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アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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山陰海岸国立公園 竹野

326件の記事があります。

2012年03月12日職人さん【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

こんにちは。暖かくなってきたと思ったらまたチラチラと雪が降る冬へ逆戻り。体調を崩さないように注意しないといけませんね。

先日、松食い虫の被害(※)で枯れてしまった松や危険木の伐採現場に行ってきました。倒れてしまう危険があるため高さ約20メートルの高木4本を撤去します。周囲には建物等があるので『どうやって切るんだろう??』と思っていたのですが、行ってびっくり!


現場には大きなクレーンが設置されていました!
職人さんがかなり高いところまで登り、松を2段階に分けて切ります。見ているだけで怖い。。。
命綱で体を幹に固定しチェーンソーで切断。切った松はクレーンでつり上げて下におろします。

あんなに高いところに登っている職人さん、じつは78歳!!!
『後期高齢者にこんなことさせるなよなぁ』
と、笑いながらおっしゃっていました☆
すごすぎです、元気すぎです、かっこよすぎです!!!
上の部分を切った後は切り口近くをまたクレーンに固定します。
そして職人さんはロープを使ってスルスルと地上におります。


そして今度は根元を切断。そしてまた同じようにクレーンで持ち上げ、周りに影響を与えないように下におろします。
クレーンを動かす職人さん、木に登る人を補助する職人さん、地上に降ろされた樹木を手際よく細かく切っていく職人さん、みなさんが一体となっているから周りに影響を与えずにあんなに大きな木が切れるんですね。感動してしまいました!!
職人さんはすごい☆

(※)松食い虫の被害 とは
マツノザイセンチュウという線虫が樹体内に入り松を枯らしてしまいます。松枯れとも言われています。被害を予防するために薬剤の散布や樹幹注入などが行われています。
詳細は林野庁のHPに掲載されています→http://www.rinya.maff.go.jp/j/hogo/higai/matukui.html



~~    問題 の 答え    ~~


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2012年02月23日ぶさいく・・・そこがカワイイ♪【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

こんにちは。この前の週末はまた雪になりましたが、月曜日からは良い天気が続きだいぶ雪も溶けてきました!このまま春になってほしいですね☆

暖かくなってくると『海の中はどうなっているかな??』と気になりだします。でもまだ寒くて入るのはちょっと・・・。それでも気分は春に向かっているので、スノーケルで見ることができるかわいい海の生き物をご紹介します☆


磯の浅い所にいるホシギンポです☆黒い方は穴に入って顔だけ出しています。この態度・・・もしかしたら威嚇しているのかな??

黒っぽいのもいれば黄色っぽいのもいます。体の色が変化するのでしょうか??
口元がぶさいく・・・でもそこがカワイイですよね♪岩場でじーっとしていてくれるので、写真にも撮りやすいです。

水温が上がってスノーケルができるようになったらぜひ探してみて下さい☆


~~    問題    ~~


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2012年02月09日竹スキー【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

こんにちは。山陰海岸国立公園はまたまた寒波で大雪になっています。

毎日暗い雲に覆われているので、運良く雲の切れ間にのぞく青空や明るい太陽を見られるととても嬉しくなります。こういう地域に暮らしているからこそわかるありがたさですね☆

昨日、竹野地区パークボランティアの師匠が『雪で遊ぼう』イベントで使う手作り竹スキーを持ってきて下さいました!



長靴のままつま先を差し込むだけのとってもシンプルな構造です。

この竹スキーで師匠はとっても上手に滑ります!私も試しに履かせてもらったのですが、エッジは効かないし、つま先はすぐ抜けちゃうしでなかなかうまく滑れません。

だからこそいろいろ試して楽しめるのか☆

竹スキーは手軽に作れて、子供たちはスキー場へ行かなくても庭で遊ぶことができます。昔の人の知恵はすごい!!

イベント当日も竹スキーコーナーは大人気になりそうです☆
師匠よろしくお願いします!

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2012年01月26日寝ても覚めても雪ばかり

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

こんにちは。今週、来週は寒波の襲来で日本海側は大雪になると予報されていますが、今のところ雪、雪、雪です。。。

雪の予報がでると早起きになります。なぜなら、出勤前の一仕事、自宅の駐車場の雪かきをしないといけないからです。。。近所の方と『すごい雪ですねぇ』なんて話しをしながら重い雪と戦った後出勤します。そして・・・事務所に着いたらまた雪かき。。。


去年も大変でしたが、今年もまた車が埋もれてしまいました。



今年は3人で雪かきです!息もきれぎれ汗をかきながらの重労働。ほんとに大変。しかも、どんなにがんばって掘り出したとしてもまた雪が降り積もって埋もれてしまう。かなしい。。




事務所近くの弁天浜は一面真っ白です!積雪量は 65cm。これだけ積もっていると波打ち際まで行くのも大変です。でも雪かきとは違って楽しい♪

山陰に来られる予定がありましたら、足下は長靴で雪対策を万全に!
主要道路は除雪されていますが朝晩は凍結するため運転には十分お気をつけ下さい!

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2012年01月18日これは何に使うの??

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

こんにちは。今日の竹野はよく晴れて暖かくとても気持ちが良いです☆海もべた凪で、岩場では地元の人たちがのりをとっていました。


さて。今日は竹野スノーケルセンター・ビジターセンターで使用している器材のご紹介☆海の活動に関わる機会がないと『これは何に使うの??』と不思議になってしまうものがあります。
今回はこれ!


スノーケル教室でスタッフが使う器材です。

海へ出ている間、スタッフはずっとこれを身につけています!

どうしてでしょう??

生徒が怖がった時につかまらせたり、万が一溺れそうになった時には体にまきつけ浮き輪のようにして浅瀬まで運んだりするためです。
この器材は想像以上に浮力が大きく、なんと大人が2人つかまっても沈みません!!


万が一の事態は起こらない方がいいですが、起こってしまった場合を想定してライフセーバーの先生から指導を受け訓練します! 安全第一ですね!

今回は安全管理のための器材『レスキューチューブ』のご紹介でした。

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2012年01月10日アベサンの検討会【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

こんにちは。2012年になりましたね。本年もよろしくお願いいたします☆
久々に太陽を見たなぁなんて思っていたら、午後には冷たい雨模様。そんな天気が続いている竹野ですが、雪は積もっていません。同じ豊岡市内でも山の方はたくさん降っていて、スキー場では雪かきが大変なようです!日本海側へ来られる際は雪対策を万全に☆

まだ雪の降ってない去年の12月に『アベサン検討会』が行われました。
アベサンの検討会??

正式名称は
『アベサンショウウオ(※)保護増殖等検討会』
ちゃんと書くと、どんなことをする検討会なのかなんとなくわかりますね~☆


関係するみなさまが集まり、生息地を確認します。




この日はかわいらしい幼体や卵塊などが確認できました☆



現場を確認した後は室内に移動し検討会が行われました。
巡視員さんから特定外来生物(※)に指定されているアライグマが現場近くに生息している可能性がある等の報告があり、今後どのように保護していくかなどが話し合われました。


※アベサンショウウオは環境省の「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(種の保存法)に基づく国内希少野生動植物種に指定(平成7年4月1日指定)されている希少な野生動物です。

※特定外来生物とは、外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定されます。
特定外来生物は、生きているものに限られ、個体だけではなく、卵、種子、器官なども含まれます。

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2011年12月21日赤い実【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

こんにちは。昨日は突然雷が鳴りあられがバラバラバラバラっと降りました。今のところ竹野では積もるほどの雪は降っていないのですが、今週末のクリスマスには寒波がくるみたいです!大雪になるかもしれないので、日本海側へ来られる方は対策を万全に☆






事務所近くの自然歩道を歩くと、ひっそりと赤い実をつけている植物を見かけます。ヤブコウジやサネカズラ、アオキ、クロガネモチなどなどです。

サネカズラの実が見られる時期はもうそろそろ終わりですが、ヤブコウジやアオキ、クロガネモチなどの実はまだ見ることができます(鳥に食べられてしまう前なら☆)。寒くて外に出るのがおっくうになってしまいますが、みなさんも植物の実や冬芽を観察しに出かけてみると楽しい発見があるかもしれませんよ~☆


~~~~~ガンガゼの 『これ な~んだ?』 答え ~~~~

答えは・・・


みなさんわかりましたか~?

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2011年12月08日ガンガゼの 『これ な~んだ?』【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

こんにちは。土曜日の夜は皆既月食が見られるようですね!でも豊岡の天気予報は曇り時々雪・・・。山陰で見られる可能性は低いのかな。

今日の竹野は重たい雲に覆われています。風は強いし波は高いし・・・もう海も冬の表情です。

急に寒くなってきましたが、先月はまだ暖かかったですよね~。そのせいか今子浦では南方系の生き物のガンガゼを見ることができました☆


ガンガゼはウニの仲間です。トゲが長くて折れやすく、刺さると抜けにくいため、海の危険な生き物として紹介されています。でも・・・たまたま人が手や足をおいたところにいてトゲが刺さってしまうだけなんです。ガンガゼの方から攻撃してくるわけじゃないのに危険な生き物と言われてしまうのは少しかわいそうですね。

そんなガンガゼも暖かい海の生き物なので、水温が低くなると死んでしまいます。今子浦のガンガゼももうそろそろかも・・・。



~~~~~ガンガゼの 『これ な~んだ?』~~~~


あまり人には好かれていないガンガゼくん。見た目もちょっとおもしろいんです☆

私は何度見ても
「ちょっと気持ち悪いなぁ・・・」
「なんでこんなことになってるのかなぁ・・・」
と思ってしまいます。

海の中の生き物って不思議だらけですね☆

さて。みなさん、やじるしの部分なんだかわかりますか???
答えはまた次回☆

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2011年11月25日牛乳瓶のふたクラゲ【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

こんにちは。竹野は一気に寒くなり、雨が降るとあられも混じるようになってきました。今年は雪が多くなるでしょうか?去年と比べると『ジョンソン(※)』をよく見かける気がしますが・・・どうなるか楽しみですね☆

10月26日。海岸を巡視中に、牛乳瓶のふたのような物が大量に落ちているのを見つけました。さてなんでしょう??


正体は牛乳瓶のふたではなくギンカクラゲ!乾燥して茶色くなっているものは本当に牛乳瓶のふたにそっくりですが、打ち上げられたばかりのようなものは透き通った青い色がとてもきれい☆思わず触ってみたくなってしまいますがクラゲなので注意が必要です。毒が強いのか弱いのか、もし弱くても人によっては痛みを感じることもあります。知らないものは素手で触らないのが一番です!

ところでこのクラゲはどうしてギンカクラゲという名前なのでしょう?
それは丸い部分が銀貨のように見えるからだそうです。
私には銀貨よりも牛乳瓶のふたの方がしっくりくるのですが。

では。勝手に名前をつけるとしたら・・・


乾燥して茶色くなっているものは!
『牛乳瓶のふたクラゲ』(そのままですね・・・)


透き通った青がきれいなものは!
『青い扇風機クラゲ』(ちょっと想像力を広げて☆)


みなさんだったらどんな名前をつけますか??



こんなにたくさんギンカクラゲが漂着しているということは、あれも一緒に漂着しているかな??と探してみると、ありました!薄紫色のきれいなルリガイ☆


浮かんで生活しているためか、ルリガイの貝殻は軽くて壊れやすいので、きれいな形のものを見つけるととても嬉しい☆



大量のギンカクラゲに混じって小さなアカクラゲも漂着していました。アカクラゲは毒が強いので要注意!


ギンカクラゲもルリガイも対馬暖流に乗ってやってきて、強い波で打ち上げられてしまったのでしょうか。もし打ち上げられなかったとしても寒さで死んでしまうとか寿命とかいろいろあるのかもしれませんが、こんなにたくさん漂着しているのを見るとなんだか複雑な気持ちになってしまいますね。


強い波が打ち寄せた後の波打ち際には、いろんなものが漂着していておもしろい発見があるかもしれません。機会があればぜひ海辺を散策してみて下さい☆


(※)ジョンソンとは・・・
カメムシのことです☆
ジョンソンがたくさんいるかいないかで、その年の降雪予想をすることがあるそうです!
詳しくは↓2009年11月10日の日記をご覧下さい☆
http://c-kinki.env.go.jp/blog/2009/11/10/index.html

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2011年11月11日雲海&出前授業【その他】

山陰海岸国立公園 竹野 高田雅代

こんにちは。今年もまたズワイガニ漁の解禁日(11月6日)を迎え、近くのスーパーにはセコガニ(ズワイガニの雌)がずらりと並び始めました。山陰の各地でカニ関連のイベントも開催されていますので、お時間がありましたらぜひお越し下さい☆

この時期は昼と夜の寒暖差が大きくなるので、来日岳の山頂に行くと雲海を見られる日があります。先日竹野地区パークボランティアの『師匠』さんに声をかけていただき、一緒に行ってきました。


5時に出発し、真っ暗ななか来日岳山頂へと向かったのですが、この日は暖かかったせいか雲海は出ていませんでした。残念。でも、真っ暗な空が太陽の光で少しずつ色を変えていくところは、いつ見ても壮大できれいでなんとも言えない気持ちにさせてくれます。早起きのおかげでこんな景色が見られるのなら、三文の得どころではありませんね☆


10月27日、竹野スノーケルセンター・ビジターセンターの本庄センター長が講師の出前授業(バードウォッチング)が出石の弘道小学校で行われ、講師補助として私も同行してきました。


まずは室内での講義。写真を見ながら、鳴き真似の上手なモズのことや、ハシブトガラスとハシボソガラスの見分け方などを勉強しました。
その後は外へ出て、鳥や昆虫などを探しながら遊歩道を歩きました。双眼鏡を持っていても、鳥は動きが速いのでなかなか上手に見ることができません。でも本庄センター長は、鳴き声や飛び方を見るだけで『あの鳥は○○。』とわかってしまいます。すごい!!

遊歩道を歩き終わったところで、生徒が見つけたトゲナナフシとイモリをみんなに紹介。こんな小さなイモリやトゲナナフシよく見つけたなぁとびっくりしてしまいました!


その後も鳥を観察しながら出発地点へ戻り観察会は終了です。
今回見ることのできた鳥は、エナガ、キジバト、ヒヨドリ、ヤマガラ、コゲラ、キセキレイでした。秋の渡りの時期だったので観察ができるかどうか心配もあったようですが、これだけ見ることができたので一安心でした。

これからは冬鳥の観察時期になっていきます。冬はバードウォッチングを始めるのに良い季節(木の葉が落ちて観察がしやすいことや、野鳥がえさを求めて庭にもやってくることなどから)と言われています。
双眼鏡を片手に外へ出かけて『鳥たちはどんなところで何をしているのかな』と観察してみるのも楽しそうですね☆

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