ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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山陰海岸国立公園 竹野

326件の記事があります。

2007年12月28日電気柵設置立ち会い【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは、今年最後のアクティブレンジャー日記となりました。

さて、先日豊岡市内にあるアベサンショウウオの生息地保護区に電気柵を設置する作業に立ち会ってきました。
アベサンショウウオは環境省によるレッドデータブックに記載されている絶滅危惧種です。

写真:アベサンショウウオ(これは幼生の写真です。)(07.7.2撮影)

なぜ電気柵を設置することになったかというと、このアベサンショウウオが生息している付近にイノシシが出没するのですが、このイノシシがアベサンショウウオを食べたり、生息地を荒らしてしまったりするおそれがあるためです。

写真:電気柵
電気柵を設置することでイノシシが遠ざかってくれれば、と思います。



今年もあっというまに月日が過ぎていった気がします。
来年もこのAR日記でいろんな出来事をお伝えしていこうと思います!

それでは今年一年お世話になったみなさま、ありがとうございました。よいお年をお迎え下さい。


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2007年12月13日猫崎半島調査【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは、竹野アクティブレンジャー(以下、竹野AR)です。

今日は雨が降ったり止んだりしています。この時期になると晴れの日が貴重になってきます。

さて、そんなぐずついた天気が多い中、12月6日は珍しく晴れていました。
この日、山陰海岸国立公園内にある猫崎(ねこざき)半島に行き、地質に詳しいパークボランティアの方に地質などについて説明をしていただきました。

写真:猫崎半島
猫崎半島は竹野自然保護官事務所から自転車で7、8分程行ったところにあり、半島の北半分が山陰海岸国立公園の特別保護地区、南半分が第一種特別地域に指定されており、自然環境の保全が厳正になされている場所となっています。
去年の8月9日の竹野AR の日記にも猫崎半島が登場しています。
そんな猫崎半島で、特に印象に残った場所を紹介したいと思います!

調査に行った場所は、日本海の荒波が迫る場所でした。そのため、下の写真のように、波によって岩が削り取られているところがありました。

写真:波によって削られた空洞(通路?)。滑らかです。

また、半島の基部(陸に近い方)と先端部でこんな違いが観察できました。

写真:半島基部の様子
岩の模様が横になっています。


写真:半島先端部の様子
模様が縦になっています。

岩の成立過程や出来た年代が違うため、このようになっているそうです。半島の真ん中辺りでは岩の模様が横から縦になっている様子が観察できます。どんな種類の岩なのか?どうして種類が違うのか?成立した年代はいつなのか?詳しくはただ今勉強中です。

【注意!】
写真を撮影した場所は柵、歩道等がありません。また防波堤もないため大変危険です。また人もほとんどいない所です。波の高い所、危険な場所には近づかないようにして下さい。



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2007年12月04日ハナデンシャ【動物】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは。

竹野スノーケルセンター・ビジターセンター(以下、竹野SCVC)に珍しいウミウシがいますので、紹介したいと思います.

写真:水槽の左端にいますね。結構大きいサイズのウミウシです。


写真:ハナデンシャ(ハナサキウミウシ科)
カラフルなゼリーのようで、かわいいです。それにしても顔はどこでしょう?

この「ハナデンシャ」という名前は、刺激を与えると体全体から青白い光を発するので、これを「花電車」に見立てて命名されたそうです。花電車とは祝賀などの際に、造花や電球・旗などで美しく飾って運転する電車のことです。
このウミウシは稀少種で、生態があまり知られていません。また、発見されたのは竹野SCVCから少し離れた竹野海岸で、南方から流されてきたのでは、とのことでした。
ご覧になりたい方は竹野SCVCまでお越し下さい。

ところで、図鑑でこのハナデンシャを調べるにあたり、パラパラとページをめくっていて思ったことは、ウミウシって変わった名前のものが多いなあということです。例えばミルクオトメウミウシ、トゲトゲウミウシ、シロウサギウミウシなどです。一体どんなウミウシなの?と思った方、ぜひ調べてみて下さい。

―訂正―
11月16日の竹野アクティブレンジャーの日記で、名前の分からないドングリが登場しましたが、アベマキでした。クヌギかな?とも思ったのですが、但馬(兵庫県北部)の北部にはクヌギは分布していないそうです。

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2007年11月27日総合学習で国立公園を紹介しました【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは。竹野周辺では最近朝と夜の霧が濃いです。
車の運転には十分注意したいところです。

さて、11月22日(木)に竹野スノーケルセンター・ビジターセンター(以下、竹野SCVC)にて、城崎中学校の総合学習が行われました。

「総合学習」とは、児童、生徒が自発的に横断的・総合的な課題学習を行う時間のことで地域や学校、子どもたちの実態に応じて社会体験やボランティア活動などが行われる(学校によって内容は異なる)時間のことだそうです。

この総合学習で、竹野SCVCのセンター長がネイチャートークをされました。そして、竹野アクティブレンジャーも少しだけ時間をいただき、国立公園の紹介やレンジャーの仕事の紹介などをしてきました。
中学生の皆さんに、「国立公園という言葉を知っていますか?」と尋ねたところ、誰も手を挙げませんでした。この年代の子達にとって国立公園はあまり身近な存在ではないのかもしれないですね。この総合学習の時間をきっかけに国立公園についてもっと関心を持ってもらえたら、と思いました。



写真:「国立公園を管理しているのは、①警察官②自然保護官③自然解説指導員、のどれでしょう?」みんなが手を挙げたのは…。

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2007年11月19日自然公園ふれあい全国大会【イベント】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

寒くなりましたね。今日通勤途中小さなアラレが降っていました。なんだかこの週末から一気に冬に近づいたかんじがします。

さて、17日(土)から18日(日)にかけて、瀬戸内海国立公園六甲地域で平成19年度自然公園ふれあい全国大会が行われました!山陰海岸国立公園でのイベントではないのですが、スタッフとして行ってきましたので、その様子を簡単ですが紹介したいと思います。ちなみにこのイベントのスタッフとして近畿地方のアクティブレンジャー(以下、AR)全員が招集され、久しぶりに勢揃いとなりました。

自然公園ふれあい全国大会第一日目の17日は、自然環境行政に携わる方々を招待し、自然公園関係功労者表彰や兵庫県知事表彰などが行われました(写真がありませんがご了承下さい)。

二日目の18日はエコツーリズム大賞の表彰、女優の真野 響子氏の基調講演、そして元・山と渓谷社大阪編集長の加藤芳樹氏をコーディネーターとしパネルディスカッションが行われました。六甲について、エコツーリズムについて、そして国立公園の管理について、貴重なディスカッションを聴くことができました。国立公園の話の際は、神戸自然保護官事務所の七目木自然保護官、小野ARが国立公園の管理や自然観察会について説明をしました。

写真:エコツーリズム大賞表彰式の様子

またこの二日間、自然体験プログラムも六甲各地で開催されていました。
自然公園ふれあい全国大会が自然に対する関心が高まるきっかけになるといいですね。
とても勉強になった二日間でした。



写真:会場では国立公園のパネル展示も行われていました~。

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2007年11月16日ドングリの背くらべ【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは。最近外を吹く風が冷たく感じるようになりました。

この一週間は事務所内で仕事をしておりましたので、あまり外に出ていませんでした。
ということで外の写真があまりないので、今日は私が観察会や巡視の際に見つけてはコツコツと貯めてきたドングリの紹介をしたいと思います。

写真:ドングリコレクション
左手前からスダジイ、その奥の大きなドングリはカシワかクヌギかアベマキだと思います。
その右がコナラ、その右奥がマテバシイ、その手前がクリです。

さて、どのドングリの背が一番高いでしょう?

では、ここで前からちょっとやってみたかった「ドングリの背くらべ」をしてみます!

写真:マテバシイが3cmくらいで、一番背が高いですね。幅の大きさだと名前の分からないドングリでしょうか。

ちなみにスダジイのドングリは生のまま皮を剥けば食べられます。ただし食べ過ぎには注意してください。

ドングリが落ちていると思わず拾ったり触ったりしてしまいます。みなさんはそんなことはないですか?


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2007年11月07日アクティブレンジャー観察会を実施しました。【イベント】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは 最近外の景色がすっかり秋らしくなってきました。竹野でも徐々に樹木が赤や黄色に染まってきましたよ。でも海水の温度は去年と比べてかなり高いようです。


写真:事務所近くの山です。

さて、11月4日(日)に山陰海岸国立公園「かぶと山」自然体験~アクティブレンジャーと秋のかぶと山を歩こう~を実施しましたので、その様子をお伝えしたいと思います。

4日は前日から降水確率0パーセントとなっていたので安心していましたが、残念ながら雨が降ってしまいました。でも、参加者の皆さんは元気に登山道を歩き、一時間ほどで頂上に到着しました。ドングリやクリが落ちていたり、キノコがあったりと秋のかぶと山を満喫してきました。


写真:観察会の様子

11月10日(土)にも同様の観察会を実施します!お申し込みは竹野自然保護官事務所にお電話でお申し込み下さい。11月10日の観察会は11月8日(木)締め切りです。(申込み・その他お問い合わせ先→TEL:0796-47-0236、受付時間8:30~17:00)ぜひご連絡下さい♪
詳しくはこちらをご覧下さい。

もうひとつ、お知らせがあります。現在竹野スノーケルセンター・ビジターセンターにて竹野アクティブレンジャーの企画展示を行っています!
タイトルは「もっと知ろう!山陰海岸国立公園」です。展示を通じて山陰海岸国立公園について関心を持ってもらえたらなと思います。

写真:「もっと知ろう!山陰海岸国立公園」

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2007年10月24日かぶと山の下見【植物】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは 10月18日に11月4日と10日に開催予定の山陰海岸国立公園「かぶと山」自然体験アクティブレンジャーと秋のかぶと山を歩こうの下見に行ってきました。今日は少しだけかぶと山の様子を紹介したいと思います。
ちょうど見頃を迎えている植物もありましたよ。


写真:アキチョウジ(シソ科)登山道の脇にたくさん咲いていました。観察会の時まであるといいですが・・・。



写真:この日は天気がよかったので、樹木もいっそうきれいに見えました。これはソヨゴでしょうか。


写真:観察会で歩く登山道です。

**アクティブレンジャーから観察会のお知らせです!**

11月4日(日)と10日(土)に京都府京丹後市久美浜町にある兜山(かぶとやま)にて【山陰海岸子国立公園「かぶと山」自然体験アクティブレンジャーと秋のかぶと山を歩こうを実施します。参加者大募集中です。ぜひ竹野自然保護官事務所までご連絡下さい♪詳細は以下の通りです。

【場  所】
京都府京丹後市久美浜町 兜山
【開催日時】
平成19年11月 4日(日)11月10日(土)  両日とも9:30?13:30
【内容】
山陰海岸国立公園内にある兜山登山道を散策しながら植物や風景についてアクティブレンジャーが解説をしながら案内します。また山陰海岸国立公園の紹介も行います。
 
【集合場所】
かぶと山キャンプ場駐車場
【服装】
動きやすい服装、歩きやすい靴
【持ち物】
タオル、弁当、飲み物、雨具、筆記用具、双眼鏡(あれば)、その他必要と思われるもの。
【参加費】
100円(保険代)
【参加対象】
一般(小学生以下は保護者同伴)
【定  員】
15名(各回)
【申込み方法】
11月4日の観察会は11月1日(木)までに、11月10日の観察会は11月8日(木)までに竹野自然保護官事務所に電話でお申し込み下さい。(TEL:0796-47-0236、受付時間8:30?17:00)
【その他】
雨天中止とさせていただきます。中止の場合は当日朝8時までに参加者に電話連絡いたします。また募集は定員になりしだい締切りとさせていただきます。

【お問合わせ先】:近畿地方環境事務所 竹野自然保護官事務所(担当:川越)
      TEL:0796-47-0236 FAX:0796-47-0249




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2007年10月18日磯観察教室と観察会のお知らせ【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは。
昨日は夕方から大雨が降っていたのですが、今日の竹野はさわやかな秋晴れの一日となりました。

さて、10月12日に竹野スノーケルセンター・ビジターセンター(以下、竹野SCVC)へ、モンゴルから来日した研修生の皆さんが訪れました。
このモンゴルの研修生のみなさんは豊岡市との国際交流で10月5日から来日しており、この日は磯観察とスノーケルをしにきたとのことです。
研修生のほとんどの方は海に入ったことがないとのことでした。でも磯観察の時は海を怖がることなく、生き物をどんどん見つけていました。


写真:磯観察時の様子。この日は少し寒かったのでウェーダーを着用しています。

写真:生き物の説明をしているときは黒山の人だかりができていましたよ。

言葉はほとんど通じませんでしたが、通じなくても積極的にこちらと関わろうとする様子が研修生のみなさんから伝わってきました。この積極性は見習わなければ!と思いました。

**さて、ここでアクティブレンジャーから観察会のお知らせです!**

11月4日(日)と10日(土)に京都府京丹後市久美浜町にある兜山(かぶとやま)にて【山陰海岸国立公園「かぶと山」自然体験?アクティブレンジャーと秋のかぶと山を歩こう?】を実施します。参加者大募集中です。ぜひ竹野自然保護官事務所までご連絡下さい♪詳細は以下の通りです。

【場  所】
京都府京丹後市久美浜町 兜山
【開催日時】
平成19年11月 4日(日)、11月10日(土)  両日とも9:30?13:30
【内容】
山陰海岸国立公園内にある兜山登山道を散策しながら植物や風景についてアクティブレンジャーが解説をしながら案内します。また山陰海岸国立公園の紹介も行います。
 
【集合場所】
かぶと山キャンプ場駐車場
【服装】
動きやすい服装、歩きやすい靴
【持ち物】
タオル、弁当、飲み物、雨具、筆記用具、双眼鏡(あれば)、その他必要と思われるもの。
【参加費】
100円(保険代)
【参加対象】
一般(小学生以下は保護者同伴)
【定  員】
15名(各回)
【申込み方法】
11月4日の観察会は11月1日(木)までに、11月10日の観察会は11月8日(木)までに竹野自然保護官事務所に電話でお申し込み下さい。(TEL:0796-47-0236、受付時間8:30?17:00)
【その他】
雨天中止とさせていただきます。中止の場合は当日朝8時までに参加者に電話連絡いたします。また募集は定員になりしだい締切りとさせていただきます。

【お問合わせ先】
近畿地方環境事務所 竹野自然保護官事務所(担当:川越)
(TEL:0796-47-0236 FAX:0796-47-0249)

今日下見に行ってきましたが、少しずつ木々が紅葉してきています。観察会の時にはどうなっているでしょうか。楽しみです。



写真:5月に実施した観察会の様子

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2007年10月09日ラストスノーケル実施【イベント】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは 竹野アクティブレンジャーの川越です。
最近雨が降ったり曇ったり晴れたりと天気が目まぐるしく変わっていきます。みなさんのところはいかがでしょうか。

さて、少し前になりますが、9月23日(日)と24日(月)に竹野地区パークボランティアのイベント、通称「ラストスノーケル」が行われましたので、その様子をお伝えしようと思います。内容はスノーケル・夏期反省会・大浦海岸清掃でした。

スノーケルはパークボランティアの方のスノーケルにおけるスキルの確認のために実施します(ベテランの方も含め)。今回は大浦海岸が高波等で荒れていたので、急遽場所を変更して竹野海岸で実施となりました。スノーケルではソラスズメダイやハコフグ、ハリセンボンなどの死滅回遊魚を見ることができました。少し慌ただしかったので写真撮影ができず、でした。すみません。

スノーケルの後は竹野スノーケルセンター・ビジターセンター(以下、竹野SCVC)で夏期反省会を行いました。スノーケル教室等について、皆さんから貴重な意見が飛び交いました!

そして2日目の24日は大浦海岸の清掃活動でした。パークボランティアの皆さん、竹野SCVCの職員の皆さんと漂着ゴミ等を拾いました。

写真:清掃活動の様子その1


写真:清掃活動の様子その2
大きな縄が漂着しており、重くて持ち運べないため縄を切って運んでいる方もいました。


写真:清掃活動の様子その3
拾ったゴミはこんな量になりました。
これで夏の間私たちに海の楽しさを満喫させてくれた大浦海岸も少しきれいになったのではないでしょうか。
また、今年の夏もパークボランティアの皆さんには大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。

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