンという普段見かけない鳥が迷い込んでいて、先日の調査でも確認できました。
野鳥の会の方の話ではここで越冬しそうとおっしゃっていました。無事に過ごしてほしいと思います。
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このコクガンのほか、海岸には色とりどりの野鳥が観察できました。
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右上:カモメ科 セグロカモメ
右下5羽:カモ科 ヒドリガモ
左上:ガン科 コクガン
大空にも。
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ハヤブサ科 ハヤブサ
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タカ科 ノスリ
かなり上空でしたが数回姿を現してくれました。
この他、マガモ、カルガモ、ジョウビタキ等の冬鳥に加えて留鳥であるトビ、ヒヨドリ、メジロ、カラス等合わせて28種が確認できました。今回は結構珍しい鳥も観察することができ、寒い中調査をした甲斐を感じることができた調査となりました。この時期は冬鳥が越冬しており、特にカモ類は動きがあまりなく、遠方からであれば逃げられずにじっくり眺めることができるので、双眼鏡をお持ちになって海辺や湖を散策することも楽しいのではないでしょうか(防寒対策をお忘れなく!)。
さて先日も非常に寒い中ではありましたが、宇久井半島で野鳥の調査を行いました。毎月1回、日本野鳥の会の方々にご協力を頂きながら実施しています。
12月初めの日記にも取り上げたのですが、11月末からコクガンという普段見かけない鳥が迷い込んでいて、先日の調査でも確認できました。
野鳥の会の方の話ではここで越冬しそうとおっしゃっていました。無事に過ごしてほしいと思います。
このコクガンのほか、海岸には色とりどりの野鳥が観察できました。
右上:カモメ科 セグロカモメ
右下5羽:カモ科 ヒドリガモ
左上:ガン科 コクガン
大空にも。
ハヤブサ科 ハヤブサ
タカ科 ノスリ
かなり上空でしたが数回姿を現してくれました。
この他、マガモ、カルガモ、ジョウビタキ等の冬鳥に加えて留鳥であるトビ、ヒヨドリ、メジロ、カラス等合わせて28種が確認できました。今回は結構珍しい鳥も観察することができ、寒い中調査をした甲斐を感じることができた調査となりました。この時期は冬鳥が越冬しており、特にカモ類は動きがあまりなく、遠方からであれば逃げられずにじっくり眺めることができるので、双眼鏡をお持ちになって海辺や湖を散策することも楽しいのではないでしょうか(防寒対策をお忘れなく!)。
2008年01月17日黒潮一望、そんな中調査してます 【利用・施設 その他】
吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか
みなさん、こんにちは!
今日は私のお気に入りでもある吉野熊野国立公園太地園地を紹介します。
太地園地は、くじらで有名な和歌山県・太地町にあります。太地町立くじらの博物館の裏手には浅間山があり、その頂上までを散策することができます。頂上にある展望台からの景色はとても素晴らしく、360度見渡せるんですよ。頂上までは15分程度で登ることができ、とても気軽に散策することができます。

写真:太地園地展望台からの景色 お弁当をここで食べましたよ(2008.1.16撮影)

写真:太地園地展望台からの景色 黒潮一望!海の色がとても綺麗です(2008.1.16撮影)

写真:太地園地展望台から燈明崎園地を望む(2008.1.16撮影)
こんな景色がきれいな園地で、アクティブ・レンジャーはなにをしているかと言うと…、園地の現況調査をおこなっています。利用状況や、施設の損傷状況等を確認するために巡視しています。

写真:畝井アクティブ・レンジャーにより、標識の修正をしてもらっています。(2008.1.16撮影)
国立公園でこんな人たちを見かけたら、声かけてくださ~い。
今日は私のお気に入りでもある吉野熊野国立公園太地園地を紹介します。
太地園地は、くじらで有名な和歌山県・太地町にあります。太地町立くじらの博物館の裏手には浅間山があり、その頂上までを散策することができます。頂上にある展望台からの景色はとても素晴らしく、360度見渡せるんですよ。頂上までは15分程度で登ることができ、とても気軽に散策することができます。
写真:太地園地展望台からの景色 お弁当をここで食べましたよ(2008.1.16撮影)
写真:太地園地展望台からの景色 黒潮一望!海の色がとても綺麗です(2008.1.16撮影)
写真:太地園地展望台から燈明崎園地を望む(2008.1.16撮影)
こんな景色がきれいな園地で、アクティブ・レンジャーはなにをしているかと言うと…、園地の現況調査をおこなっています。利用状況や、施設の損傷状況等を確認するために巡視しています。
写真:畝井アクティブ・レンジャーにより、標識の修正をしてもらっています。(2008.1.16撮影)
国立公園でこんな人たちを見かけたら、声かけてくださ~い。
2008年01月11日アオノクマタケラン 【植物】
吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸
明けましておめでとうございます。今年も熊野のみどころやイベント情報などについてお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
昨日、宇久井にアオノクマタケランの実を採集しに行ってきました。
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アオノクマタケランの実
(科:ショウガ科)
伸びた茎に大きなものでは赤い実を十数個つけます。
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アオノクマタケランの葉
鈴木ARが気づいたのですが、葉は最初丸く包まれた状態で、徐々に開いてアオノクマタケラン特有の広い大きな葉になるようです。
地元ではお正月のお飾りにも用いられるようです。また昨年の日記にも紹介しましたが、地元の中学生が宇久井ビジターセンターの園地に植えてくれています。こちらの株はまだ実はつけていませんが、近いうちに実をつけてくれることを期待したいと思います。
昨日、宇久井にアオノクマタケランの実を採集しに行ってきました。
アオノクマタケランの実
(科:ショウガ科)
伸びた茎に大きなものでは赤い実を十数個つけます。
アオノクマタケランの葉
鈴木ARが気づいたのですが、葉は最初丸く包まれた状態で、徐々に開いてアオノクマタケラン特有の広い大きな葉になるようです。
地元ではお正月のお飾りにも用いられるようです。また昨年の日記にも紹介しましたが、地元の中学生が宇久井ビジターセンターの園地に植えてくれています。こちらの株はまだ実はつけていませんが、近いうちに実をつけてくれることを期待したいと思います。
さて、ここでクイズです。
これは那智勝浦町にある孔島で先日撮影したものです。一体何だと思いますか?
答えは
ハマオモト(ハマユウ)の実です。
ハマオモトは海辺に生育する植物で、この実をぷかぷかと海流に身を任せて生息域を拡大させるようです。花言葉も「どこか遠くへ」で納得させられます。
夏には白い花を咲かせますが、大柄な植物で花も大きく豪華な感じがします。花期も長く、長期間鑑賞することができます。
写真:ハマオモト(ハマユウ)(ヒガンバナ科)
撮影:06.07.13
また夏に花を付かせてくれることを楽しみに待っていたいと感じさせられました。