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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

駟馳山歩道点検

2022年07月19日
浦富

駟馳山歩道点検

みなさん、こんにちは。浦富自然保護官事務所の堀田です。
先日、山陰海岸ジオパークトレイルの駟馳山(しちやま)の区間(岩美町大谷~鳥取市岩戸)にて、鳥取県、鳥取市、
岩美町の担当者と歩道の点検を行いましたので、そのときの様子をご紹介したいと思います。
この区間は、平成29年2月に発生した地滑りで登山道の一部が通行止めとなり、通り抜けできなくなっていましたが、
令和3年3月に付け替えルートが開通しています。
【大谷口~頂部休憩所】 
小雨が降ったりやんだりする中、大谷側からスタートしました。
危険な枯れ枝や歩行に支障となる草などを除去しながら300mほど進むと、山側に付け替えルートが始まります。
ここから所々急勾配の階段が整備されたルートを400mほど上ると頂部休憩所(標高約220m)に到達します。
ここまでの所要時間は、35分~40分程度だったと思います。ここには、ベンチも整備され、眼下に日本海や網代港、
蒲生川河口などの景観を眺めながら休憩することができます。
頂部休憩所から網代港、日本海が望めます
【頂部休憩所~岩戸】
頂部休憩所から岩戸方面は、木立の中を少し緩やかに下っていきます。
400mほど進むと半島状に日本海に突き出た“牛ヶ首”への分岐点があります。
昨年8月の大雨による土砂崩れで現在は通行止めになっていますが、気をつけながら進み、再整備について検討を行いました。
牛ヶ首の自然歩道からは鳥取砂丘を望むことができ、終着点付近からは節理(規則性のある割れ目)の発達した小島や岩壁がみられます。
牛ヶ首の歩道から鳥取砂丘が望めます 牛ヶ首 
歩道が再整備されたら是非楽しんでいただきたい景色です。
岩戸まであと300mの地点にある休憩所まで進むと雨が強くなったので、
きれいに清掃されたこの休憩所で昼食をとりながら雨宿りすることとなりました。
鳥取砂丘を見下ろすことができるおすすめスポットです。
休憩所の西方に鳥取砂丘が望めます 休憩所の西方に鳥取砂丘が望めます
雨が弱まったのを見計らい歩道を進んでいくと海沿いに出ます。
右に折れて岩壁上を進むと滝ヶ磯が姿を現します。
滝ヶ磯 壮大な岩崖に柱状節理が発達    滝ヶ磯の岩崖に鎮座する不動明王
滝ヶ磯は、高さ100m、幅150mにわたる断崖です。
駟馳山をつくる岩盤を割って湧き上がったマグマが冷え固まるときに体積が減って割れ目が入り、
多角形の柱状になった「柱状節理」が全面にみられる壮大な景観です。
雨が降ったときは、岩肌を雨水が滝のように流れ、美しい景観を見せてくれるようです。
注意深く見ると崖の途中に不動明王像が置かれていることに気づきました。
由来は、不明ですが、各地の滝に不動明王が置かれていることと関係があるのでしょうか。
滝ヶ磯をあとにすると20分程度で終点の岩戸港へ無事到着、頂部休憩所における眺望確保のための刈り払いや
標識類に古いものが見られるなど、改善すべき点について関係者間で確認し、今回の合同点検を終えました。
初めて全区間を歩き高低差もあり多少きつい面もありましたが、素晴らしい景観、見所もあり天気のよいときには
多くの方に歩いて頂きたいと思いました。
 
【駟馳山ルートの概要】
全長 約2,300m 大谷口→付替ルート東口300m(緩やかな登り)
東口→頂部休憩所400m(急な登り)、頂部休憩所→付替ルート西口300m(やや急な下り)
付替ルート西口→牛ヶ首分岐100m(ほぼ平坦)、牛ヶ首分岐→休憩所900m(ほぼ平坦途中アップダウン有)
休憩所→滝が磯分岐100m(少し下るとほぼ平坦)、滝が磯分岐→岩戸港200m(ほぼ平坦)