2)パーク&シャトルバスライド社会実験に向けた検討
平成18年度 第2回利用部会 参考資料1-1(pdfファイル:97kb) p.5~参照
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(1)マイカーによる混雑度調査
10月8日(日)、10月22日(日)の2日間、山上駐車場ならびにドライブウエイの混雑度調査を実施しました。両日共8時前から路肩駐車が増加し、最大で171台となりました。その結果、普通自動車と大型バスの離合困難などの交通渋滞の発生要因が確認されました。また、山上における交通渋滞の状況について、ビデオ等により記録しました。
(2)大台ヶ原周辺地域における観光流動実態調査
秋季の観光シーズンに大台ヶ原周辺地域における観光流動実態調査を行いました。その結果、大台ヶ原山上への利用者は周辺地域全体の35.4%であり、残る約65%は山麓観光者(約20%)ならびに通過利用者(約40%)でした。また、旅行費用は平均7,500円程度ですが、山上利用者は大台ヶ原周辺地域における消費割合が42.6%、非山上利用者は27.1%にとどまり、大台ヶ原山上利用者による観光消費の割合が高いことが注目されます。
(3)大台ヶ原自動車交通対策にかかる会議
大台ヶ原における自動車交通対策について、関係行政機関と調整を図り、連携した取り組みを実施するため、平成17年3月の開催以降2回目となる「大台ヶ原自動車交通対策にかかる会議」を開催しました。
・日 時:平成18年10月11日(火)13:30~15:30
・参加機関:
近畿運輸局奈良運輸支局、奈良県(交流政策課、観光課、森林保全課、道路維持課、吉野土木事務所、警察本部、吉野警察署)、上北山村、川上村、近畿地方環境事務所
・概 要:
近畿地方環境事務所及び吉野土木事務所より、大台ヶ原自動車交通対策等について報告するとともに、各機関より取り組み状況及び関連事例等について報告したうえ、今後の進め方等について関係機関と意見交換を行いました。
意見交換では、現状のピーク期における山上での交通渋滞や路肩駐車等の問題については、関係機関で連携して取り組むことが確認されました。また、マイカー規制の実施については様々な意見が出されましたが、パーク&シャトルバスライド社会実験の実施の際には、地域の方々を含め関係者と十分な調整を図ること等が確認されました。
(4)大台ヶ原自動車利用適正化に関する地域懇談会
平成18年度 第2回利用部会 参考資料1-2(pdfファイル:4046kb) 参照
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大台ヶ原における自動車利用の適正化について、地域の方々から幅広く意見を募るため、地域懇談会を開催しました。
・日 時:平成19年1月21日(日)10:30~12:30
・場 所:ホテルかみきた
・参 加 者:上北山村住民(8名)、上北山村、福島県喜多方市(事例紹介)、近畿地方環境事務所
※当日は169号線が通行止めとなり、川上村方面からのアクセスが不可能となった。
・概 要:
近畿地方環境事務所より、平成17,18年度の公共交通利用促進活動の実施報告を含め、これまでの調査・検討経過について報告するとともに、他地区の事例(磐梯朝日国立公園雄国沼等)を紹介したうえ、今後の方向性等について地域の方々と意見交換を行った。
意見交換では、「マイカー規制の実施による経済効果(雄国沼)」、「ピーク時における現状の問題への対策(交通誘導等)の実施の必要性」、「利用の分散化を図る方策の検討」などの多くの意見が出されました。
その中で、ピーク期における現状の問題への対策については、関係機関で連携して取り組む必要があること、また、次年度にはパーク&シャトルバスライドの社会実験を予定していること、今後も懇談会等を開催し、地域の方々の意見を踏まえて検討を進めることを説明しました。 |