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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

宇久井の旅鳥・迷鳥100|マミチャジナイ【動物】

2012年04月05日
熊野
和歌山県那智勝浦町の宇久井半島にある宇久井ビジターセンター(http://www.ugui-vc.jp/)を拠点に、来ては去っていく旅鳥や、珍しい迷鳥などを紹介するシリーズです。100種類を目標に(そんなにいないかも?)、宇久井周辺の鳥を、できるかぎり写真付きで紹介したいと思います。(現在、2種)
※1種目は、以前に紹介した「シロカモメ」をカウントしました。
http://kinki.env.go.jp/blog/2012/03/1379.html


※旅鳥とは?
多くの鳥は「渡り(わたり)」を行います。
暖かい南の地域で越冬を行い、春~夏は北の地域で繁殖します。
日本で越冬する鳥を「冬鳥」、日本で繁殖する鳥を「夏鳥」、日本以外で越冬と繁殖を行い、渡の途中で寄る鳥を「旅鳥」と呼びます。また、これらとは別に、周年同じ地域にとどまるものを「留鳥」と呼びます。また、渡りのルートを外れ、本来ならいるはずのない場所で見られるものを「迷鳥」と呼びます。




写真は、2012年3月に宇久井ビジターセンター付近で見た「マミチャジナイ」(ツグミ科ツグミ属)です。中国南東部などで越冬し、中国北東部やロシアの一部で繁殖します。鳥に詳しい方にうかがったところ、宇久井の周辺では、珍しいらしいです。
同属のアカハラに似ていますが、目の上にはっきりした白いライン(眉班)が入ります。くちばしの付け根にも白い斑があります。
名前:マミチャジナイ、観察日:2012年3月、場所:那智勝浦町 / Name:Turdus obscurus, Date: Mar., 2012, Region: ukui, Nachikatsuura, Wakayama, JP



これから暖かくなるにつれ、シギ・チドリの仲間が旅鳥としてやってきます。
遠くから宇久井にやってくる鳥たちの様子を、これからも定期的にお伝えしたいと思います!