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アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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吉野熊野国立公園 熊野

355件の記事があります。

2008年04月03日和の心 【植物】

吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸

皆さん、こんにちは。昨年度は2人体制で熊野地域についてお伝えしてきたのですが、今年度から1人で重責?を担うこととなりました。どうぞよろしくお願いします。

この時期といったら、やはりサクラを見逃すことはできないでしょう。熊野では各地で満開を迎え、花吹雪もみられてまさに見頃となっております。




事務所の横にあるサクラ、満開です。
撮影:平成20年4月3日

自分が和の心を持ちあわせているかは疑問が残りますが、あちらこちらでサクラを眺めると、その美しさに心を奪われると同時に新年度への実感を新たにします。皆さんもサクラから様々な思いや感情を連想されるのではないでしょうか。日本の春には欠かすことのできないサクラ、熊野では今週末くらいまではきれいなサクラを楽しむことができそうです。

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2008年03月24日出前講座 【その他】

吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸

この1~2週間の間にウグイスの囀り、スミレの開花、チョウの活動、サクラの咲き始めなど春の到来をつぶさに感じることができるようになった熊野からお伝えします。

本年度最後の書き込みとなった今日は先日地元の小学生に行った出前授業についてお伝えしようと思います。
和歌山県那智勝浦町に宇久井ビジターセンター(http://www.ugui-vc.jp/)という環境省の施設がありますが、そのすぐ近くにある小学校の生徒に国立公園や宇久井半島の自然について出前講座の機会を頂きました。
全国の国立公園や吉野熊野国立公園について、簡単な説明と公園内で見られる景観や観察される動植物についてスライドを見てもらいました。身近にある宇久井半島でも知らない場所がいくつかありました。

館内展示についての説明(ビジターセンターの職員さんが説明してくれています)

みんな床を机代わりにしてメモをとるなど、真剣に聞いてくれました。

きれいな景色や動植物に感動してくれる場面も見受けられ、更なる感動や自然に対する理解が深まるよう、実際にこのような自然に触れあってもらえればと授業を通して感じました。

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2008年03月17日うららかな春 【植物】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

 みなさま、こんにちは。熊野アクティブ・レンジャーの鈴木です。
 最近の熊野は、うららか。さあさ、うららかな宇久井半島をご賞味あれ!

写真:地面一面に咲くタチツボスミレ(2008.3.17撮影)



写真:枝にびしっりと花が咲いているヒサカキ(2008.3.17撮影)

写真:まだまだ咲きほこるヤブツバキ(2008.3.17撮影)   

写真:すっぱい実をつけているツルグミ(2008.3.17撮影)
 
 オオシマザクラの枝が赤く色づいていたり、タブノキの新芽が見られたり、春本番となってきているこの時期は見頃がとてもたくさんあります。宇久井半島の春探し、いまがおすすめですよ。

 宇久井半島フォトコンテスト2008 応募作品も大募集中♪
       → http://c-kinki.env.go.jp/to_2007/0219a.html

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2008年03月13日クイズです。 【動物】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

 みなさん、こんにちは。熊野アクティブ・レンジャーの鈴木です。
 今日は、みなさんにクイズを出します。さあて、これは何でしょうか???

写真:これはいったい??ぎょっっとしますよね(2008.3.12撮影)


写真:ヒントは…海の生き物。海の中にいるときは、橙色の部分はあまり見えません。さあ、もうお分かりの方もいますよね~。(2008.3.12撮影)

 先日、この生き物を宇久井半島地玉の浜の磯で見かけました。よく見かけるのですが、こんなにだらりとしている姿は、あまり見たことがありませんでした。なんでなのでしょうか??それは春になって干潮の潮位がぐんっと低くなったため、いつもは海の中にいるものが現れてきたのです。そうです、春の訪れを告げている証拠なのです。
 さあ、このあとは正解が出ます。スクロールにお気をつけて!

 この生き物の正解は…
 
写真:サンゴイソギンチャク!!(2007.10.15撮影)
 写真にも写っているように、サンゴイソギンチャクは「クマノミ」という魚の住み家にもなっています。映画「ファイティングニモ」のモデルになったのは、この仲間で「カクレクマノミ」です。

 春は、昼間に干潮時の潮位がとても低くなります。今、磯は海藻で彩りが添えられてとてもカラフルなんですよ。今週末には、宇久井ビジターセンターで海藻おしば体験(海藻を使った押し花)を開催します。こちらも是非是非、ご参加ください♪

 宇久井ビジターセンターHPはこちら →  http://www.ugui-vc.jp
 

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2008年03月11日自然保護官と宇久井の森づくり 【イベント】

吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸

皆さん、こんにちは。昨日からぽかぽか陽気になり、体が寒さに慣れていたせいか体を動かすと暑いくらいに感じます。

さて先週末に開催したイベント、自然保護官と宇久井の森づくり ~たねから育てる森づくり~の報告をしたいと思います。

今回は宇久井半島にあるビジターセンター周辺の森を豊かに変えていこうということで、この周辺に自生している植物を植えました。

土作りから行いました。

1歳の子供も協力してくれました。

種蒔き作業へ。
種皮には発芽抑制物質が含まれているので、皮をむきます。


皮をむいたところ(センリョウ)
アオノクマタケラン、マンリョウ、センリョウ、オガタマノキの種を蒔きました。オガタマノキはミカドアゲハという蝶の食草となります。

事務所で用意していた苗を植栽しました。
少し土が硬めでしたが、水やりをして植え付け完了。

今後の芽吹きや成長が楽しみです。ある程度成長したら、植え替えの必要も出てくるので、またふれ合ってもらう機会を作れればと思います。

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2008年03月06日モニタリング調査 【動物】

吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸

皆さん、こんにちは。黄砂が先日より舞っているため、行き交う車はほこりがついて汚れが目立ちます。先日熊野でもウグイスの囀りを聞くことができ、春の到来を感じられるようになってきました。

今日は昨年11月から毎月1回実施しているモニタリング調査について書きたいと思います。
現在、養鶏場において高病原性鳥インフルエンザが発生したことを受けて、野鳥に対するウイルス保有状況のモニタリング調査が、水鳥が集まるような場所で九州から近畿地方にかけて実施されています。和歌山県でも那智勝浦町の干潟で調査を行っています。


調査地である干潟の様子。撮影時は潮が最もひいている干潮の風景ですので、水に浸かる時もあります。


調査前の寄り集まっている水鳥。
マガモ(カモ科)とカルガモ(カモ科)が観察できました。

今回は苦労することもなくサンプルを採取することができました。カモ類は冬鳥で渡りを行うため(カルガモは留鳥ですが)、来月の調査ではまだ居てくれるかちょっと気がかりです。
今のところ全ての場所にてウイルスは確認されていないようです。今後も同様の結果になることを望みます。

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2008年03月03日海の中の「タカラモノ」 【動物】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

 みなさん、こんにちは!熊野アクティブ・レンジャーの鈴木です。
 今日は、空がくすんでいるなあと思ったら、黄砂だったようです。春が近づいて来ているのですね。

 今日は、海の中の「宝物」を紹介します。その名も「タカラガイ」!貨幣として使われていたことが名前の由来となったそうです。おみやげ屋さんでもよく見られるもので、貝の中では親しみのあるほうではないかな?と思います。

写真:巻き貝の仲間 タカラガイ
   日本で見られるタカラガイの大半が潮岬西岸で見られるそうです。(2008.3.3撮影)

写真:タカラガイの裏 一番下のタカラガイは幼貝で未発達のものです。(2008.3.3撮影)

 海辺を歩いていると、いつの間にか貝殻を拾い集めてしまうことが多い私ですが、このタカラガイもよく見かけます。この時期、海水温の低下により、綺麗なタカラガイが打ち上がることが多いのです。最初はただの「タカラガイ」だったのですが、調べてみると色々な種があります。独特な網目模様のヤクシマダカラ、水玉模様のシボリダカラ、縁が反り返っているようなコモンダカラなど、見ていると時間を忘れてしまいます。死んでしまったばかりのタカラガイは、これらの模様がとても綺麗に残っていてピカピカしています。けれども、波に洗われて摩耗を繰り返していると模様がなくなり、同種の貝であることに驚くほど姿を変えてしまいます。

写真:ハナマルユキ 
   左が模様のはっきりしている新しいカイ、右にいくにつれて摩耗が激しくなっていますが同種なんです(2008.3.3撮影)

 黄砂でも春を感じ、綺麗なタカラガイを見つけては、また春を感じます。
 春が早く来てほしいような、もう少し待っていてもらいたいような、そんな気持ちの今日この頃です。 

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2008年02月29日宇久井半島フォトコンテスト、スタート! 【イベント】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

 みなさま、こんにちは。熊野アクティブ・レンジャーの鈴木です。
 今日で2月も終わりですね。昼間の日差しの暖かさに、春を感じる今日この頃です。

 今日はみなさんにフォトコンテストのご案内をしたいと思います。
 宇久井ビジターセンターの開館1周年の記念に開催した「宇久井半島フォトコンテスト」を今年も開催します!今回は一般写真(2Lサイズ)の他に、カメラ機能付き携帯電話で撮った作品も受け付けています。また、作品の募集期間を2月14日~6月30日までに長くしたので、宇久井半島の移りゆく自然を記録してもらえればと思っています。たくさんの応募お待ちしております!

写真:「外の取の日の出」(丸井規生氏撮影)
   第1回宇久井半島フォトコンテストのグランプリ作品

写真:6月のシイノトモシビタケもカメラっ子魂をくすぐられる??(2006.5.30撮影)

写真:色とりどりの海藻が見られる春の海も綺麗ですよ(2006.2.3撮影)

宇久井半島フォトコンテスト2008 
  詳細はこちら→http://c-kinki.env.go.jp/to_2007/0219a.html
 

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2008年02月28日自然保護官と宇久井の森づくり ~鳥のえさ台づくり~ 【イベント】

吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸

皆さん、こんにちは、昨日まで強い風が吹き荒れていた熊野からお伝えします。日があたっている部屋の中は寒くないのですが、外に出て風にあたると風の強さでかき消されてしまうように感じます。

先週末の23日(土)に自然保護官と宇久井の森づくり~鳥のえさ台づくり~を宇久井ビジターセンターにて開催いたしました。最初に国立公園や自然保護官の業務に関する説明後、宇久井で観察できる野鳥や野生生物と餌やりの関係についてレクチャーを行いました。

写真集や紙芝居を用いた自然保護官の「野生動物に餌を与えることには慎重に行う必要があるんだよ。」という説明に一同納得。

その後、鳥のえさ台づくりに取り掛かりました。







見ていると結構怖い道具の使い方も見受けられました。
でも慣れないのこぎりや金づちに苦戦しながらも楽しみながらつくってくれていました。

えさ台完成!
鳥が飛来するまでにしばらく馴らす必要があります。早く来ることを期待したいです。

強風で晴れたり小雨がぱらついたり変な天気でしたが、全体を通して満足してもらえたようで良かったと思います。

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2008年02月20日この植物はどんな色?? 【イベント】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

みなさん、こんにちは!熊野アクティブ・レンジャーの鈴木です。
今回は、、2月16日土曜日に宇久井海と森の自然塾運営協議会が主催した「草花染め体験~花びらと実を使って染め物をしよう~」の報告をしたいと思います。このイベントには、私が講師として参加しました。

今回の植物は、宇久井半島に群生している「ヤブツバキ」と異様なにおいを放つ「クサギ」です。集まってくれた参加者13名で、中にはリピーターの方も!!毎回、どんな色の布が染まるかワクワクしてしまいます。

今回の染色工程は、とても簡単です。ヤブツバキは花びら、クサギは実を使います。これらの染料をそれぞれお酢を使って色を出して、布を入れて待つのみなのです。ヤブツバキはピンク色、クサギは青色に染まります。ヤブツバキで綿のコースター、クサギで絹のスカーフを染めましたよ。

写真:染色中です。染色について、みなさんとの会話は弾みます。(2008.2.16撮影)

写真:宇久井半島にある染料植物の紹介をしました。見つかった植物は、クチナシやサクラ、ビワ、ヒサカキ、ヤマモモ、ヨモギ等々。(2008.2.16撮影)

写真:クサギの布は、こんな色に染まりました!世界に一つだけの模様もつけましたよ。(2008.2.16撮影)

このイベントは、毎回好評で申し込みをお断りしているケースが多発しています。みなさん、ごめんなさい!自然塾さんによると、次回は4月に実施する予定ですので、乞うご期待下さい。

 イベント情報はこちらのHPをご覧下さい
    → 宇久井ビジターセンター http://www.ugui-vc.jp


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