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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

パークボランティア活動で猫崎半島に行きました

2024年10月16日
竹野 久畑久美子

 みなさまこんにちは。竹野自然保護官事務所の久畑です。
 先日、パークボランティアで竹野の猫崎半島にある自然歩道の草刈り作業を行いました。猫崎半島中央部には標高141mの賀嶋山があり、半島先端部にある猫埼灯台まで自然歩道が整備されています。今回はこの灯台付近の歩道の草刈りと道迷い防止ロープの張り直しをメインに活動を行いました。
 道ばたに生えている植物の観察をしながら道に出てきている草や大きめの落枝、頭に当たりそうなツタを除去しながら進みました。
 開始30分、距離はそんなに進んでいませんが、作業をしながらずっと続く上り坂に皆息があがっていたので休憩を取りました。お城や古文書に携わっているボランティアさんから城跡があったことや、地元のボランティアさんからは戦時中は畑だったことなど、いろいろなお話を伺いました。話をしているうちにお尻に根が生えかけましたが、先は長いぞ!と気合いを入れて立ち上がり、作業再開です。
 所々黄色と黒のトラロープを木に巻き付け、道を外れないようにしているのですが、木が成長してロープが食い込むので、ロープの巻き直しと、劣化して切れかかっていた部分を新しいものに交換しました。
 
    
  (切れかかっているトラロープ)       (新しいものに取替えました)
 
 途中、灯台から帰ってきた方に出会い、話を聞くと、灯台付近にササが繁茂し、階段が見えづらかったとのことでした。
 灯台の近くに着くと先ほど聞いたとおり、ササが歩道を覆いつくし、階段が見えません。
ツタは頭上で絡み合って木立が薄暗いトンネルになってしまっています。皆で刈り取っていきます。
 
   
(ツタが絡まり、薄暗いトンネルに)     (キレイに整えると水平線が見えました)

  
(ササで覆われた歩道や階段も見えてきました)
 
 ササに隠れて踏み外しそうな階段、ササをかき分けながら下る坂がすっかり見えるようになったのでここで作業終了にしました。
 灯台で休憩していると、新たにトレッキングに来られた方々にご苦労様ですと声をかけていただきました。感謝の言葉を聞くと励みになります。
 
 散策に来た海外の方にも出会い、利用する方が思った以上にあったので、安全のためにと、今回の活動をしてよかったなと思いました。そして何より、秋の木漏れ日の中を歩くのはとても気持ちがよかったです。

 散策だと片道約45分、登山道になりますので靴や飲物などの装備はそれなりに必要になりますが、プチトレッキングには最適な猫崎半島へ足を運んでみませんか。
 
 それでは、また次回。