「利用調整地区」とは、将来にわたり良好な自然環境を保持し、より質の高い自然体験の場を提供するため、立入り人数等を調整する区域のことで、自然公園法に基づき国立公園特別地域内の一部地域に指定されます。 立入りにあたっては事前に手続きを行い、定められたルールに従って利用することが必要です。
西大台利用調整地区の概要
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吉野熊野国立公園大台ヶ原は、トウヒ林やブナ林など、紀伊半島では少なくなった貴重な森林生態系が残る地域です。トウヒ群落を主とする「東大台」に対し、「西大台」はウラジロモミ-ブナ群落が主となっており、静寂で原生的な雰囲気を体験できる地域となっています。
しかし現在、大台ヶ原は様々な要因により森林などの衰退が進んでおり、西大台地区においてもその兆候がみられることに加え、今後の利用者の増加による様々な影響が懸念されています。
そこで、西大台の美しい自然環境を守り、将来にわたり静寂で、豊かな自然を多くの方々に楽しんでいただけるように、西大台地区を利用調整地区に指定しました。 |
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▲利用調整地区指定地域(約450ha)
国土地理院発行の2万5千分の1地形図(大台ヶ原山) |