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アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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山陰海岸国立公園 竹野

326件の記事があります。

2010年12月24日子午線最北端の塔【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

こんにちは。今日はクリスマスイヴ☆そしてもうすぐお正月ですね!竹野の町はテレビで映し出されるような年末年始の騒がしさは見られず、いつもと変わらない穏やかな時間がながれています☆

さて。今回は山陰海岸国立公園の東端、京都府京丹後市の網野町にある『子午線最北端の塔』をご紹介します。

海岸沿いの道を行くと案内板が出てきます。




ここからの眺めはとても綺麗です。天気が良くて海が穏やかな日だったら最高ですね☆



登った先には立派な塔があります。

この塔には太陽電池パネルが取り付けてあり、上部の日本標準時と下部のグリニッジ世界時はその電力で時を刻んでいるそうです☆

『日本標準時の基準となっている子午線(東経135度)の日本最北端の場所』かぁ。
・・・時間ってなんだろうなぁ。
そういえば『モモ(児童書)』には時間のどろぼうがでてきたような。
時間のどろぼうってどんなだったかな???

こういう場所のせいか、時間についていろいろと考えてしまいました☆
みなさまも機会がありましたら、立派な塔を眺めに行ってみてはいかがでしょうか♪

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2010年12月17日ウミウかカワウか【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

こんにちは。一昨日の水曜日(12/15)竹野では雪が降りました。と言っても、屋根がうっすら白くなるくらいで全然積もらなくて少し残念。

『去年はどんな感じだったかなぁ』と調べてみると、


はじめて雪が積もったのは12月18日でした。
今年は『ジョンソン※』を去年ほど見ていないから、雪は少ないかも!!と勝手に予想しているのですが。

※『ジョンソン』とはカメムシのことです。どういうこと??と思った方は2009年11月10日の日記を見てみて下さい☆
アドレス: http://c-kinki.env.go.jp/blog/2009/11/10/index.html


雪が降り冬らしくなってきて、事務所近くの弁天浜にも大きな波が打ち寄せています。



海はとっても荒れていて刺すような冷たい風がビュービュー吹いているというのに、堤防の上では『ウ』がの~んびりしています。

寒くないのかな??

・・・ウミウ?・・・カワウ?

図鑑で調べてみると、ウミウとカワウはとてもよく似ているとのこと。
見分け方は、口元の黄色い部分が
【とがっているのがウミウ】
で、
【丸みがあるのがカワウ】
だそうです。

残念ながらこの写真からは判断できず。。。
ウミウかカワウかわかりませんでしたが、の~んびりとした姿にほのぼのとさせてもらいました☆

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2010年12月09日事故!?【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

こんにちは。さっきまで晴れていたのに急に暗くなって雨が降り出し、やんだかなと思ったら今度は雷です。大きな音の振動で事務所のいろんな所がカタカタカタっと震えてます。

先日のこと。
いつも通り事務所でポチポチと仕事をしていると

『ドォンッ!!』

!!!
なんだなんだ??ドアに何かぶつかった!?

電話に出ていた保護官も
「おぉっ!
・・・すみません、いや、何かがドアにぶつかったみたいで。。。」
と思わず相手に言ってしまってました!


あわてて外に出てみると・・・鳥が横たわってヒクヒクけいれんしていました・・・。
どうしよう どうしよう どうしよう!
このままほっといたら死んじゃうかも!?

・・・その前にあなたはどなた!?
猛禽類みたいだけどトンビ?
小さいから幼鳥?
足が黄色いね・・。

いやいや、
そんなことより、こういうときはどうしたらいいんだろう。。。
何もできずに、おろおろうろうろしていると、鳥は意識を取り戻したようであわてて立ち上がって飛んでいきました!


どこへ行ったのかと探してみると、近くの民家の窓辺にいました。



じーっとしてること約30分。その後回復したのか、山の方へ飛んでいきました。
良かった~☆


今回は何もしなくても飛んで行ったので良かったのですが、倒れたままだった場合にはどのように対処すればいいのか調べてみました。
ひとまず静かなところで暖めてあげると元気になることもあるそうです!でも内臓を痛めていることもあるようなので、様子がおかしいと感じたら都道府県の鳥獣保護担当に連絡し、早めに専門の獣医に相談したほうがよいとのことです。
詳しくは日本鳥類保護連盟のホームページを御覧下さい!
http://www.jspb.org/mado/mado.html


私が竹野事務所に勤めて約1年半、今までこういった事故に遭遇したことは一度もありませんでした。でももし今後何回も起こってしまうようなら、吉野熊野国立公園・宇久井ビジターセンターのバードセーバー(シールを貼って『ここはガラスだよ』と鳥にしらせる)のような対策をとらなければいけないかもしれませんね!

宇久井ビジターセンターのバードセーバーについては熊野アクティブレンジャー畝井さんが2009年8月11日の日記に書いていたので御覧下さい☆
http://c-kinki.env.go.jp/blog/author/author561_7.html

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2010年12月01日☆城山自然観察会(そのに)☆【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

こんにちは。今日の竹野はとてもよく晴れています☆12月になったのに、日向にでるとぽかぽかします。

さて。今回は11月21日(日)に開催した城山自然観察会の様子(そのに)をお伝えします。

灯台を出発し急な階段を上ったあとは、足が埋もれるくらいのたくさんの落ち葉がつもっているなだらかな道を歩きます。岩肌が出ていたりすると立ち止まり、講師の福原先生の解説を聞きます。


そうこうしているうちに『加藤文太郎ふるさとの碑』に到着。
真っ赤なもみじがとっても綺麗でした☆


その後、植物についての解説を聞いたり葉っぱをじっくり観察したりしながらゆっくり歩いていくと展望台に到着☆
穏やかな海を眺めながらランチタイム♪

ランチの後は記念写真を撮り展望台を出発!
林道を下り、塩谷海水浴場へ向かいます。


塩谷海水浴場では、海辺で見られる岩石や植物や生き物、そして昔船をつないでおくために作られた繋留跡を観察しました。

そして山陰海岸ジオパークセンター前にもどり観察会は終了☆

とっても良い天気に恵まれ、ハヤブサも見ることができ(ハプニングのおかげでみんな笑顔になりました♪)、紅葉も綺麗で、地形や植物等の学習もでき、怪我もなく無事に終了できて本当に良かったです☆

福原先生、お手伝いしていただいたスタッフの方々、参加して頂いたみなさま、ありがとうございました!

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2010年11月26日☆城山自然観察会(そのいち)☆【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

こんにちは。
11月21日(日)に城山自然観察会を開催しました!
秋晴れの雲ひとつないとても良い天気に恵まれ、気温も高く絶好の観察会日和になりました♪
今回は観察会の様子(そのいち)をお伝えします。

山陰海岸ジオパークセンター前に9時30分集合。参加者は、事前に申し込んでいただいた11名と、急遽午前中だけ参加いただけることになった方2名の計13名でした。


ジオパークセンター前で国立公園やジオパークについての説明を行ってから出発!
植物や岩石を観察しながら遊歩道を歩いていくと、灯台に到着。


偶然にも灯台のてっぺんには2羽のハヤブサがいました!ハヤブサは環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に分類されている中型の猛禽類です。『ちょうどここにいるなんてラッキーですね!!』と双眼鏡で観察していると

・・・なにやら嫌な予感。

『きゃー!!!』

フンされた~~~~!
そしてなんとそのフンがかかってしまったのは・・・。






浦富事務所の自然保護官。。。

『逃げられませんでしたぁ・・』

と嘆きながら、ザックやズボンをふきふき。

『ハヤブサにフンをかけられるなんて!ついてますね!!(大笑)』



そんなこんなで、灯台で一休みをしてからまた出発です。

続きは次回☆

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2010年11月15日遠き島より【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

『名も知らぬ
遠き島より
流れ寄る
椰子の実ひとつ
・・・』
【椰子の実・島崎藤村】


思わず口ずさんでしまいました。
どこから流れてきたのかな?
ここに着くまでにどんなことがあったのかな?
てっぺんの穴は人間が開けたのかな?


こんなゼリー状の物も。
何だろう?
クラゲの破片かな???

ゴミばかりが目につく漂着物ですが、中にはこんなものもあるので浜辺を歩いてみると結構面白いですね☆



11月21日に開催する『城山自然観察会』では、少しですが浜辺も歩く予定になっています。お時間がありましたら是非ご参加下さい☆


◆日時:平成22年11月21日(日)9:30~15:00(9:00より受け付け開始)
◆場所:城山(兵庫県美方郡新温泉町城山)
◆講師:福原陽一郎氏(兵庫県生物学会但馬支部 支部長)
◆参加対象:小学生以上(小学生は保護者同伴とします)
◆定員:20名
◆参加費:1人当たり50円(保険料、資料代)
◆準備品と服装:飲み物、雨具、筆記用具、参加費、歩きやすい靴、歩きやすい服装
◆申込先:浦富自然保護官事務所に電話またはFAXで申し込んでください。
    Tel(FAX兼用):0857-73-1146
◆申込期間:平成22年11月18日(木)まで
◆HP:http://c-kinki.env.go.jp/to_2010/1105a.html

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2010年11月11日☆城山自然観察会を開催します☆【お知らせ】

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

こんにちは。11月6日、日本海の冬の味覚、ズワイガニ漁が解禁になりました~☆
熊野では『イセエビ祭り』があったと日記にありましたね!とっても美味しそうでしたね!
山陰でも各港で初セリイベントが開催されたようです。今年はエチゼンクラゲが少ないので漁師さん達も助かっているとのこと。
『熊野でイセエビ、竹野でズワイガニを食べる旅』というのも良いかもしれませんね☆

先月、山陰海岸国立公園を含む山陰海岸ジオパークが世界ジオパークネットワークに加盟されました(※)!それを記念し、11月21日(日)に山陰海岸国立公園の城山で自然観察会を開催します☆講師には兵庫県生物学会但馬支部の支部長である福原陽一郎氏をお招きします。興味のある方はぜひご参加ください☆




歩く道のりは・・・

山陰海岸ジオパーク館前から出発

矢城ヶ鼻の灯台
(ここから高さ180メートルもあるジオパークらしい迫力の断崖を見ることができます!)
 ↓
加藤文太郎ふるさとの碑
(『孤高の人』という小説のモデルでもあり、数々の山を単独登頂したことで有名な加藤文太郎の記念碑があります!)
 ↓
城山公園
(日本海を眺めながら昼食)
 ↓
塩谷海水浴場
(ここでは何が見られるでしょう!?)
 ↓
浜坂県民サンビーチにて解散




日時:平成22年11月21日(日)9:30~15:00(9:00より受け付け開始)
場所:城山(兵庫県美方郡新温泉町城山)
講師:福原陽一郎氏(兵庫県生物学会但馬支部 支部長)
参加対象:小学生以上(小学生は保護者同伴とします)
定員:20名
参加費:1人当たり50円(保険料、資料代)
準備品と服装:飲み物、雨具、筆記用具、参加費、歩きやすい靴、歩きやすい服装
申込先 :浦富自然保護官事務所に電話またはFAXで申し込んでください。
  Tel(FAX兼用):0857-73-1146
申込期間:平成22年11月18日(木)まで

(※)ジオパークとは
地質学的に重要で貴重な地層、化石、岩石、地形、火山、断層、温泉などの地質遺産を複数含む一種の自然公園のこと。
山陰海岸ジオパークについては下記HPを御覧下さい☆
http://sanin-geo.jp/

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2010年11月02日10月はカラフル【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

こんにちは。竹野ではずっと雨の日が続いているのですが、今日の午前中は久々に太陽が顔を出しました☆窓からは明るい日差し。それだけで生き返ったような気分になります!

10月のはじめ頃、知人の『寝ても覚めても釣り一筋』さんから防波堤が真っ黒だよ~と聞いたので行ってみました。・・・なんで真っ黒???


犯人はイカです!
釣られたイカのはいたスミで黒くなってしまったのか!?
これだけ黒いとたくさん釣れていたんでしょうね☆


10月。海の中ではカラフルな魚たちに出会えました!
竹野の海を熟知しているジャックさんに連れて行ってもらうと、


鮮やかなブルーが綺麗なソラスズメダイ、素敵な色づかいのトゲチョウチョウウオやチョウチョウウオがふわふわと泳いでいました☆

ソラスズメダイやチョウチョウウオの仲間たちは暖かい海の魚です。
なんで秋頃の竹野の海で見られるんだろう??

調べてみると、対馬暖流にのって南の海から流れついてしまうからだそうです。こういう魚たちは『死滅回遊魚(しめつかいゆうぎょ)』と呼ばれていて、水温が下がるとほとんどが死んでしまうそうです。。。
ちょっと切ないですね。


気を取り直して。
ジャックさんが海底から拾ってきてくれたトゲアメフラシ!青い鮮やかな点がキレイで、こちらもカラフル♪
・・・でもなんだか奇妙な体型。



下の写真はジャックさんから頂いた、海の中から空を見上げた写真です。頭の上に小さな魚たちが泳いでいます。不思議な感覚になってしまいそうですね!

10月の海ではこんなカラフルな生き物たちを見ることができました。
さて11月は・・・?
さすがに私は11月に海に入るなんて・・・と躊躇してしまうのですが、

『まだ水温23度あるよ♪』

とジャックさんは言っていた・・・。

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2010年10月27日香住海岸【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

こんにちは。北風と冷たい雨で急に寒くなり、あっという間に冬になってしまったかのようです。厚着をして風邪をひかないようにしないと。みなさまもお気をつけ下さい。

先日、小雨の降るなか香住海岸で運行している遊覧船に乗り海上からの巡視を行いました。
今回は遊覧船から見ることのできる海岸景観の中で、迫力のある二つ『鎧の袖』と『インディアン島』をご紹介します☆(写真が上手く撮れなかったのですが・・・)


【鎧の袖】
高さ約65m、幅約200m、傾斜度約70度の切り立った断崖で、美しい柱状節理を見ることができます。約600万年前日本海の拡大が終わる頃、溶岩が押し上げられてできたものです。武士の鎧の袖に似ていることからこの名前がつけられました。国の天然記念物に指定されています。

この表面の感じ、何かに似ている!
・・・霜柱?
・・・割いたカニカマ??


【インディアン島】
鎧の袖の北西海上に岩脈が浸食されてできた小島が並んでおり、その形がインディアンの横顔のように見えます。鷹の巣島・蜂の巣島とも呼ばれています。

右側の小島がインディアンの顔のように見えるのですが・・・わかりますか??

この二つに限らず、実物はどれを見てもびっくりの迫力です!
ぜひ見に来て下さい☆


遊覧船からはこんな悲しい景色も見えました。。。


漂着ゴミのたまった海岸。
船でしか行けないような場所なので回収は難しいのでしょうか。
漂着→回収→また漂着→また回収→・・・
そんな終わりのない作業を繰り返すのではなく、ゴミが流れてこないようにできるといいですね!

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2010年10月19日☆竹野地区パークボランティア研修会を開催しました☆(後編)【その他

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

10月2日、3日に竹野地区パークボランティア研修会を開催しました☆
今回は後編【研修会2日目(10月3日)の様子】をお伝えします。
(前編は10月13日の日記です。)

◆◆ 2日目 (10月3日)◆◆
・大浦海岸清掃


前日のような波やうねりのない、穏やかな大浦湾を背に清掃活動開始です☆

大きなものから小さなものまで、たくさんのプラスチック製品。
ペットボトルや空き瓶。
薬品のはいった小瓶や注射器。
発砲スチロールの保冷箱や浮き。

粉々になってしまった発泡スチロールやプラスチックのかけらは、回収しきれずに砂に混じって残ってしまいます。
うまく拾い集められるような『粉々集めグッズ』があるといいのに。。。


今回ゴミを回収できたのは広い海岸の一部分です。でもその場所にもまたすぐにゴミがたまってしまうでしょう。
漂着ゴミの回収には終わりが見えません。。
そんな状況でしたが、ユーモアたっぷりのベテランパークボランティアさんの気遣いのおかげで笑顔で作業ができ、たくさんのゴミを回収することができました!

お忙しい中、清掃活動にご協力いただいたパークボランティアのみなさま。
ありがとうございました!!

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