ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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山陰海岸国立公園 竹野

326件の記事があります。

2008年09月22日台風の影響で…【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 紙谷明日香

こんにちは!
土日は雨、雨で、外がどんよりしていました。

先週のAR日記でお知らせしたパークボランティア研修会は、スノーケリング研修や、日本赤十字社による水上安全法など、主に海をフィールドとしたプログラムを二日間に渡り、予定していました。

しかし、台風の影響で、海況が悪く、危険が十分に予測されることから、全プログラムを中止することとなってしまいました。

台風通過中はもちろん、台風通過後も戻し波などの危険があります。

予定を空けて下さっていたパークボランティアの方々もおられたと思います。
台風のせいとは言い、申し訳ありません。環境省が実施するプログラムは安全第一なのです。

ひとつ、不思議だった事は、本格的に台風の影響が訪れる前の大浦湾は、あまり波の無いような状態で、とても穏やかだったそうです。
「嵐の前の静けさ」ということわざがありますが、本当にその通りかも知れません。

そして、土日あんなに絶え間なく雨が降ったり、雷がゴロゴロいっていたのに、今日はすっかりいい天気です。

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2008年09月16日パークボランティア研修会が行われます【イベント】【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 紙谷明日香

こんにちは!
もう9月も半分過ぎましたが、竹野では、まだセミの大合唱が続いています。

巡視に行った際、以前にもご紹介した香住区香住町御崎の灯台付近から撮影した海の様子です。


水面から地上まで、かなりの高さがあるため、大海原が見降ろせられる場所です。
カメラではとても入りきれず、伝わらない事が残念です。

今週末は、第2回山陰海岸竹野地区パークボランティア研修会が行われる予定です。
今シーズンの反省会、大浦湾でのスノーケリング研修、水上安全法講習会など、2日間に渡るプログラムです。
しかし、台風の影響で、海況が悪くなる事も予想され、心配しています。

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2008年09月12日淀の洞門【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 紙谷明日香

みなさんこんにちは。

最近、山陰海岸国立公園の巡視を行いました。
山陰海岸は、様々な地質を持つ海岸線があります。

今日は、淀の洞門について紹介いたします。


切浜の北側、岬の先端にある洞窟が、淀の洞門です。
高さは18メートルあります。

とても神秘的な姿から、海賊がいた、鬼が住んでいて、その金棒で岩に穴をあけ、大暴れしていたのだ、などの伝説もあるほどです。
入り込んだ海水が、光に反射します。近場でみると、そのスケールの大きさに感動しますよ。

夏ですと竹野浜海水浴場近くから出ている遊覧船に乗れば、近場で見る事ができます。

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2008年09月01日ヤブツバキ【植物】【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 紙谷明日香

こんにちは。
竹野では先週まで、とても過ごしやすい天候に恵まれていたのに、昨日から、また日差しが強い暑い天候に逆戻りしてしまいました。

先日、ヤブツバキの実がなっているのを見つけました。
この実の、3つある種子からは油が含まれており、椿油と言われています。

(ヤブツバキと実)  


春頃、自宅近くに咲いていた椿をよく目にしていたのですが、花が丸ごとポロッと落ちるような不思議な散り方をしていて、印象に残っています。

美しい花ですが、昔、着物などの模様にツバキを描くのは、縁起が悪いので、避けられてきたそうです。

花言葉は、気取らない優美・気取らぬ魅力・つつしみ深い。

散った後も美しい花も珍しいですね。


また、現在、山陰海岸国立公園竹野地区では、パークボランティアさんを募集しています。
スノーケル教室指導、自然解説活動や、調査、利用施設の維持修繕まで、本当に多彩な活動をされています!

詳細は、こちらへどうぞ!
http://c-kinki.env.go.jp/to_2008/0827b.html

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2008年08月25日植物の工夫【植物】

山陰海岸国立公園 竹野 紙谷明日香

こんにちは。
先週の終わり頃から今週にかけて、竹野の天気はとても不安定で、日差しは少なく、気温も低く、8月にしては過ごしやすい日が続いています。
大雨注意報などが各地で出ているので、天気予報をよく見ています。
竹野の弁天浜も、日本海に停滞する低気圧の影響で、波のうねる音がゴーゴーと聞こえています。

(8月25日 弁天浜、ハマゴウ)


休暇村遊歩道を歩いていると出会うのはまだもう少し先だと思っていたこんなものを見つけました。


(8月25日 コナラ)


まだ若いコナラの実が、至るところに落ちていました。
なぜ、こんなに早く実を落としているのか、不思議だったのですが、実はこの時期、コナラの樹は、出来た実すべてを成熟させることができないことから、育ちの悪い実や、寄生された実を選び、落としてしまう、という事を保護官から教えて頂きました。

以前ご紹介した、浜辺の厳しい環境条件に咲くハマゴウも、紫外線や日差しの影響が最小限に止まるような葉をしていました。今回のコナラも、他の植物も、うまく生き残って行くための方法を持っているのですね。



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2008年08月18日最近の海岸の様子【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 紙谷明日香

お盆が終わると、事務所前の弁天浜海水浴場駐車場は、一気に車の数が少なくなりました。

7月からどんどん暑くなり、まだまだこの厳しい暑さは続きますが、ふと考えてみると、海水浴場が賑わう期間というのは、とても短い事に気づきました。
海開きから、一ヶ月か、一ヶ月半くらいでしょうか。

そう思うとさみしいですね。

色とりどりの浮き輪や、ビーチボールを店先に飾って、見るだけで楽しかったお店も、この時期だけ開いているお店ばかりなので、もう少しすれば閉まるのだと思います。

色んな魅力をもった海がたくさんありますので、ぜひ、山陰海岸国立公園にいらしてみて下さい!



(竹野スノーケルセンター・ビジターセンター)

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2008年08月07日夏ですね!【植物】【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 紙谷明日香

先週は調査のため、竹野海水浴場のすぐ隣りにある猫崎半島へ行ってきました。

竹野海水浴場はとても人気のある海水浴場で、この日も子どもから、ダイバー風の方まで、大勢で賑わっていました。


(2008/08/01 撮影)
夏らしい音楽も流れ、好きな場所のひとつになりました。

少し草むらをのぞいていると、真っ赤な実が。


(2008/08/01 撮影)
ハマナスを見つけました。
ハマナスって、バラ科バラ属なのですね!
実は、よく聞くローズヒップとはハマナスのことで、可食なのだとか。

海水浴場を横目に、猫崎で調査開始です。
猫崎半島では、歩きやすい遊歩道もあるのですが、今回はその先のまだ整備されていない山道に入っていきました。

草に覆われていたり、樹が行く手を遮ったり、道のない道を歩いて行きました…が、散々腕を大量の蚊に刺され、最後まで山道を制覇する事ができず、途中でリタイヤ。

でも、猫崎半島から見下ろす竹野浜海水浴場が本当に美しくて、やっぱり得をした気分になりながら、山道を下って終わりました。


(2008/08/01 撮影)




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2008年07月31日マツヨイグサ【植物】

山陰海岸国立公園 竹野 紙谷明日香

こんにちは。
今週頭の二日間は、非常に激しい雷雨となった竹野です。
海水浴に訪れた方々は大変だったかも知れません。

最近、弁天浜では、夕暮れの頃になると、マツヨイグサが咲き出します。


(写真:7月18日撮影 アカバナ科 マツヨイグサ属)

まるで月明かりの様な色で、蛾などを誘い、花粉を運んでもらうようです。
花言葉は「移り気」。

この翌日には萎んでしまいます。

この花の仲間の「オオマツヨイグサ」は、竹久夢二や太宰治が愛でたと言われていますね。

竹久夢二は、こう残しています。

「待てど 暮らせど 来ぬ人を 宵待草(ヨイマチグサ)の やるせなさ」

ぼんやりとした美しい黄色に目が奪われた花でした。

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2008年07月25日海浜植物【植物】

山陰海岸国立公園 竹野 紙谷明日香

本当に暑い日が続きますね。
今週の竹野の様子をお届けします。
今週21日(日)の海の日には、各地海岸で清掃活動が行われました。
スノーケルセンター・ビジターセンター前の大浦海岸では、野生復帰参加の小学生がゴミ袋を持って清掃活動を頑張っていました。私も、色んな知識を小学生の子に教えてもらいながら、この活動に参加しました。
一方昨日、大浦の水中を見てみると、2週間前まであんなにたくさんいたアメフラシがほとんど見つからなくなってしまいました。
この理由は、アメフラシが産卵の時期を終え、一生を終えてしまったから。
また来年には、アメフラシにたくさん会えるかな、と期待しています。

7月15日に、弁天浜で、海浜植物のハマゴウの花が咲いたよ、との事で、パークボランティアの方に浜辺を案内して頂きました。


(ハマゴウ: クマツヅラ科)

以前の日記でもご紹介したスナビキソウの様に、白っぽくて、とても分厚い葉をつけています。これは、この環境条件の厳しい海岸で生育するのに適した形なのかも知れません。
咲き出してまだ何日もたっていないというのに、この周りはミツバチでいっぱいになっていました。

また、こちらはコオニユリです。


(コオニユリ: ユリ科)
高い場所を好んで生育するのか、岩場の上の方でたくさん咲いていたように感じます。

前回の日記のアゲハチョウの幼虫はサナギになって2日後、美しい成体になりましたよ。


(7月18日撮影)




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2008年07月14日観察日記【植物】【動物】

山陰海岸国立公園 竹野 紙谷明日香

こんにちは。
本日も太陽の照りつける竹野です。

海水浴場では、お客さんもだんだん増えはじめています。
夏らしい音楽も流れていて、海を横目に通りすぎるだけでも楽しくなります。

事務所付近に、アゲハチョウの幼虫が、サナギになるための場所を見つけるためにさまよっていました。この行動をワンダリングと言います。

小さい時はブツブツのついた黒っぽいような見た目をしているアゲハチョウの幼虫は、調べてみたところ、5回ほど脱皮を繰り返すと、ブツブツのない緑色になるそうです。

そして、一晩たった次の日、場所を見つけたようで、体を反らせて、じっとしていました。



また2日くらいたった後、今度は、脱皮して、茶褐色のサナギになっていました。
付近を探してみると、合計3匹のサナギがいました。

おもしろいのはその食欲です。



おそらくこの3匹が食べたと思われるカラスザンショウの樹です。

ほとんど葉は食べられ、茎だけの状態になっていました。
カラスザンショウの葉にあるとげも食べていました。

アゲハチョウのように、幼虫と成虫で食べるものも、生活するフィールドも違ってくる生き物も、とても興味深いなと思ってみていました。

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