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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

夏休み工作教室

2024年08月01日
竹野 久畑久美子

 みなさまこんにちは。竹野自然保護官事務所の久畑です。  
 先日、豊岡市立図書館竹野分館で毎年開催されている工作教室に講師として参加してきました。
 最初に漂着ゴミについてのお話をしました。竹野自然保護官事務所の近くにある砂浜は川に面しており、海からも川からも沢山の物が流れてきます。川からは流木や木の実のような自然の物だけでなく、道ばたにポイ捨てされたゴミ、海からは海外のゴミや漁業のゴミなどが流れ着くというお話をしました。
 今回はその浜から拾った流木や木の実、発泡スチロールウキ、陶器のかけらを材料にしました。
 流木や陶器のかけらで道を作り、クルミや椿の実、発泡スチロールウキなどの丸い漂着物を玉にして転がす、玉転がしを作りました。
 まずは台紙の上に流木で道を作ります。流木は色々な形をしているのでトンネルを作ったり、橋を作ったり皆色々と考えていました。
 決まったら接着します。
    
   (どんな迷路を作ろうかな)          (グルーガンで固定します)

 どんどんくっつけて、ある程度道ができたらお試しタイム!玉に使う木の実はまん丸ではないので思わぬところに転がっていきます。
 「コースアウトしちゃうから壁を高くする!」
 「道が狭くて玉が通らないから、ここでジャンプさせる!」
 「すぐゴールについちゃうから、落とし穴をつくる!」などなど、いろいろなアイデアがでてきました。
    
      (できた!)             (大迷路の中に小迷路を作る!)

 色を塗ったり絵を書いたり、早くできた子はお友達の物と交換してお互いの玉転がしを楽しみました。
 「ここが簡単だから流木をこうしたら」と、お友達からアドバイスをもらったりと、時間目一杯使ってもアイデアは止まることなく・・・。納得いくまでくっつけて、塗って、それぞれ個性的な作品が仕上がりました。皆満足そうでしたのでこちらも嬉しくなりました。

 8月には図書館竹野分館前のブリッジをお借りして、漂着ゴミについての展示を行ないます。今回の工作教室に漂着ゴミの参考として持っていった物で、おそらく畑に設置する鳥よけカラスのダミー人形が人気があったので一緒に展示しようと思います。

       (カエルウキとダミーカラス)
 
  おもしろい漂着物を見ながら、海洋ゴミ問題について少しでも考えてもらうきっかけになればと思います。

 それでは、また次回。