アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
冬の大浦湾
2023年01月31日みなさまこんにちは。
竹野自然保護官事務所の久畑です。
10年に1度と言われる寒波が日本列島を覆い、竹野事務所一帯でも強風のせいか長時間の停電が発生しました。大雪被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。
事務所のある竹野の沿岸部では凍結はあったものの、強風により積雪は5センチほどとなりました。(その数日後に20~30センチほど積雪しました)
竹野スノーケルセンターのある大浦湾では冬の荒波にもまれ、たくさんの漂着物が流れ着きます。先日ニュースにもなっていた日本海沿岸のホシフグの漂着がこちらでも1月半ばあたりから見られ、今回の寒波の影響もあるのでしょうか、更に流れ着きました。
(大浦湾に流れ着いたホシフグ)
ふと辺りを見渡すと赤い体に 長い口が特徴的なアカヤガラが目に入りました。
(長い口が特徴的なアカヤガラ) (アカヤガラの口のアップ)
その他にもソラスズメダイ、キンチャクダイ、など様々な魚が打ち上がっていました。
(ホシフグに混じってソラスズメダイ、キンチャクダイ(幼魚))
ソラスズメダイやキンチャクダイは夏のスノーケルシーズンにはその美しい体色、元気に泳ぐ姿を見せて楽しませてくれていたのに。と、特に悲しくなりました。
(夏に見られたソラスズメダイ) (夏に見られたキンチャクダイのペア)
暖かい海域に住む彼らは、南の方から対馬海流に乗って日本海にやってきますが、冬を越すことができず死んでしまうため、死滅回遊魚と呼ばれています。
自然の厳しさを実感せずにはいられませんでした。
それではまた次回。