アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
大台ヶ原 ツキノワグマ対応
2022年12月07日
吉野
みなさん、こんにちは。
もう12月、今年も終わりが近づいてきましたね。最近1年の経過がとても早く感じる吉野管理官事務所の濵田です。
さて、今回は大台ヶ原とツキノワグマについてのお話です。
大台ヶ原や大峰山系が位置する紀伊半島はツキノワグマの生息域です。
ニュースや新聞でご存じの方もいるかもしれませんが、今年の秋、大台ヶ原ではクマの目撃情報が相次ぎ、10月にはクマが利用者に向かってくる事案も1件発生しました(一般的に威嚇行為として突進することがあると言われています)。今年は餌となるブナ類が豊作だったので、大台ヶ原でクマが多い要因になったと考えられます。
そのような出来事もあり、大台ヶ原では巡視を強化。
歩道内にクマへの注意喚起のポスターやクマよけのベルを設置し、加えて匂いでのクマの誘因になるような調理行為全般の自粛など利用者への声かけを徹底しました。また危険な行為を行うクマがいないか確認を行いました。
事務所の職員だけでは手が回らないので、環境省の他の事務所や地元である上北山村役場の方などと協力して、対応を行いました。
今年の秋に大台ヶ原を散策された方は、実際に巡視スタッフに声をかけられたという方もいらっしゃったかと思います。私も何度が巡視を行い、利用者へお声かけをしましたが、みなさん快く聞いてくださる方ばかりで、とてもありがたかったです。
今回、クマへの対応を行って改めて感じたことは、いろいろな動植物の生活の場にお邪魔して、私たちは自然を楽しんでいるのだなということです。
多くのクマは人間を見つけると自分から逃げていきます。クマが人間から離れてくれることと同じように私たちもクマとの不必要な接触を避ける努力をしなければいけません。クマ鈴を携帯する、ゴミを必ず持ち帰るというのは、自然の中で過ごすマナーであり、動植物たちに対する礼儀でもあるのだなと改めて感じました。
どうぞ皆さまも登山をされる際はしっかりとした情報収集と対策をおこなったうえで自然を楽しんでください。
以下、クマ対策のご参考までに・・・。
クマ被害防止パンフレット「豊かな森の生活者 クマと共存するために」
https://www.env.go.jp/press/103090.html
人間と動植物がともに過ごす国立公園を支える一助となれるよう、来年も頑張りたいと思います。
みなさま、良いお年をお迎えください。
もう12月、今年も終わりが近づいてきましたね。最近1年の経過がとても早く感じる吉野管理官事務所の濵田です。
さて、今回は大台ヶ原とツキノワグマについてのお話です。
大台ヶ原や大峰山系が位置する紀伊半島はツキノワグマの生息域です。
ニュースや新聞でご存じの方もいるかもしれませんが、今年の秋、大台ヶ原ではクマの目撃情報が相次ぎ、10月にはクマが利用者に向かってくる事案も1件発生しました(一般的に威嚇行為として突進することがあると言われています)。今年は餌となるブナ類が豊作だったので、大台ヶ原でクマが多い要因になったと考えられます。
そのような出来事もあり、大台ヶ原では巡視を強化。
歩道内にクマへの注意喚起のポスターやクマよけのベルを設置し、加えて匂いでのクマの誘因になるような調理行為全般の自粛など利用者への声かけを徹底しました。また危険な行為を行うクマがいないか確認を行いました。
事務所の職員だけでは手が回らないので、環境省の他の事務所や地元である上北山村役場の方などと協力して、対応を行いました。
今年の秋に大台ヶ原を散策された方は、実際に巡視スタッフに声をかけられたという方もいらっしゃったかと思います。私も何度が巡視を行い、利用者へお声かけをしましたが、みなさん快く聞いてくださる方ばかりで、とてもありがたかったです。
今回、クマへの対応を行って改めて感じたことは、いろいろな動植物の生活の場にお邪魔して、私たちは自然を楽しんでいるのだなということです。
多くのクマは人間を見つけると自分から逃げていきます。クマが人間から離れてくれることと同じように私たちもクマとの不必要な接触を避ける努力をしなければいけません。クマ鈴を携帯する、ゴミを必ず持ち帰るというのは、自然の中で過ごすマナーであり、動植物たちに対する礼儀でもあるのだなと改めて感じました。
どうぞ皆さまも登山をされる際はしっかりとした情報収集と対策をおこなったうえで自然を楽しんでください。
以下、クマ対策のご参考までに・・・。
クマ被害防止パンフレット「豊かな森の生活者 クマと共存するために」
https://www.env.go.jp/press/103090.html
人間と動植物がともに過ごす国立公園を支える一助となれるよう、来年も頑張りたいと思います。
みなさま、良いお年をお迎えください。