アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

みなさんこんにちは。浦富自然保護官事務所の堀田です。
シリーズ最終となりますジオパークトレイル点検3回目の様子を紹介します。今回は、鳥取県岩美郡岩美町の東浜海岸から兵庫県美方郡新温泉町諸寄（もろよせ）までのジオパークトレイルコース11の一部、コース12、コース13の一部の約13kmを点検しました。
スタートは、東浜野外施設近くの駐車場です。ここから、東浜の集落内の小径を歩きながら町道へ出て、陸上（くがみ）川に架かる橋を渡り七坂八峠（ななさかやとうげ）へ向かう坂道を進んでいきます。途中、嵐ヶ浜海水浴場や陸上洞門の景色が目に入ってきます。

　　
陸上洞門　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　嵐ヶ浜海水浴場
　　

以前は国道178号であった町道を登っていくと海抜約80mの峠にある展望所に到着します。ここからは、東浜海岸や羽尾岬を望むことができますし、展望所脇からは、陸上岬の自然歩道を400mほど歩いて行くと展望台があり、ここからも雄大な景色を眺めます。

　　
陸上岬展望台　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　陸上岬展望台からの眺望

展望所からすぐに県境を越え兵庫県へ入り、しばらくは平坦ないくつかのカーブが続きます。700mほど進むと潮吹岬公園があります。さらに500m先に進んだあたりから居組（いぐみ）港方面の眺望が開け見応えがあります。

　　
居組港方面の眺望


このあたりからは緩やかな下り坂となり、1400mほど歩くと七坂八峠展望台があり居組港などの素晴らしいパノラマ景観が広がります。

七坂八峠展望台から観る居組港周辺


ここから700mほどやや急な道を居組の街まで下ることになります。左手にある居組港に隣接して居組県民サンビーチがあり、休憩ポイントとしておすすめです。
ジオパークトレイルは、居組のまちなかに入り、漁村の風情を感じながら歩くことができます。

　　
穴見海岸の島々　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三柱神社


居組のまちを抜けて500mほど歩くと穴見海岸展望駐車場があり、白い岩が特徴の白島などいくつかの島々の景観を眺めることができます。このあたりは歩道のない区間やトンネルの中を歩くことになるので、通行車両に注意しながら歩くことになります。
国道から釜屋港に分かれる町道の交差点の近くにレンガ造りの荒垣などが目を引く三柱神社があり、立寄ってみたいスポットです。
さらに2kmほど歩くと北前船の風待港として栄えた諸寄に到着します。時間がゆるせば、ゆっくりまち歩きも楽しみたいものです。
諸寄漁港駐車場から800mほどの小さな峠あたりに城山園地の案内看板が見えてきます。ここから坂道を登っていくと城山園地展望台に到着します。海抜約100mにある展望台から見下ろす諸寄の町並みや諸寄港のパノラマ景観は、長旅の疲れも忘れさせてくれるほどの素晴らしい景観でした。


城山園地展望台から観る風待港（諸寄港）と町並み

今回でジオパークトレイル点検の様子の紹介を終わりますが、ぜひ皆様も日本海に日が沈む初夏から秋に夕日鑑賞などでも訪れていただき、ジオパークや山陰海岸国立公園の魅力に触れていただきたいと思います。

山陰海岸ジオパークトレイルコース案内
コース11
コース11：但馬と因幡の旧国境にある七坂八峠を超える | 山陰海岸ユネスコ世界ジオパークで遊ぶ｜San'in Kaigan Geopark
 
コース12
コース12：岩礁群に沈む夕日を楽しむ | 山陰海岸ユネスコ世界ジオパークで遊ぶ｜San'in Kaigan Geopark
 
コース13
コース13：日本海の絶景と砂州の上の近世の街並みを楽しむ | 山陰海岸ユネスコ世界ジオパークで遊ぶ｜San'in Kaigan Geopark
 
 
山陰海岸国立公園ホームページ
環境省_山陰海岸国立公園