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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

鳥調査(続)|珍しいカモメ【動物】

2012年03月16日
熊野
こんにちは!
熊野地区担当の鎌田です。
和歌山県那智勝浦町にある宇久井半島で、少し珍しいカモメを見ることができました。

岩にとまるシロカモメ
「シロカモメ」です。
北方に生息するカモメの仲間で、西日本であまり見ることができません。
鳥の調査でお世話になっている方によると、
宇久井の近くの漁港でもシロカモメが見られており、これらは同じ個体だと思われます。


宇久井半島でよく見られるカモメの仲間は、「ウミネコ」・「セグロカモメ」・「オオセグロカモメ」の3種類です。

宇久井のカモメの見分け方。ウミネコ:大きさ45~50cm、くちばしの色は黄色・黒色・赤色、足の色は黄色。セグロカモメ:大きさ~60cm、くちばしの色は黄色で赤い点があり、足の色は赤色。

「セグロカモメ」と「オオセグロカモメ」は、大きさ・くちばしの色・足の色は互いによく似ていますが、「オオセグロカモメ」は羽の灰色の部分がより濃くなっています。
カモメの仲間は地味なうえ、互いによく似ているので、見分けるのが難しいですが、大きさ・くちばしの色・足の色など、複数のヒントから種類を調べることができます。
南紀では徐々に日差しも暖かくなってきています。週末にはカモメ=ウォッチングなどはいかがでしょうか?