大台ヶ原の森は、大昔から今のような森だったのでしょうか?
どのような変遷を経て今の森になったのでしょう?
森が生まれ、それぞれの次代に人々がどのように関わりを持ってきたか、森の生い立ちをひもといてみましょう。
遙かなる時の証
遙か昔、海に流れ込んだ土砂はゆっくりと海底に積もり、やがて岩となり、大きな力を受けて隆起し、海面に姿を現しました。悠久の時の流れと共に、隆起と浸食をくり返した大地は、四方に急斜面を持つなだらかな山地となりました。大台ヶ原の岩や大地には、このような太古の記憶が隠されています。
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変遷1~海底の記憶へ
恐れられた神秘の森
かつて、周囲を絶壁に隔てられ、果てしなく続く静寂が支配する森がありました。大きな木々と苔に覆われた樹海を深い霧が漂い、かすかに、生き物とこの森を修行の地として求めた人の気配だけがありました。
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変遷2~環境の変遷へ
未知なる森の探究
大台ヶ原の森にも、ざわめきの時が近づいてきました。時代の風がこの森にも吹いてきたのです。薬草を求めて、新しい探査の対象として、あるいは新天地として人々が注目し始めたのです。
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変遷3~古人の足跡へ
多くの人に開かれた森
ふもとの森が大きく変わり、大台ヶ原にもたくさんの人々が訪れるようになりました。薄暗い霧の森は、少しずつ明るくなり、静けさはにぎわいへと変わり、時間の流れも早くなりました。
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変遷4~大きな変化へ