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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

公衆トイレにドラム缶!?

2022年11月30日
竹野 久畑久美子

みなさまこんにちは。竹野自然保護官事務所の久畑です。
先日、管轄地域の西端の鋸岬まで巡視に行きました。
途中、海面から光源までの高さが日本一として知られている余部埼(あまるべさき)灯台へ寄りました。

余部埼灯台      別の日の東側の眺め 
     (余部埼灯台)                                        (別の日の東側の眺め)

晴れた日には丹後半島まで見ることができます。

そこには手を洗う洗面台がない公衆トイレがあります。巡視の際トイレの中まで見ることはなかなか無いのですが、今回たまたま貼り紙が目にとまりました。

                          
                            (御崎(みさき)園地内の公衆トイレと貼り紙)

手洗い器とはなんぞや。
興味をそそられます。
恐る恐るドアを開くと中には蛇口のついた白いドラム缶が! 


                  (トイレの中に白いドラム缶が)

ドラム缶の横にロケットのブースターのようなものが付いています。


            (手洗いスタンドの説明書き)

水を再利用する循環器のようです。
さっそく手を洗ってみると・・・
循環器がギューンと音をあげて水を綺麗にしています。
ついこの間テレビで、宇宙飛行士の若田光一さんがISS内では水を循環して使っていて、今日の汗が明日のコーヒーになる(だったか)と言われていたことを思い出しました。
 
横にはスマホの除菌ができる装置までついています。
     
                                (手洗いボウルの横にスマホ除菌装置が)   

溝に吸い込まれたスマホ、本当に返ってくるのか不安になったころに蓋が開きました。
目には見えないけれど除菌されたことでしょう。
 
コロナ禍で除菌、手洗いが重視されたことで設置されたと思います。
水道工事をしなくても置ける手軽さに加え、水道が引けないところや、水資源のないところでは循環の技術はとても重要なものになるな。と改めて感じた手洗い器でした。
 
それではまた次回。