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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

防鹿柵の出入口を改善しました

2023年12月27日
吉野 土屋佳秀

 みなさま、こんにちは吉野管理官事務所の土屋でございます。
 
今年実施した、大峯山脈に自生しているオオヤマレンゲ等をニホンジカから保護するために設置している防鹿柵に関わる作業についてご紹介します。
 ※オオヤマレンゲと防鹿柵については昨年のAR日記に詳細がありますのでそちらをご覧下さい。
 
 弥山周辺に設置している防鹿柵は登山道を跨ぎ設置されています。そのため登山道を通る時は防鹿柵の扉を開け閉めして通行していただいているのですが、閉め忘れや、開閉が固くて困難な箇所もありました。それにより柵内にシカが侵入し防鹿柵の効果が発揮されない状況が何度か発生していました。そのため、関係者と相談し、新しく開閉が容易なカーテン式扉を設置しました。
 
 弥山小屋と八経ヶ岳間の登山道上にある2箇所の防鹿柵扉は、既存の扉に追加してカーテン式扉を設置しました。また、弥山小屋と狼平避難小屋間にある3箇所の出入口には同様のカーテン式扉をそれぞれ二重に設置しました。



     ※写真手前が追加したカーテン式扉です。

 このカーテン式扉の開閉は、支柱に固定されたフック2個に可動式のカーテン式扉のパイプ(ピンクテープの付いてるパイプ)を掛け外しして行います。
 

設置した各カーテン扉は、シカたちが下山している冬の間は、雪による破損防止のために開放してあります。


 雪の大峯山系の山へ登山される方も多いと思いますが、紀伊半島のツキノワグマは冬眠しない個体も多いと地元の方から聞いていますので十分お気を付け下さい。
 

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