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アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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山陰海岸国立公園 竹野

326件の記事があります。

2007年10月01日コウノトリ放鳥!【イベント】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは 竹野AR川越です。

竹野は彼岸を過ぎた辺りから徐々に気温が涼しくなってきました。朝晩は特に冷え込みます。体調管理に気をつけなければと思う今日この頃です。

さて、9月22日と23日に兵庫県豊岡市にてコウノトリの放鳥が行われました。22日の自然放鳥の模様をお伝えしようと思います!

22日の会場は豊岡市城崎町楽々浦(ささうら)でした。この日放鳥されたのは3羽でした。

写真:1羽目の放鳥。きれいに飛び立ちました。


写真:2羽目の放鳥。木箱から放たれてすぐ田んぼに舞い降りました。

写真:3羽目の放鳥。元気に飛んでいきました。


23日は豊岡市日高町山本にてネットを張り巡らせた囲いの中で飼育されていた2羽のコウノトリが放鳥されました。これで野外を飛ぶコウノトリは7月末に巣立ちした幼鳥1羽と野生1羽を含めて20羽になりました。ちなみに今年でコウノトリの放鳥は一旦休止だそうです。

最初に放鳥が行われたのは2005年で、その時自然放鳥されたのは5羽でした。今は20羽も野外にいるんですね。いつ出会えるか楽しみです。外で元気に過ごしてくれるといいですね!

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2007年09月19日カエルツボカビ症の感染状況調査【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

みなさんこんにちは。本日の竹野は夏に逆戻りしたのかな?と思うくらいに真夏のような日差しが照りつけていて暑いです。

先日竹野でカエルツボカビ症の感染状況調査を実施しましたのでその時の模様をお伝えしたいと思います。
カエルツボカビ症とは両生類に感染する真菌(カビ)で、海外ではカエルなどの激減・絶滅を引き起こしていると考えられています。このカエルツボカビ症が日本の野外に広まっていないかを把握するため環境省が全国で調査を実施しています。

さて、調査地を決めたはいいけれど、調査当日にちゃんとカエルを捕まえられるかな?と保護官と話をしていましたが、当日はトノサマガエル5匹とヤマアカガエル(ニホンアカガエルの可能性もあり)1匹を捕まえてサンプルを取ることに成功しました。調査に協力してくれたカエルたちはもちろんサンプル採取後にちゃんと放しましたよ。カエルたちがカエルツボカビ症に感染していないことを願うばかりです。




写真:カエルからサンプルを採取しています。

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2007年09月10日海浜植物いろいろ【植物】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは 竹野アクティブレンジャー川越です。
今日の竹野は久しぶりに良い天気です。晴れているとまだまだ暑いな?と思いながら所用で竹野スノーケルセンター・ビジターセンターに行ったのですが、途中でハギの仲間がちょっとだけ花をつけているのを見つけました。


写真:ハギの仲間
日差しはまだ夏のようですが、季節は少しずつ秋に近づいているようですね。

さて、少し前になりますが、9月3日に京都府京丹後市の箱石付近に調査に出かけた際に見つけた海浜植物を紹介したいと思います。

写真:ハマベノギク(キク科)
かなり大きい花なのですぐ見つけられます。雨粒がついてさらにかわいらしかったです。昨日の時点ではたくさん咲いていたそうですよ(保護官情報)。

写真:ウンラン(ゴマノハクサ科)
まだ花はあまりついていませんでした。次回の巡視の時にどうなっているか楽しみです。


*おまけ*
もう時期はほとんど終わっているのですが、おもしろい植物を紹介したいと思います。

写真:ケカモノハシ(イネ科)

穂の部分を拡大してみます。



この植物はパッと見ただけでは穂の部分が1本に見えますが、実は2本の穂がぴたっとくっついています。


このようにパクッと分かれます。
この穂を鴨(カモ)の嘴(クチバシ)に見立ててこの名前がついたそうです。名前の由来と見た目が一致すると名前も覚えやすいです。

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2007年09月04日玄武洞公園の紹介【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは 竹野アクティブレンジャー(以下、AR)川越です。
朝晩がだいぶ過ごしやすくなってきました。また先週からずっと雨や曇りの日が続いていて、日中の気温も8月と比べると低めです。

前回の竹野ARの日記でアンドンクラゲを紹介しましたが、写真が分かりづらかったので改めて分かりやすいものを掲載します。

写真:アンドンクラゲ
海で見かけたら要注意です。

さて、今日は玄武洞公園の紹介をしたいと思います。
玄武洞公園は兵庫県豊岡市赤石にあり、山陰海岸国立公園に含まれます。
玄武洞は約160万年前の、来日岳の噴火の際に噴出したマグマが冷え固まってできた岩石からなり、美しい柱状節理を見ることが出来ます。

写真:玄武洞

写真:柱状節理

また玄武洞公園内には玄武洞、青龍洞、白虎洞、南朱雀洞、北朱雀洞の5つがあり、伝説上の四神にちなんだ名前がつけられています。玄武洞と青龍洞は国の天然記念物に指定されています。秋は紅葉がきれいですので是非訪れてみてはいかがでしょうか。



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2007年08月20日アンドンクラゲが出てきました【動物】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは。近畿地区アクティブレンジャー日記は今日から再開です!

お盆が過ぎましたね。竹野の海の海水浴客数はお盆前後のピーク時よりかなり減った感じがします。でもまだまだ暑いですし、気持ちよく海に入れると思います。

でも気持ちよく海に入っているのは人間だけではありません。大浦海岸ではちらほらとアンドンクラゲが出るようになってきました。


写真:アンドンクラゲ

見えづらくてすみません。赤い○で囲ってあるのがアンドンクラゲです。
全長は16cm前後でピンク色の触手が4本あります。うっかり触手に触れてしまうと痛いです。見つけたら静かに離れましょう。クラゲの方も眼点(目のような器官)があるので人間を見たら離れていくと思います。

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2007年08月09日海中カメラメンテナンス【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは 竹野AR川越です。こちらもセミが毎日元気に鳴いています。

竹野スノーケルセンター・ビジターセンター(以下、竹野SCVC)もスノーケル教室や磯観察教室で賑わっています。

さて、竹野SCVCでは海中カメラの映像をリアルタイムで見ることができます。海中の様子や透明度が分かりやすく、また、よく魚が寄ってきて画面にアップで写ります。ちなみに竹野SCVCのHPからも見ることが可能です(ネットの環境にもよりますが)。

写真:海中カメラの映像
陸上にもカメラが設置してあり、そちらの映像とも切り替えが可能です。


赤い矢印の辺りに海中カメラが設置してあります。

この海中カメラの調子が良くないらしく、午後のスノーケル教室が終了した後、竹野SCVCの職員さん達がメンテナンスに行きました。

写真:海中カメラのメンテナンスの様子
水深は5mくらいです。潜ってレンズの掃除等をされていました。


メンテナンスを終え、竹野SCVCに戻ってカメラの様子を確認してみましたが、残念ながら調子はもとに戻りませんでした。でも映像自体には問題ありません。

※初心者の潜水、また連続した潜水は危険ですのでご注意下さい。


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2007年07月31日来日岳巡視【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは 竹野AR川越です。
昨日は竹野で毎年恒例の花火大会が行われました。海上から打ち上がる花火は迫力がありそうですね!

さて、7月27日(金)に豊岡市城崎町にある来日岳(標高567m)に巡視に行ってきました。この日はとても良い天気で山頂からの眺めはとても良かったです。


写真:来日岳山頂付近

写真:秋の早朝にはここから雲海が見えることがあります。

写真:中央に見える川は円山川(まるやまがわ)といいます。

来日岳は車で頂上まで登る道と登山道があります。今回は車で巡視を行いましたが、ちゃんと登山道も登って巡視をしなければいけないなと思いました。

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2007年07月24日ハマボウフウとハマゴウ【植物】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは 竹野AR川越です。

もう学生さんは夏休みに入っているのでしょうか?事務所の近くの弁天浜や竹野浜、大浦海岸、今小浦、小天橋…など山陰海岸国立公園内の各海水浴場はお客さんで賑わっています。夏本番!というかんじがします。

さて、今日は弁天浜にあるおもしろい海浜植物の群落について書きたいと思います。

まず、こちらは6月13日に撮影した写真です。




?写真:弁天浜にてH19.6.13撮影

そしてこちらは弁天浜のほぼ同じ場所で7月24日に撮影した写真です。


?写真:弁天浜にてH19.7.24撮影
ちょっと拡大します。



ひと月で咲いている花が違っています。
?の写真は「ハマボウフウ」という海浜植物です。セリ科ボウフウ属で海岸の砂地に自生する多年生草本です。
?は「ハマゴウ」というクマツヅラ科の小低木です。ハマゴウは「草本」ではなくて「木本」なのです。ハマゴウは枝を伸ばして花を咲かせます。

弁天浜では、ハマボウフウとハマゴウは花の咲く時期がちょっとずれています。そのため6月に見た白い花(ハマボウフウ)が一ヶ月後には淡紫色の花(ハマゴウ)に変わっていて、パッと見た感じでは「ひと月ぶりに浜に来たら同じ所に全然違う群落ができてる!」と感じられておもしろいです。
ちなみにいつもこの辺りを散歩しているパークボランティアさんによると、7月14日頃にはハマゴウが咲き始めていたそうです。




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2007年07月19日ユウスゲ群生地【植物】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは 竹野AR川越です。

今日の竹野は久しぶりに良い天気でセミも勢いよく鳴いていました。梅雨明けも間近でしょうか。

今日は国立公園内の兵庫県美方郡香美町方面へ巡視に行ってきました!異常は特に見当たりませんでした。
さて、私が香美町方面の巡視で行く園地の中に、ユウスゲの群生地があります。

写真:ユウスゲ(ユリ科)
この辺りの地域では7月中旬から8月の初めにかけて、夕日が沈む頃にきれいな淡黄色の花を咲かせます。巡視に行ったのは午後二時頃だったので、残念ながら花はしぼんでいました。


場所ですが、一つは今子浦にある大引の鼻展望台というところです。

写真:大引の鼻展望台(H19.1.15撮影)

写真:展望台からの眺めも最高です。

写真:見えづらくてすみません。黄色く点々と見えるのがユウスゲです花はしぼんでいます。(H19.7.19撮影)


もう一つは今子浦から車で10分程行った所にある岡見園地です。

写真:岡見園地(H18.11.29撮影)

写真:こちらもユウスゲ群生地で有名です。(H19.7.19撮影)

海水浴等で国立公園内を訪れた帰りに寄ってみるのはいかがでしょうか。夕日に浮かぶ満開のユウスゲを見ることができるかもしれません。ただし岸壁近くに咲いているので足元には注意して下さいね。


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2007年07月09日スノーケル教室で出会う生き物【動物】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは、竹野AR川越です。
今日は午前中雨は降っていなかったので、午後からのスノーケル教室にスタッフ参加するために官用車(自転車)で竹野スノーケルセンター・ビジターセンターに向かいました。でも帰る頃には雨が降り出してしまいました。梅雨明けが待ち遠しいです。

さて、今日のスノーケル教室で見ることのできた生き物を少し紹介したいと思います。

写真:キュウセン(ベラ科)
いつもよく見かけます。

写真:クロヘリアメフラシ(アメフラシ科)
目が慣れてくるとよく見つけます。

写真:これはタイの仲間でしょうか?名前が分かりませんが、体長は40cmくらいありました。
この魚は3匹であっちこっち泳いでいて、スノーケルセンターの職員さんが近寄ってもほとんど逃げませんでした。

写真:左下に魚がいます。

また海でおもしろい生き物を見つけたら、日記で紹介していこうと思います!


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