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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

雲海が見たくて2023秋

2023年11月28日
竹野 久畑久美子

みなさまこんにちは。
竹野自然保護官事務所の久畑です。
過去の記事(2021年12月28日今年一番の思い出写真)にも書いたのですが、竹野自然保護官事務所のある豊岡市は盆地地形の中を一級河川の円山川が流れているため霧の発生率がとても高く、秋季の早朝に来日岳に登ると、運が良ければ豊岡盆地の雲海を見ることができます。

2年前の撮影以降、何度か雲海を見にチャレンジしていますが、雲海発生条件のタイミングが合わず外ればかりです。
来日岳の山頂まで登るのは時間がかなりかかります。そこで、雲海が山を越えて海に流れ出る様子が見られる日和山海岸を狙っていくのですが、読みが外れ、肩を落としてUターンしています。
今回も読みは外れたのですが、霧がどこまで来ているのか見てみようと思い、円山川沿いを車で上流に向かって走ってみました。
写真手前が河口側になるのですが、河口から約6キロあたりまで霧が来ていました。写真の左側の近くに玄武洞がある山の周りで、とても濃い霧が留まっています。これは、山があることで盆地出口が狭まっている“ボトルネック”の地形だからこそ見られる光景かなと思いました。

        (河口から6キロあたりで留まっている濃い霧)
 
あの霧の中は太陽の光が届かないため薄暗く、9時過ぎ頃まで晴天の天気予報が信じられないような光景です。
私はあの盆地の中で育ってきたのですが、通学時はまつげに水滴がついて瞬きが冷たかった事、羽が濡れて飛べなくなったトンボが捕まえ放題だった事などを思い出しました。
 
上流側から川に沿ってやや強い風が吹いており、ちぎれた霧が流されていきます。
この日は1日晴天のとても良いお天気でした。
またチャレンジします!
 
それでは、また次回。