ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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山陰海岸国立公園 竹野

326件の記事があります。

2007年03月26日再びビオトープ整備【イベント】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは 竹野AR川越です。
今日の竹野はとてもあたたかです。

さて、3月18日(日)に竹野のビオトープで今年度最終回となる豊岡子ども野生復帰大作戦子供カリキュラムが行われました。
今回は子供達と一緒にビオトープ整備をしました。あれ?この前もビオトープ整備してたよね?と思われるかもしれませんが、場所は前回と同じですが、前回できなかった、ビオトープ内のイノシシに掘り起こされて歩きにくくなっていた道の補強や、池の畦を土で修復するなどの作業を行いました。

写真:整備作業風景
バケツリレーで土を運んでいます。

写真:生き物を探しています。
ビオトープ内の池にはヤマアカガエルのオタマジャクシやオケラがいました。ビオトープ整備を通して、このような小さな生き物達のいる場所の大切さを知ってくれたらなと思いました。

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2007年03月16日ビオトープ整備【イベント】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは 竹野AR川越です。

3月10日に平成18年度竹野パークボランティア反省会が行われ、その中でビオトープ整備が行われました。整備作業の様子を紹介したいと思います。

写真:ビオトープ入り口の斜面です。ここに階段を作ります。

写真:木を切って杭などを作ります。

写真:木槌で打ち込みます。

写真:完成です。

また繁茂しているササも刈り取りました。


写真:刈り取りの様子。かなり悪戦苦闘されていました。

写真:かなりスッキリしました。


今回整備したビオトープは竹野にあり、ここで竹野スノーケルセンター・ビジターセンターのイベントがこれから何度か行われる予定です!


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2007年03月07日生き物調査体験とシンポジウムがありました【イベント】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは 今日の竹野は雪が降っています。
最近暖かい日が続いていたので、もう雪も降らなさそうだし官用車のタイヤを履き替えようかと思っていましたが、まだ履き替えない方がよさそうです。

さて、3月4日(日)に豊岡市城崎町円山川下流域にて生き物調査体験「鳥の調査隊!?親子で鳥レンジャーになろう!?」とシンポジウム「発見!発信!円山川下流域?つながる・ひろがる・豊かな水辺?」が開催されました。このイベントは環境省近畿地方環境事務所と豊岡市の共催で行われ、生き物調査体験に約80名、シンポジウムに100名以上と、たくさんの参加がありました。

生き物調査体験では楽々浦(ささうら)湾や戸島湿地周辺を散策しながら野鳥を観察しました。

写真:生き物調査体験 その?

写真:生き物調査体験の様子 その?

戸島湿地ではカモの仲間がたくさん飛んでいたり、ヨシの茂みの中にオオジュリンが隠れていたり、歩いている途中で空を見上げるとミサゴがすい?っと飛んでいくのが見えたりしました。1地時間半程で28種類の野鳥を観察することができました。鳴き声だけで、姿の見えない鳥も結構いました。鳴き声だけでどんな鳥かが分かるようになったら、野鳥観察ももっと楽しくなるんだろうな?と思い、勉強しようと思いました。

午後のシンポジウムは東京大学大学院の鷲谷いづみ教授の基調講演、地元の方々の発表の後パネルディスカッションが行われました。
基調講演「川と暮らし」では氾濫原を再生する取り組みやその自然資源利用の例などについて、地元の方々の発表では、地元に対する思いをそれぞれの視点から発表されました。パネルディスカッションでは、円山川や環境政策等に関する貴重な意見が飛び交いました。

写真:シンポジウムの様子

生き物調査体験にシンポジウムと、内容盛りだくさんの一日となりました!


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2007年02月27日ペレットストーブ稼働【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは 竹野AR川越です。

今日も竹野は良い天気です。最近竹野浜で写真を撮っている人や散歩をしている人をよく見かけるようになりました。

写真:竹野浜
つい歩きたくなるような浜辺です。


さて、先週金曜日から竹野自然保護官事務所でペレットストーブが稼働しています!

写真:ペレットストーブ

ペレットストーブは「ペレット」を使用します。ペレットとは間伐材(林木の密度を調整するために伐採した材)やオガ屑、流木等を粉にして水分をとばして固めた粒状の燃料です。

写真:ペレット
少し前まで竹野自然保護官事務所は石油ストーブを使用していました。ペレットストーブにしたことで石油燃料の節約・木質資源の有効利用になりますね。

ちなみにペレットストーブを使用して意外に思ったことは、「燃えカス(灰など)が少ない!」ということでした。


●お知らせ●
シンポジウム「発信!発見!円山川下流域?つながる・ひろがる・豊かな水辺?」等の開催について

近畿地方環境事務所では、一部が山陰海岸国立公園に指定され、また、コウノトリの生息地として期待される、円山川下流域のすばらしさや、地域の取組を紹介するとともに、地域の環境を保全することの重要性について、みなさまと一緒に考えることを目的として下記のとおりシンポジウム等を開催します。

詳しくはこちらをご覧下さい。


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2007年02月22日海岸に漂着したものは…【動物】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

みなさんこんにちは。通勤途中にある梅の木に花が咲いているのを見つけ、もう冬も終わるのかな?と思っています。

さて、先日竹野にある浜辺のいくつかを巡視していました。すると、どの浜にも共通して漂着している物がありました。

写真:竹野浜にて撮影

砂だらけの白い物がたくさん落ちていました。砂に埋もれているのもあって、うっかりすると踏んづけてしまいそうです。これはハリセンボンというフグ目ハリセンボン科の魚です。体にたくさんのトゲを持ち、体を膨らませて外敵から身を守ります。本来は熱帯性の魚ですが、対馬暖流に乗って北上してくることがあります。

写真:ハリセンボン(竹野スノーケルセンター・ビジターセンターにて撮影)体長は15cmくらいでした。

大浦浜にもたくさん漂着していました。

写真:大浦浜にて撮影
体を膨らませてトゲが目立っています。竹野浜で打ちあがっていた物と違い、砂はほとんどついていませんでした。

これだけたくさん漂着するとは驚きです。ハリセンボン達に何があったのでしょう?


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2007年02月15日AR日記一周年!【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

みなさん こんにちは!
AR日記一周年記念企画がスタートしています。3番目は竹野ARです。
自分も竹野ARになってそろそろ一年経つので、ARになってからの一年を振り返りつつ、この一年で自分が巡視等で見て回った所で掲載しきれなかった写真を掲載したいと思います!

「一周年」の「一」!
一番に思ったことは、「海がきれい」でした。

スノーケルで潜った大浦の海、巡視で回った各地の海はどこもきれいな青色でした。

写真:スノーケル中に魚の群れに遭遇

「一周年」の「周」!
周りをぐるりと見渡せる展望台や園地がある!

ARの仕事で山陰海岸国立公園竹野地区各地にある園地を巡視していますが、園地は日本海に面していて、そこから眺める風景はとてもきれいです。公園内の山から見た風景も良い眺めです。

写真:今子浦にある大引の鼻展望台
すぐ近くに見える大きな島は黒島、小さな島を隔てて見えるのは白石島です。

写真:城崎にある大師山からの風景

「一周年」の「年」!
年月を重ねた奇岩や洞門に感動!

山陰海岸国立公園には、はさかり岩やかえる岩猫崎半島にあるポットホール、淀の洞門などいろいろな海蝕地形があります。長い年月を経て現在の形になっていったことが分かります。ちなみに、ここには掲載していませんが海上からしか見ることの出来ない海蝕地形もあります!

写真:写真中央にぽっかり開いているのが淀の洞門です。
高さ18mにもなる大きな洞門です。(※現在 淀の洞門付近は崖崩れの危険があるため立入禁止です)この洞門には鬼とスサノオノミコトに関する伝説があります。

今後もAR日記で公園内の様々な風景や出来事を紹介していきたいと思います!


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2007年02月06日ニュージーランドの学生と交流【イベント】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは 竹野AR川越です。
ここ数日暖かい日が多かったため、先週金曜に降った雪もあっという間になくなってしまいました。

さて、1月29日にニュージーランドのタウマルヌイ高校の学生さん達が竹野スノーケルセンター・ビジターセンター(以下、竹野SCVC)を訪れました。私はサポートとして参加してきました。
磯観察でタコを発見したり、ビーチコーミングで漂着物はどこから来たのかについて学んだり、漂着物を使ったネイチャークラフトをしたりと内容盛りだくさんの一日となりました。またドライスーツを着て竹野SCVCの職員さんとスノーケリングを楽しんだ学生さんもいましたよ。


写真:磯観察の様子
この日は晴天に恵まれました。

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2007年01月30日子ども野生復帰大作戦がありました【イベント】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは 竹野AR川越です。1月20日(土)に兵庫県豊岡市日高にある植村直己冒険館にて子ども野生復帰大作戦?昔の遊び体験&冒険家ウエムラナオミを知ろう?が行われました。

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植村直己とは…1941年2月12日、兵庫県城崎郡日高町(現在の豊岡市日高)生まれ。日本人として初めてエベレストに登り、世界で初めて五大陸最高峰を極める。1984年2月、マッキンリーにて消息を絶つ。
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当日は大寒の日でした。しかし、朝は冷え込んだものの太陽が昇るにつれてどんどん暖かくなっていきました。

写真:開会式の様子

いつもは班ごとに行動するのですが、今回は午前中だけ班を解体して自由に遊び、午後は植村冒険館にてウエムラクイズに挑戦、というプログラムでした。

写真:竹馬練習中。すぐに歩ける子もいれば、なかなか難しそうな子もいました。ちなみに私も挑戦してみましたが…歩けませんでした!

写真:弓矢で的当てゲーム

写真:元大中小(げんだいちゅうしょう:ボールを使った遊びの一つ)をしている様子

私は今回初めてこの遊びを知りました!この遊びは全国共通なんでしょうか。ご存じの方はいらっしゃいますか?
ビー玉遊びや鬼ごっこをしている子達もおり、それぞれ自由に遊んでいました。
昼食は食事担当スタッフの方が作ってくれたぜんざいと、アウトドア用の携帯食を体験しようということでアルファ米を食べました。

さて、午後は植村直己冒険館内にてウエムラクイズに挑戦です。17分間の映画を観た後クイズ低・中・高学年向けに分かれており、高学年向けはかなり難しそうでした。クイズの答え合わせをした後は絵馬に自分の夢や目標を書きました。




写真:絵馬書き&貼り付けの様子 まだ決まってないよ?と真剣に悩む子もいました。




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2007年01月23日余部鉄橋と御崎灯台【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは 竹野AR川越です。
1月17日に山陰海岸国立公園の香美町方面へ巡視に行ってきました。今日は巡視の時にいつも見る印象的な風景を紹介したいと思います!

竹野の事務所を出発して西へ西へと向かうと、一時間程で見えてくるのがこの余部(あまるべ)鉄橋です。

写真:余部鉄橋(2004年3月撮影)

この鉄橋は明治45年(1912年)に2年の歳月と33万余円の巨費、延25万人(!)の労力を費やして完成したそうです。現在でもトレッスル式鉄橋では日本一の規模を誇っています。

写真:余部鉄橋(2006年11月撮影)地上から41.45mも高い所を電車が走ります。眺めがよさそうですね!

この余部鉄橋はコンクリート橋への架け替えが決定しており、この姿が見られるのはあとわずかだそうです。
余部鉄橋を過ぎ、次に向かったのはこちらです。余部鉄橋から車で15分程で着きます(※道が海に面しており、細いので運転にはお気をつけ下さい)。

写真:御崎(みさき)灯台(2007年1月17日撮影)
標高(海抜):284.1m。灯台の高さは約14mです。
御崎灯台は兵庫県美方郡香美町にある、日本で最も高い所に位置する灯台です。余部地区にあるので余部御崎灯台もしくは余部崎灯台と呼ばれることもあるそうです。

写真:御崎灯台のある伊笹岬からの眺めは最高です。(2007年1月17日撮影)

この灯台のある伊笹岬周辺は山陰海岸国立公園の特別保護地区になっています。またこの地は1185年の壇ノ浦の戦で敗れた平家の武将 門脇宰相教盛(かどわきさいしょうのりもり*平清盛の異母弟*)らがこの地に逃れてきたと言われる平家落人伝説のある地で、灯台近くにある御崎地区では平家にまつわる行事が今も伝承されています。

どちらも歴史を感じさせるとてもよい風景です。



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2007年01月15日漂着物いろいろ【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは 竹野AR川越です。
先日の発達した低気圧の影響で竹野スノーケルセンター・ビジターセンター(以下、竹野SCVC)前の大浦海岸にいろいろな物が漂着しています。
どんなものが漂着しているのかと思い、竹野SCVCの自然解説員さんと大浦海岸をぐるりと見て回ってきました。大きな材木や冷蔵庫から小さなおもちゃ、浮き、ペットボトル、海藻など、いろいろな物があったので少し紹介したいと思います!

写真:大浦海岸
かなり海から離れた場所に漂着物がたくさんあります。

写真:冷蔵庫や材木が漂着しています。

最近は韓国方面からの風船(お正月に飛ばしたと思われる物。ハングル文字で何か書かれていました。)がいくつか漂着しているそうです。

写真:さてこれは何でしょう?木の枝ではありません。

これはシラカバの樹皮でできた浮子(うき)だそうです。シラカバの樹皮をはぎ取り、皮が逆に巻くのを利用したもので、中心に綱を通して使います。プラスチックのものと比べると環境にやさしい浮子ですね。中国東北部やロシア極東部沿岸等で使われているものではないかとのことです。
また手紙の入ったペットボトルも漂着したそうです。どこの国のどんな人が書いたものなんでしょう??気になりますね。

写真:手紙入りボトル
浜辺にはちょっと困るものからおもしろいものまで落ちていますので、歩いて探してみるのもおすすめです。

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