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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

自然再生事業イベント【イベント】

2012年12月11日
吉野
こんにちは! 吉野の小川です。
寒い寒いと言っていましたが、今週初めから急にぐっと冷え込みましたね。
先日の日曜日にとうとう吉野でも1日中雪が降り続き、あっという間に一面雪景色。やっぱりこたつを買おうとかたく決意した日でした…。

 さて、少し日は遡りますが、先月下旬に大台ヶ原がある上北山村の中学校にて、小中学生を対象とした自然再生事業のイベントが行われました。
そもそも『自然再生事業』とはなんぞや?という方もいると思いますので、まずは簡単な説明をしますと…。
 『苔むす森をふたたび -100年先を見すえて-』をスローガンに、大台ヶ原の森の衰退を防ぎ、かつての風景を取り戻すべく環境省が行っている取組みです。主に森林生態系の保全と回復、ニホンジカの保護管理、利用の在り方の3つを主軸として様々な機関や専門家の方と関わりながら進められています。(詳細はこちらをどうぞ。)
 そこにはもちろん、地元である上北山村の人々との協力や意見も欠かせません。そこで、将来を担う子ども達に大台ヶ原の自然や取組みについてより身近に感じてもらうべく、毎年イベントをさせて頂いています。
 
今回は、まず奈良教育大学の先生による大台ヶ原の自然についての講義を受け、それから昨年度植えたプランター内のトウヒとナナカマドの成長具合を実際に見てもらいました。


講義の様子 (11月 上北山村)


計測の様子 (11月 上北山村)

 真剣に取り組んでくれている様子が伝わってきます。
結果は大きく育っていたプランターもあったものの、少しだけ芽が出たものや残念ながら芽が出ていないものもあり…と様々でした。皆さん、自然の中で木が育つのにどれだけ時間がかかるのか、難しいのかを実感していたようです。私も自然を大切にすることの重要さというものを改めてひしひしと感じたイベントでした。

 そして、夕方には村民のみなさんや関係者の方を交えた勉強会も行われました。これを機に大台ヶ原の自然や取組みをより多くの方に知って頂き、少しでも興味を持ってもらえれば嬉しい限りです。
これからも国立公園での環境省の取組みやイベントを紹介していきますので、要チェックです!!

それでは、また次回をお楽しみに~☆

-------------★大台ヶ原ドライブウェー冬期通行止め★-------------
平成24年11月30日(金)午後3時 ~ 平成25年4月25日(木)午後3時(予定)まで
上記期間中は冬期閉鎖のため大台ヶ原山上駐車場へ通じるドライブウェーが通行止めになります。自動車だけではなく、自転車、徒歩も通行が禁止されていますのでご注意ください。