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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

マナーアップキャンペーン

2022年08月12日
浦富 堀田利明
みなさん、こんにちは。浦富自然保護官事務所の堀田です。
先日、山陰海岸国立公園特別保護地区に指定されている城原(しらわら)海岸、
鴨ヶ磯(かもがいそ)周辺でマナー啓発キャンペーンを実施しましたのでその様子などを紹介します。

鴨ヶ磯
【鴨ヶ磯】   
 今年で8年目となるこの取り組みは、毎年利用者が多くなる夏休みが始まる7月下旬から8月上旬にかけて岩美町観光協会、岩美町、鳥取県、
いわみガイドクラブなど地元で活動されている皆様と一緒に実施しています。今年は7月23日、7月30日及び8月7日の3回実施しました。
国立公園特別保護地区では、キャンプやたき火などが規制されています。また岩美町では、白い砂浜や地域の秩序を守るため、
“岩美町キャンプ及びバーベキュー等禁止区域に関する条例”を定めています。

海岸入り口での声かけ
【海岸入り口での声かけ】
 当日にはバーベキューやたき火をしているグループはなく、利用者が捨てたゴミもほとんどありませんでした。
数日前のものと思われるたき火跡が計4カ所ほどありましたが、スタッフで清掃しました。
最終日には、マスコミの取材もあり啓発活動の情報発信に協力いただきました。
多くの利用者が海水浴や磯観察、サップなど自然景観も楽しみながら過ごされていました。
今後ともマナーよく山陰海岸の自然を楽しんでいただきたいと思います。

海水浴を楽しむ家族連れ(城原海岸)  サップを楽しむツアー参加者(城原海岸)   
【海水浴を楽しむ家族連れ(城原海岸)】    【サップを楽しむツアー参加者(城原海岸)】
 しかしながら別の場所では、バーベキュー道具やゴミがそのまま放置される事例も見られます。
こうした状況を目にすると嘆きを通り越し“怒り”を感じざるを得ません。

放置されたゴミ  調理具をこんな状態で放置  
 【放置されたゴミ】              【調理具をこんな状態で放置】
地域の方々の清掃活動や利用者の配慮によって維持されているこの素晴らしい自然景観です。
次に来る人も同じように楽しむことができるよう、マナーよく利用していただきたいと思う次第です。