近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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皆さま、こんにちは。
田辺管理官事務所の戸口です。
管内では白浜町の白良浜海水浴場で本州一早い、海開きがGW中にありました。今年は2年ぶりに行動制限のないGWとなり、各地で観光客のにぎわいが戻りました。
さて、海開き前に白浜町では海のクリーンアップイベントが実施され、田辺管理官事務所からも参加させてもらいました。大勢で行うイベントのクリーンアップは楽しく、心地よくもあります。
このクリーンアップイベントは今回が3回目で、アドベンチャーワールド等民間事業者が主催、地元ダイビングサービスや白浜町など官民を越えた協力体制で実施されたものです。今回はさらに和歌山市や地域の企業の皆さんも多数加わった体制での開催で大盛況でした。
前回は対象場所が白良浜海水浴場1箇所でしたが、今回は白良浜海水浴場と臨海浦海水浴場の2箇所で、陸上班と海中班に別れてプラスチックごみ(プラごみ)を中心にゴミ拾いをしました。私は臨海浦海水浴場の陸上班で参加してきました。
田辺管理官事務所ではこれまでも、ビーチコーミングなどで漂着物のことを勉強してきました。
(ビーチコーミングについては2021年9月及び10月のアクティブ・レンジャー日記でも取り上げておりますので、是非ご覧ください。)
〔9月29日掲載URL:http://kinki.env.go.jp/blog/2021/09/〕
〔10月15日掲載URL:http://kinki.env.go.jp/blog/2021/10/〕
その中で、海岸で頻繁に拾うことができる、浮子が2種あることを知りました。今回も、やっぱりありました!
頻繁に見かける浮子
(※青い浮子は鉛が含まれており、鉛汚染防止のためにすぐに回収したいもの)
これらは、海外から流れ着いたものです。「漂着物に国境なし」ですね。
また、日本由来のものとして、牡蠣の養殖に使われる豆管やパイプ、ワッシャーがみつかりました。
さらに、劣化すると細かく散らばる発泡スチロールの大型ブイも回収されました。(回収していただいた方々、大変だったと思います。ご苦労様でした!)
今回、新たにおもしろい取り組みがありました。拾い集めたプラごみと自然由来のゴミとを使って、アドベンチャーワールドの動物たちにおもちゃを作ってプレゼントするというものです。おもちゃをプレゼントする対象の動物は、鳥(インコ)、コツメカワウソ、ホッキョクグマでした。
おもちゃの材料に使うものについては、動物への衛生面を考慮して、拾い集めたすぐのゴミではなく、事前に殺菌したものをご準備いただき、それを使って、それぞれが思い思いのおもちゃを作成しました。
完成したおもちゃは、飼育員さんのチェック、補強を施した上、実際にアドベンチャーワールド内に展示してくださいました。
(アドベンチャーワールド提供)
自分たちの作ったおもちゃを使って遊んでくれている様子を見るのは新鮮で、嬉しいものでした。
また、和歌山市加太沖にある友ヶ島(瀬戸内海国立公園の一部)で生まれたウミプラーたちが白浜へ遠足に来ていました。
ウミプラーとは、和歌山市と地域の企業による漂着物対策の中で生まれたキャラクターです。プラごみの海洋動物や環境への影響を子どもたちにわかりやすく教えてくれました。
このようなユニークな活動はビーチクリーンアップ・ビーチコーミングなど、海岸の楽しみ方を広げることにつながります。
共通の漂着物問題を、市町村や官民の垣根を越えた取り組みとして参加者と共に考え、楽しく体験できる素晴らしい機会であったと感じています。
気持ちのよい季節ですので、お休みの日には外に出て、自然を楽しむ機会も増えることと思います。
田辺地域で予定されている近日のビーチクリーンアップイベントをご紹介します。
良かったらご都合の良い日に、一度、参加して、楽しさを体感してみてください♪
田辺市5地区の海岸や河口 6月18日(土)
https://www.city.tanabe.lg.jp/
白浜町志原海岸 6月5日(日)
http://www2.w-shokokai.or.jp/hikigawa/index.html
(新型コロナ感染症対策として密は避け、状況に応じてマスクを着用してのご参加をお願いいたします。)
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、吉野熊野、山陰海岸、瀬戸内海国立公園があります。
皆さま、こんにちは。
田辺管理官事務所の戸口です。
管内では白浜町の白良浜海水浴場で本州一早い、海開きがGW中にありました。今年は2年ぶりに行動制限のないGWとなり、各地で観光客のにぎわいが戻りました。
さて、海開き前に白浜町では海のクリーンアップイベントが実施され、田辺管理官事務所からも参加させてもらいました。大勢で行うイベントのクリーンアップは楽しく、心地よくもあります。
このクリーンアップイベントは今回が3回目で、アドベンチャーワールド等民間事業者が主催、地元ダイビングサービスや白浜町など官民を越えた協力体制で実施されたものです。今回はさらに和歌山市や地域の企業の皆さんも多数加わった体制での開催で大盛況でした。
前回は対象場所が白良浜海水浴場1箇所でしたが、今回は白良浜海水浴場と臨海浦海水浴場の2箇所で、陸上班と海中班に別れてプラスチックごみ(プラごみ)を中心にゴミ拾いをしました。私は臨海浦海水浴場の陸上班で参加してきました。
田辺管理官事務所ではこれまでも、ビーチコーミングなどで漂着物のことを勉強してきました。
(ビーチコーミングについては2021年9月及び10月のアクティブ・レンジャー日記でも取り上げておりますので、是非ご覧ください。)
〔9月29日掲載URL:http://kinki.env.go.jp/blog/2021/09/〕
〔10月15日掲載URL:http://kinki.env.go.jp/blog/2021/10/〕
その中で、海岸で頻繁に拾うことができる、浮子が2種あることを知りました。今回も、やっぱりありました!
頻繁に見かける浮子
(※青い浮子は鉛が含まれており、鉛汚染防止のためにすぐに回収したいもの)
これらは、海外から流れ着いたものです。「漂着物に国境なし」ですね。
また、日本由来のものとして、牡蠣の養殖に使われる豆管やパイプ、ワッシャーがみつかりました。
さらに、劣化すると細かく散らばる発泡スチロールの大型ブイも回収されました。(回収していただいた方々、大変だったと思います。ご苦労様でした!)
今回、新たにおもしろい取り組みがありました。拾い集めたプラごみと自然由来のゴミとを使って、アドベンチャーワールドの動物たちにおもちゃを作ってプレゼントするというものです。おもちゃをプレゼントする対象の動物は、鳥(インコ)、コツメカワウソ、ホッキョクグマでした。
おもちゃの材料に使うものについては、動物への衛生面を考慮して、拾い集めたすぐのゴミではなく、事前に殺菌したものをご準備いただき、それを使って、それぞれが思い思いのおもちゃを作成しました。
完成したおもちゃは、飼育員さんのチェック、補強を施した上、実際にアドベンチャーワールド内に展示してくださいました。
(アドベンチャーワールド提供)
自分たちの作ったおもちゃを使って遊んでくれている様子を見るのは新鮮で、嬉しいものでした。
また、和歌山市加太沖にある友ヶ島(瀬戸内海国立公園の一部)で生まれたウミプラーたちが白浜へ遠足に来ていました。
ウミプラーとは、和歌山市と地域の企業による漂着物対策の中で生まれたキャラクターです。プラごみの海洋動物や環境への影響を子どもたちにわかりやすく教えてくれました。
このようなユニークな活動はビーチクリーンアップ・ビーチコーミングなど、海岸の楽しみ方を広げることにつながります。
共通の漂着物問題を、市町村や官民の垣根を越えた取り組みとして参加者と共に考え、楽しく体験できる素晴らしい機会であったと感じています。
気持ちのよい季節ですので、お休みの日には外に出て、自然を楽しむ機会も増えることと思います。
田辺地域で予定されている近日のビーチクリーンアップイベントをご紹介します。
良かったらご都合の良い日に、一度、参加して、楽しさを体感してみてください♪
田辺市5地区の海岸や河口 6月18日(土)
https://www.city.tanabe.lg.jp/
白浜町志原海岸 6月5日(日)
http://www2.w-shokokai.or.jp/hikigawa/index.html
(新型コロナ感染症対策として密は避け、状況に応じてマスクを着用してのご参加をお願いいたします。)