環境省による大台ヶ原における保全対策のスタートは昭和61年(1986年)でした。まずトウヒ林の保全対策をテーマとする検討会、次にニホンジカの保護管理をテーマとする検討会を設置し、各種調査、歩道の整備、保全についての普及啓発活動、防鹿柵の設置、シカの個体数調整などを行ってきました。しかし、森林の衰退傾向に歯止めはかかっていません。 そこで、より総合的な視点に立って森林生態系の保全再生を図るため、あらためて平成14年度に大台ヶ原自然再生検討会を設置し、学識経験者、関係機関、NPO/NGO 等とともに検討を進めてきました。それとともにワークショップや地元説明会、パブリックコメントなどを行い利用者、地域住民及び関係者のご意見をいただきこれらを踏まえ、大台ヶ原の今後の保全再生の方向性を総合的にとりまとめた「大台ヶ原自然再生推進計画」を平成17年1月に策定しました。
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