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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

冬の円山川下流域鳥獣保護区

2024年01月17日
竹野 久畑久美子

みなさまこんにちは。
竹野自然保護官事務所の久畑です。
先月予定していた冬鳥観察会が悪天候のため中止となってしまい悔しかったので、お休みの日に鳥を見に行きました。
イベントを予定していた場所ではなく、豊岡市にある「六方田んぼ(ろっぽうたんぼ)」という場所に行きました。六方田んぼは、鳥獣を保護するために、特に必要と認められた区域で国指定鳥獣保護区に指定されています。また、水鳥など、たくさんの生き物が住んでいる、世界的に大切な湿地を守るための国際的な取り決めであるラムサール条約湿地の指定範囲内でもあります。
六方田んぼには冬に水を張っている田んぼがいくつかあり、そこに鳥たちが集まってきます。もちろんコウノトリの餌場にもなっています。
今回はコウノトリやサギの他に冬に見られる大きな鳥を見に来ました。

      
  (田んぼの中をつついている)       (水田に浮かぶコハクチョウ)
 
見渡すとコウノトリより幾分どっしりとした大きな白い鳥の集団がいました。目的のコハクチョウです。
うっすらとグレーのものは幼鳥です。
ハクチョウのイメージが湖に浮かぶ優雅な姿なのですが、ここでは田んぼに浮かび、土の中から何かを一生懸命ついばんでいる姿が見られました。
コウノトリを見慣れているので足の短さに感じる違和感に思わずふふっとなりました。
双眼鏡を持って観察していると皆が同じ方向を向いて一斉に鳴きながらお辞儀をし始めました。

      
   (同じ方向を向いて鳴き始める)             (一斉に飛立つ)
 
そして次の瞬間一斉に飛立ちました。
短い足で水面をドタバタ走っています。またまた思わず笑ってしまう姿です。
 
皆さんも身近に見られる鳥の観察をしてみませんか。
 
それではまた次回。