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アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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山陰海岸国立公園 竹野

326件の記事があります。

2008年07月07日川遊び【イベント】

山陰海岸国立公園 竹野 紙谷明日香

7月5日(土)、竹野は35度を超える真夏日でした。
この日、以前ここでご紹介した子ども野生復帰7月カリキュラムに参加してきました!

野生復帰は、普段は低学年・高学年・上級者と、コースが分かれているのですが、この日は、全コース、総勢150人が大集合。
竹野川で、水遊びです。



(みんなスノーケル・マスク持参でした。低学年の子でも、上手にスノーケルクリアをしていて、びっくりでした!)

この竹野川はとても面白いところで、水深が浅くほとんど流れのないところから、急流のところ、深いところがあって、タイヤチューブによる急流すべりや、ライフジャケットを着て、深いところで泳いだりと、それぞれ学年に応じたフィールドで遊びました。

中には、背伸びして、高学年のコースに挑戦した低学年の子もいましたよ。

でも安全面は大丈夫でした。スタッフ一同、とても気を付けていましたし、陸上からは、里山の会の方や漁協の方々が、川の中からは消防署の方々がウェットスーツを着て、危険が予測されるところを見張っていてくださったからです。

天気の方、この場所より、南側は一時雷があったそうで、少し心配もあったのですが、終始太陽が照りつけていました。

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2008年07月01日ヒメヒオウギズイセン【植物】

山陰海岸国立公園 竹野 紙谷明日香

みなさん、こんにちは。
今日から7月で、やはり日差しはどんどん強くなっています。

今日、竹野浜では海開きです。
また、全国高校野球選手権が始まり、球場からは声援が聞こえだしたそうです。


竹野スノーケルセンター・ビジターセンターに向かう途中、こんな花に出会いました。



(写真:7月1日(火)撮影)
ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)
アヤメ科

花のオレンジ色がパッと目を引くこのヒメヒオウギズイセン。
小ぶりですが、清潔感があり、オレンジ色と葉の緑色のコントラストでとても存在感のある花でした。

しかし、調べたところによると、なんと外来種でした。
初夏に花を咲かせるようです。
8月頃まで見られたらいいなと期待しています。
最近は色々な植物が花を咲かせ、とてもにぎやかな季節かもしれませんね。

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2008年06月26日海岸線【利用・施設】【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 紙谷明日香

こんにちは。
今週は梅雨らしく、どんよりした天気の竹野でした。
でも、雨のしとしと降る音、その中で咲く紫陽花など、個人的には好きな季節でもあります。

今日は、山陰海岸国立公園の巡視で出会った風景をご紹介します。



(撮影:6月25日(水)・香美町香住区御崎)

灯台としては日本一高いところに設置され、日本海を見下ろしている余部(あまるべ)埼灯台です。

光の届く距離   23.0海里(約42.6キロメートル)
高さ       地上から灯台頂部  約14メートル
         水面から灯火    約284メートル
                     (余部灯台 解説板より)

夜にはこの場所から漁り火も見えるそうです。




(撮影:6月25日(水)・香美町香住区今子)

こちらは今子浦です。

写真では少し分かりにくいですが、この日今子浦の海水は緑がかった青で、ターコイズブルーに近い色をしていました。
同じ日に見た、他の海岸とは違った色で、とても不思議に思っていたのですが、水の透明度が高く、太陽の光が反射し、海底の岩の色が水面に出てきているのではないかと、半田自然保護官に教えて頂きました。

水平線がずっと遠くで、どこまでも続いていて、当たり前な事ですが改めて、「海って本当に広いんだなぁ」と感じた一日でした。

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2008年06月16日ビオトープ探検【イベント】

山陰海岸国立公園 竹野 紙谷明日香

みなさん、こんにちは。
竹野は晴れの日が続いています。最近、紫陽花がちらほら咲き出したのを発見し、満開になるのを楽しみにしているところです。

昨日6月15日(日)に、以前ご紹介した子どもの野生復帰大作戦6月活動のスタッフとして参加しました。
この日は、ビオトープの探検をして、生き物の賑わいに触れることが目的です。

集まった小学校低学年の子どもたちは、調整池から色々な生き物を採集し、ミニ水族館をつくって観察しました。
オタマジャクシ、イモリ、アメリカザリガニ、ヤゴ、トノサマガエルなど、たくさんの生き物に出会い、みんなとても楽しそうな顔です。

午後からは、採集した生き物のうち、オタマジャクシだけは、ビオトープに引っ越しさせました。
調整池にいるままだと、水が干上がり、オタマジャクシが生活できなくなっていまうからだそうです。

最後に、みんなでバケツリレーをして土を運び、ビオトープを修復します。
子どもたちは、生き物にとって、よりよい環境にするには、修復という作業も必要だということを学んでくれたようです。



(写真:6月15日撮影)
ビオトープ付近です。耳を澄まして、モリアオガエルの鳴き声を聞きました。


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2008年06月13日五色浜園地【利用・施設】

山陰海岸国立公園 竹野 紙谷明日香

こんにちは。
今週、竹野は天候に恵まれ、晴れの日が続いています。
竹野スノーケルセンター・ビジターセンターの前にある大浦海岸は、先週に比べて、水が澄んでいて、水温も高く、スノーケルで泳いでいるとたくさんの魚たちを見つける事ができるようになってきました。

兵庫県のプログラムである自然学校で、竹野スノーケルセンター・ビジターセンターを訪れた小学生達は、スノーケルを楽しみながら、こんな魚がいたよ、と教えてくれます。


6月9日(月)に、京丹後方面の巡視に行きました。
城崎、久美浜、浜詰を通り、最後に五色浜を見てきました。




(写真:6月9日撮影、五色浜園地)


この場所からの眺めはとても美しく、長い水平線が見渡せます。
歩道を通って、下の岩場の方にも降りられます。

五色浜は、砂浜はないのですが、日本海からの波の浸食を受け、長い年月をかけて形づくられた岩が至るところに点在しているのが特徴です。

またこの海岸にはチャートの磨かれた様々な色をした小石があり、五色浜の名前の由来となっています。

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2008年06月06日竹野地区パークボランティア研修会【イベント】

山陰海岸国立公園 竹野 紙谷明日香

こんにちは。
今週の竹野は先週の日差しがうそみたいに、少し肌寒くて、雨、雨、雨の6月らしい一週間でした。今週に入ってから、兵庫県のプログラムである自然学校に訪れた小学生が、事務所の近くにあるキャンプ場をめざし、毎日のように事務所の前を行き来しています。

そんな少し天候の気になる5月31日~6月1日に、竹野地区パークボランティア研修を行いました。

竹野地区パークボランティアさんは、これから夏にかけて、スノーケルセンター・ビジターセンターで行われるスノーケル教室の講師など、海での活躍が多くなってきます。
今回そこでの海難事故を想定した、救命講習に時間を多く取りました。

1日目は、消防署の救急救命士をお招きし、普通救命講習を行いました。
人工呼吸、心臓マッサージから、最近至るところで見かけるようになったAED(自動体外式除細動器だそうです!)の使い方等をレクチャーして頂きました。

そして2日目は今年初めてのスノーケル!
この日は気温も低く終始曇り空で、水温も冷たかったのですが、ウェットスーツ、マスク、スノーケル、フィンをつけて、大浦の海に入って少し泳いでみました。

今の時期は海藻が多いの残念ですが、魚の真上を通り過ぎたり、海の生き物になったような気分です。
この日はウミウシも見つけました。
また、このあと、新しくスノーケルセンター・ビジターセンターに導入されたレスキューチューブとレスキューボードを使い、実際に海の中での救命研修も本格的に行いました。


(写真:6月1日撮影・大浦海岸)

今年も、海難事故が起こらないよう、自然学校等では安全確認を気をつけなければ、と気の引き締まる思いでいました。

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2008年05月30日海岸の様子【イベント】【植物】

山陰海岸国立公園 竹野 紙谷明日香

こんにちは。

今週の竹野の様子をお伝えします。
週の後半28日(水)~29日(木)にかけて天候は崩れたものの、
前半は少し日差しの強い日が続きました。

27日(火)には、竹野スノーケルセンター・ビジターセンターで行われた磯観察に講師として参加しました。
午前は幼稚園の園児たち、午後は自然学校で遠方から来た小学5年生たちが、元気よく海に入って生き物を探します。



(写真:5月27日撮影)
生徒達の観察眼はすばらしく、砂浜に置いたタライは、採取した生き物たちですぐに賑やかになりました。

今の時期の磯観察は、10円玉くらいの大きさで、十字の傘を持ったクラゲ(ジュウモンジクラゲ)に注意です。



(写真:5月27日撮影)
砂浜では、写真の通りスナビキソウの花が開きはじめました。
海岸砂浜に生息する、多年草です。
南からその蜜を求めてアサギマダラもやってきます。


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2008年05月22日春の野遊び大作戦【イベント】

山陰海岸国立公園 竹野 紙谷明日香

皆さんこんにちは。
竹野では今週、天気に恵まれ、晴れの日が続いています。
日差しが強くなったな、と感じられる日も少しずつ増えてきました。

5月18日(日)に、豊岡市主催の子どもの野生復帰大作戦というイベントに
参加しました。
このイベントは、今豊岡市でコウノトリの野生復帰事業が進められている中、
子どもも野生復帰させ、自然の中での暮らしや、仲間同士での助け合いを学ぼう、というコンセプトで実施されています。


この日のテーマは、春の野遊び大作戦!
子ども達に与えられた任務は、「竹野町三原を散策し、食べられる野草を採ってくる」こと。


(写真:5月18日撮影)
一生懸命メモしたり、写真と見比べたりしている様子です。
みんな生き生きとした顔で活動していました。

集めた野草は、天ぷらにしてお昼ご飯に!
お味噌汁や、炊き込みご飯、ヨモギの入ったお餅もいただきました!


一方この日、竹野浜海水浴場では、バイク愛好者の方がボランティアで海岸の清掃作業をされていました。
各地から集まったライダーさんはなんと約500人!!
これから夏がきて、海水浴場も賑わう季節になります。
この善意を忘れず、私も海を美しく保てるよう努力しようと改めて思いました。

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2008年05月16日玄武洞自然観察会【イベント】

山陰海岸国立公園 竹野 紙谷明日香

初めまして!
5月から山陰海岸国立公園竹野ARに着任しました紙谷です。

山陰海岸国立公園には、美しい海岸景観をはじめ、様々な自然が息づいています。

その中でたくさんの感動を経験しながら、ARとして、日々過ごしていきたいと思っています。

どうぞよろしくお願い致します。


5月10日(土)、竹野保護官事務所主催の自然観察会が兵庫県豊岡市赤石の玄武洞にて行われました!



〈5月10日撮影・玄武洞公園〉

玄武洞は160万年前の火山活動によって噴出されたマグマが冷却され、このような美しい割れ目を作り出したものだそうです。

あいにくの雨だったのですが、雨の日はまた違った表情で美しく彩る、その雄大な姿は圧巻でした!

まるで空に届くよう。

参加者は10名で、中には遠方から来られた方もおられました。

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2008年03月28日退任のごあいさつ(竹野)【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 川越小耶加

こんにちは、竹野アクティブ・レンジャー(以下、AR)です。
この日記も私にとって最後となります。
3月28日をもって、ARを卒業することになりました。

ARになって思ったことは、自分の身近なところに、こんなにきれいなところがあったのかーということでした。私は山陰海岸国立公園区域に近いところに地元がありますが、それまでほとんど海の方に来たことがなかったのです。

巡視の時などはいつも、海の広さと青さ、そして迫力ある断崖絶壁に圧倒されていました。
また、スノーケル教室や磯観察教室を通して、海の美しさ、雄大さにちょっとだけ触れることができた気がしました。

2年の間に、たくさんの出会い、発見、驚き、喜びなどがありました。ARになっていなかったら、きっと体験できないことばかりだったと思います。毎日が勉強でした。

最後になりますが、お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。


竹野AR募集中です!詳しくはこちらをご覧下さい→http://c-kinki.env.go.jp/to_2007/0327a.html



写真:大浦海岸(2006年4月7日)
ARになってすぐ、海のきれいさに感動して思わず写真を撮りました。

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