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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

エコツアーガイドの心得 ~その2~【植物・その他】

2012年10月25日
吉野
奈良県は斑鳩町法起寺でコスモスが咲いたと新聞で見ました。秋も本格的になってきたなーとしみじみしてます。どうも、吉野の杉本です。

最近、多方面から「いつもアクティブ・レンジャー日記読んでるよ~」と声をかけていただくことが増えまして、なんともうれしい限りでございます。これからもよろしくおねがいします。

さてさて、先日西大台に行く機会がございまして、紅葉の見頃を迎えている大台ヶ原を満喫してきました。
というのも、「心の道ウオーク」という上北山村が主催するエコツアーがあり、エコツアーガイドとして参加致しました。
(心の道ウオークは大台の他にも大峯山系を巡るツアーもございます。詳しくは上北山村役場HPで!)
西大台の一部なのですが、写真のように真っ赤なコミネカエデもあり、鮮やかな登山道となっています。

色づくコミネカエデ

足下には落ち葉の登山道が広がっていて、上を見ても下を見ても秋真っ盛りです。
これから落ち葉がどんどん増えてもっと綺麗な道になっていくと思います。
ただ、落ち葉が増えると歩道が不明瞭になり迷いやすくなりますので十分にご注意下さい。

赤い(?)登山道

さてさて、今回の日記はタイトルにもありますようにガイドを行う上で気を付けないといけないこと、心得とは?について書き綴って行こうかと思います。
前回の話術についての拙文である「エコツアーガイドの心得~その1~」はこちらをどうぞ

~その2~のキーワードは「気遣い」です。まま、当然と言われれば当然のことなのですが、ガイドに慣れて心に余裕がないとなかなか気遣いって難しいです。
今回のエコツアーで気遣いについて考えるきっかけとなったのは、隊列内で私が付いていた位置が最後尾だったからなのです。
登山道を歩くエコツアーってだいたい1列縦隊で移動するのですが、先頭と最後尾にはスタッフが配置され、各々の役割があります。

先頭の主な役割は、隊列の歩くペースをコントロールしながら自然情報の説明や危険箇所の回避などをすることです。
一方、最後尾はと言いますと、隊列全体が見渡せる訳ですから、隊列から外れる人が居ない事を確認することも勿論大切です。しかし、それ以上に、「疲れている人居ないかな~」とか、「質問したがっているけどなかなか聞き出せない人がいるな~」とか、「ガイドの説明に対して不満を持ってないかな~」とか、ちょっとした違和感を汲み取ることが重要で、それができないと最後尾は務められないな、と感じました。

他にもまだまだ気付いたこと気になったことがあり、書きたいことが山ほどあるのですが、ツラツラとまとまりのない日記になってしまいそうなので、またの機会にしたいと思います。

といったところで今回はここまで。