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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

環境月間の取組みのお知らせと、6月梅雨シーズンの到来の徒然

2023年06月20日
田辺 戸口協子
みなさま、こんにちは。
吉野熊野国立公園 田辺管理官事務所の戸口です。
近畿地方では、今年令和5年は5月29日に梅雨入りしましたね。
「梅の雨」と書いて、梅雨ですが、このシーズン、吉野熊野国立公園田辺管内周辺でも、赤く色付いた大きな梅の実を目にします。
 
色付いた梅の実
ところでみなさまは、6月5日は「環境の日」、また今回6月は「環境月間」であること、ご存知でしょうか。
ポスターなどで目にしたことがあるかもしれませんね。吉本芸人さんが「環境の日のダンス」を考案してくれていますので、良かったらみなさまも踊ってみてください!
環境の日・環境月間
環境の日及び環境月間 (env.go.jp)
#環境の日はグリーン ダンスを考えてみた! - YouTube
 
田辺管理官事務所での環境月間の取り組みとして、6月25日(日)、26日(月)に、白浜町にある白浜会館において、町主催の「ごみと環境フェア」に出展いたします。
新型コロナ感染症の流行で4年休止していましたが、今年は暫くぶりに開催されますので、良かったら足をお運びくださいませ。
環境省のブースでは、海で拾った宝物と、昔と今の漁具などの展示をします。クイズもする予定ですので、ぜひ挑戦してみてください♫
(白浜町役場:第26回ごみと環境フェアの開催について/白浜町ホームページ (town.shirahama.wakayama.jp)) 

雨が割りと好きな私は、梅雨シーズンの楽しみがたくさんあり、忙しいシーズンです。

この時期、田植えをした田んぼの水面に映り込む逆さまの山野の風景が大好きで、また、夜に聞こえてくるカエルの大合唱は実家周辺の昔の様子が思い出され、郷愁にかられながら深い癒しを感じます。
水田で見つけたシュレーゲルアオガエル
吉野熊野国立公園内で様々なキノコが多く見られるのは、実はこの梅雨時期です。
タマゴタケ シロオニタケ シイノトモシビタケ
沿線や道端、庭先では、咲き誇る様々な色や形の紫陽花にも心が踊ります。ちなみに、綺麗な紫陽花には毒があり、食べたりすると、お腹を下すので、ご注意ください。
アジサイの花
通勤中の楽しみとしては、国立公園エリアの海岸を通る際に発見することのあるアカウミガメの上陸跡です。
みなべ町千里の浜は、本州最大のアカウミガメの産卵地となっており、多い時にはアカウミガメの上陸跡を1日に複数見つけることができます。
ただ、砂浜が痩せていることは気がかりです。砂浜の砂の減少は、温暖化による海水面の上昇や、また海流の変化による影響も考えられるそうで、各地で問題視されていることの一つです。千里の浜では、近年、産卵数の低迷が続いていますが、今年は産卵数が多いことを願います。
今年見つけたアカウミガメの上陸跡
(アカウミガメ上陸跡のAR日記はこちら:みなべ町沿岸で見つけた未確認ライン(跡) | 近畿地方環境事務所 | 環境省 (env.go.jp)

雨が多いということは、時折見ることができる太陽にも改めて晴れやかな気持ちになれることも、変化を楽しめることの一つです。水蒸気の多い降雨後の晴れ間には、七色の虹が見えることがありますからね♪雨の多い時期は、地球上の水の循環がよく分かることも魅力の一つで、そこに付随した自然現象、自然の繋がりにも、新たな発見があるかもしれません。
 
最後に、6月6日は「梅の日」です。梅は梅雨明けからの暑い季節に身体を調整してくれる素晴らしい食べ物です。良かったら健康増進のためにも、ぜひ和歌山の名産、日本一の美味しい梅を食べてみてください。
6月6日は梅の日 ポスター