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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

正木峠の木道が快適に歩ける理由は・・・?

2023年05月22日
吉野
みなさん、こんにちは。
吉野管理官事務所の濵田です。
新緑の季節、野外で気持ち良く過ごせる時期になってきましたね。
5月の大型連休中に大台ヶ原を散策された方も多いのではないでしょうか。
 
大台ヶ原には環境省と奈良県で平成10年頃に整備された木道があります。
正木峠付近にある木道を歩かれた方は、木道に茶色い印が引かれていることに気づかれたでしょうか・・・?
 

(↑木道右側に引かれている茶色い線、わかりますか?)
 
実はこの印、最初から引かれているものではありません。
 
晴天時は日射の照り返しによって木道の段差がかなり見えにくくなります。
(段差はあるのに、真っ平らであるような錯覚に陥ります。)
中には転倒される利用者もおり、大台ヶ原地区パークボランティアの会の方々が利用者の方が安全に歩けるよう定期的にペンキで目印をつけてくれているのです。




 
大台ヶ原を陰から支えてくれるパークボランティアのみなさんは、歩道補修に長けた人や、鳥や植物に詳しい人、様々な人が活動されています。
私もボランティアの方々に昔の大台ヶ原の様子や鳥や植物の種類など、いろいろなことを教えていただいています。
吉野管理官事務所では、パークボランティアの会の活動内容を調整したり、現場作業にも同行したりしています。
私もペンキ塗りの作業に同行しましたが、「ありがとう」、「お疲れさま」と声をかけてくださった利用者のみなさま、ありがとうございました!
 
さて、そんな大台ヶ原をよく知るパークボランティアの方々に、大台ヶ原を案内してもらえる機会があります!
それが6月から10月にかけて開催される大台ヶ原自然観察ハイキングです。
ただいま、参加申し込み受付が始まっています。
大台ヶ原をよく知るパークボランティアさんと歩くことで、大台ヶ原の新たな魅力を発見できるのではないかと思います。
みなさま、ぜひご参加ください!
 
 
◆令和5年度吉野熊野国立公園大台ヶ原自然観察ハイキングの詳細はこちら↓
https://kinki.env.go.jp/topics_00082.html