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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

夏本番【動物】

2009年07月30日
吉野
 吉野自然保護官事務所のすぐ横の垣根で、アシナガバチの仲間(キボシアシナガバチ)が巣を作っていることを大峯地区担当のAR朝倉さんが紹介してくださいました。が、働きバチも次々と羽化し巣も大きくなってきたので、ついに巣を撤去することになりました。

6月26日のアシナガバチの説明と巣の様子↓大きさとハチの数を比較してみて下さい。
 http://kinki.env.go.jp/blog/2009/06/829.html

 「袋で捕まえます。」という朝倉ARの言葉に不安を感じましたが、虫をよく知る彼ならやってくれるに違いない・・・。


というわけで、ビニール袋をもって朝倉ARがそっと接近。近くまで来てのぞき込むと、あちらもいっせいにギロリと睨んできます。彼らの目には、私たちがどんなふうに見えているのでしょうか。


 恐ろし~!ようやるわ~と尻込みする私をよそに手慣れた様子で、ハチごと巣を袋にとじこめると、口から逃げないように袋を上へと持ち上げます。「上へ上へ登るのが昆虫の特徴なんです」だそう。


ミッション完了!
                ※注意※
      【危険ですので、安易にマネをしないでください】

 万が一ハチに刺されると腫れるだけでなく、体がアレルギー反応を起こして大きなショックを受ける場合もあります(私達はハチの抗体検査を受けています)。体質によっては命の危険性もありますので、よい子は絶対にマネをしないで下さいね。
 山に入るときも、くれぐれもハチにはご注意ください。

 女王バチが一匹逃げてしまったのですが、不思議と襲ってくる様子がありませんでした。大群だと襲ってくるけれど、もともと臆病なので一匹だけだとさっさと逃げてしまうそうです。
 すっかり夏本番を迎えた吉野からのハチの便りでした。