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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

春、リニューアル、天神崎

2026年03月27日
田辺 戸口協子
皆さま、こんにちは。 
吉野熊野国立公園 田辺管理官事務所の戸口です。 

紀南地域では山の中でポツポツと咲くクマノザクラの花のピークは過ぎ、新緑の葉が見られています。同時にヤマザクラが、赤みを帯びた葉と共に淡い白い花を咲かせています。 
先月まではグレーがかった冬の山色でしたが、新緑、淡いピンク、赤味により、春の明るい山色へ表情の変化がうかがえます。 
3月紀南の山
クマノザクラ(3月中旬)
3月の紀南の山
ヤマザクラ(黄丸)と新緑のクマノザクラ(赤丸)(3月下旬)
3月の紀南の山
ヤマザクラ(3月下旬)
さて、吉野熊野国立公園のなかでも和歌山県の西海岸で田辺湾北部に、天神崎があります。天神崎は一年を通じて温暖な気候に恵まれ、陸から海までひと続きの多様で豊かな生態系が維持されていることが最大の魅力となっています。ここは、ナショナル・トラストの先駆けとなった場所であり、地域住民のみなさんの手で自然環境を守られてきており、普段からのんびり、ゆっくり過ごせる、親しまれている場所です。 

この時期、地元の方により管理されているビオトープでは、シュレーゲルアオガエルが「コロコロコロ」と心地よいコンサートを開いています。 
3月の初め、セトウチサンショウオは山の中から池や水辺に姿を現し、月形のゼリーに包まれた卵塊を産んでいるのがチラホラ見られました。今年は少し遅めの産卵だったようで、そろそろ赤ちゃんサンショウウオが孵化している時期です。 
山の中ではカブトムシの幼虫がまるまるとはちきれそうなくらい成長しています。 
天神崎の生物
セトウチサンショウウオ
天神崎の生物
セトウチサンショウウオの卵塊
天神崎の生物
カブトムシの幼虫
昨年度の丸山前駐車場オープン(URL:天神崎の丸山前駐車場がオープン | 近畿地方環境事務所 | 環境省)に引き続き、天神崎のビオトープでも、環境省が整備をした木道が完成しました。 
また、標高35.5mの日和山までの歩道も、階段や標識、案内板の設置により、分かりやすくご利用いただけるようになりました。 
天神崎園地整備
木道
天神崎園地整備
歩道
天神崎園地整備
階段
天神崎園地整備
道標
暖かい日も多くなりました。良かったらみなさん、天神崎のシュレーゲルアオガエルによるビオトープエントランスコンサートに誘われ、様々な生物が活動を始めた日和山への周遊歩道の散策もぜひ、お楽しみください♪ 
そして、その時に見られる春を目で摘みながら、豊かな自然に触れる心地良いひと時をお過ごしいただけたらと思います。 

岩礁部の春の様子についてはこちら。 
URL:カラフル海藻観察会~天神崎で海の春を体感!~ | 近畿地方環境事務所 | 環境省