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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

「吉野熊野国立公園の魅力検討に関する意見交換会」が開催されました!

2024年02月01日
吉野

みなさん、こんにちは。
吉野管理官事務所の濵田です。
 
先日、環境省で全国的に取り組んでいる「国立公園満喫プロジェクト」を踏まえて、吉野熊野国立公園で昨年12月より各エリアで開催されていた「吉野熊野国立公園の魅力検討に関する意見交換会」が吉野エリアでも開催されました。
 
これまで、国立公園の保護と利用の好循環を目指し、管内の関係者の方々に各地域で行っている取組の現状や課題についてアンケートやヒアリング調査をお願いしてきました。
今回は、調査票やヒアリングの結果を踏まえ、あらためて「吉野熊野国立公園とはどういう場所なのか」、「吉野熊野国立公園の魅力を将来へ繋げていくためにはどうしたらいいのか」について、ワークショップを交えながら意見交換会を行いました。
 
今回の意見交換会には、地元の行政職の方から観光協会、ガイドや交通業界の方など、仕事もお住まいの地域(北は吉野から南は那智勝浦まで)も様々な多くの方が参加してくださいました!
 

会の冒頭では、環境省の鵜飼国立公園管理官より、満喫プロジェクトや国立公園制度の説明がありました。日々の業務の様子を伝えるとともに、国立公園として保護している地域の優れた自然環境があって、そのうえに観光資源にもなっている地域の文化が育まれてきたのでは・・・?ということをワークショップに向けて参加者へ投げかけていきます。
 

ワークショップでは班ごとに、国立公園内で取り組んでいることや課題について意見交換を行いました。
人手不足や公共交通の不足といった課題や、「もっとこうなったらいいのに」といったご意見まで、それぞれ活動されている場から日頃感じている思いを聞くことができました。
 

各班で出た意見を班ごとに発表していきます。
国立公園を公教育の場でもっと活用したらどうか、ガイドの育成をすすめていきたいなど、各班で出た特に重要だと思ったポイントを全体で共有していきます。
 

 ↑
ワークショップの成果の一部です。
 
 
いろいろな方に国立公園に来ていただいて、「自然の中で過ごすっていいな」とか、単に「自然ってすごいんだな、面白いんだな」と感じてくれる人が増えることが、未来へ自然を残していくことにも繋がるのではないかと思います。
その国立公園を利用してもらうための課題が、地域が抱えている人手不足や公共交通の問題に繋がってくるのだと感じました。
 
保護と利用のバランスを取りながら、多くの人に自然の魅力や価値をうまく伝えていくことが、国立公園満喫プロジェクトという取組の意義も踏まえて、環境省が進めていくべき課題なのかなと今回改めて感じることができました。
 
課題はたくさんありますが、いろいろな立場の人と情報や意見を交換したり、協力したりしながら、自然の魅力や価値を伝えるために、自分にできることを進めていけたらいいなと思いました。