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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

オオダイガハラサンショウウオに遭遇

2022年10月14日
吉野
みなさん、はじめまして。8月より新しく吉野管理官事務所のアクティブ・レンジャーに着任しました濵田(はまだ)と申します。主に管内(吉野山、大台ヶ原、大峰山、大杉谷)の利用促進業務を担当いたします。
 
さて、先日大台ヶ原吉野熊野国立公園パートナーシップイベント『大台ヶ原を歩く』を開催しました。
特別講師や大台ヶ原登録ガイドと一緒に大台ヶ原を歩けるこのイベントは、西大台ツアー、東大台ツアー、自然再生ツアーの3つに分かれていて、前2つは大台ヶ原登録ガイドの案内で東大台と西大台それぞれ違った景観や植生環境を体感するツアーとなっており、自然再生ツアーは普段大台ヶ原の研究等に関わる専門家の案内で自然再生事業の取組やその成果を目で見て学ぶツアーです。
環境省では、このようにガイド等を活用し、景色を楽しむだけではなく大台ヶ原の自然環境についてより深く学び、楽しむような利用形態の推進に向けた取組を行っています。
 
私がスタッフとして同行したのは西大台ツアー。大台ヶ原登録ガイドの方から、西大台で観察できる動植物の解説を聞きながら、雨の西大台を散策しました。
 
 
登山道中では、このような神秘的な巨樹にも出会うことができます。

 
オオダイガハラサンショウウオに遭遇したのは、疲れが出てきたイベント終盤のことでした。

 
「雨の日のほうがオオダイガハラサンショウウオに遭遇しやすいですよ」というガイドさんの言葉どおり、疲れも吹き飛び、参加者のみなさんも大喜びでした。
 
西大台は大台ヶ原のなかでも立入り人数が制限されている「利用調整地区」です。立入りの際は事前にレクチャーを受け、動物の捕獲や植物・鉱石等の採取の禁止、火入れやたき火の禁止といった利用調整地区でのルールを学びます。これまで西大台を訪れた多くの人たちがこのようなルールを守ってくださったからこそ、西大台のすばらしい自然を今回私たちも見ることができたのですね。
 
事前にレクチャーを受けるのは面倒だなと思われる方もいるかもしれません。
私は管内の確認として今回初めて西大台へ足を踏み入れたのですが、レクチャーを受けることで、目の前に広がる自然がより貴重で大切なものだと実感できました。
みなさんにもぜひ、事前レクチャーを含めた西大台の景色を楽しんでいただきたいです。
 
 
西大台地区に入るには 
https://kinki.env.go.jp/nature/odaigahara/west_odai/enter.html