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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

六甲山が瀬戸内海国立公園編入70周年を迎えました!

2026年05月01日
神戸 中村高也
皆さま、こんにちは。神戸自然保護官事務所の中村です。
タイトルにもありますように、本日(令和8年5月1日)、六甲山は瀬戸内海国立公園編入70周年を迎えました。
六甲山系(西側)
【西宮市の海岸から六甲山系を撮影】
植物学者である牧野富太郎氏が明治14年(1881年)に高知から初めて神戸を訪れた際に、瀬戸内海の海上から六甲山のはげ山を見て「雪が積もっているのかと思った」と自叙伝に記していたように、当時の六甲山は生活のための樹木の伐採が広く行われていたこと等によって、社寺林等の一部のエリアを除いて大部分がはげ山となっていました。山肌が露出した六甲山では土砂災害による被害も相次いだことから、明治36年(1903年)に植林が始まりました。
そこから月日が経ち、現在の六甲山は広く緑が生い茂る山になりました。自然あふれる六甲山系には、様々な登山ルートが張り巡らされ、地域の方々だけでなく国内外から訪れた方々も、登山をはじめとするレクリエーションを通じて、自然を楽しんでいます。
六甲山に登る様子
【登山をしながら自然を楽しむ】
自然観察会の様子
【自然観察会を昨年11月に実施】
開けた展望地(風吹岩)で景色を楽しむ登山客たち
【開けた展望地(風吹岩)で景色を楽しみながら一休み】

六甲山の自然を紹介(早春から初夏にかけて)

この時期に私がおすすめしたい六甲山の自然をいくつか紹介しようと思います。
 
寒い冬が過ぎて春を迎えると、六甲山は本格的な登山シーズンに突入します。登山道沿いには、白い鈴なりの花を咲かせるアセビや、足元にはスミレの群落を見つけることができます。春の花々を感じながら登山が楽しめるので、この時期の六甲山が大好きです。
白い鈴なりの馬酔木の花
【真っ先に花をつける馬酔木(あせび)】  
紫色の小さい花を咲かすスミレの一種
【登山道の脇に咲く、スミレの群落】
この時期はたくさんの花が開花しますが、その中でも私が特におすすめしたいのは、例年4月中旬から下旬に満開を迎えるコバノミツバツツジです。街中に生えているツツジと比べると花は小ぶりですが、2mほどと高い位置に花をつけることから目につきやすいです。登山道を彩る鮮やかなピンク色のコバノミツバツツジが咲いている様子は、六甲山の春の風物詩として、たくさんの登山者を楽しませています。
ピンク色の花をつける低木コバノミツバツツジ
【登山道を彩る、コバノミツバツツジ】
ツツジの花が終わりを迎えると、山は初夏の様相を見せ、六甲山でも木々の新緑を楽しむことができます。
カエデ科の新緑と青谷川
【川のせせらぎと、新緑が楽しめる初夏の六甲山】
この時期、六甲山上の池にはモリアオガエルが産卵のために集まります。六甲山上では、過去に山上の冬の冷え込みを利用して氷を作るためにいたるところに作られた池が今も残されており、そういった環境はモリアオガエルやアカハライモリ等の貴重な動物の住処として利用されています。
摩耶自然公園に整備された歩道とあじさい池
【摩耶自然公園 あじさい池】 
木々の葉に泡状のカエルの卵が付着
【産み付けられたモリアオガエルの卵塊】
木の枝に乗るモリアオガエルの様子
【木々に登るモリアオガエル】

70周年記念手ぬぐいを作成しました

六甲山を含んだ六甲地域の、瀬戸内海国立公園編入70周年を記念して、手ぬぐいを作成しました。
瀬戸内海国立公園六甲地域 手ぬぐい
【瀬戸内海国立公園六甲地域 手ぬぐい】
この手ぬぐいには、六甲山の自然を代表する動植物や、見どころが多数掲載されており、今回紹介した六甲山の自然や生き物も描かれています。今後、記念行事や自然観察イベント等で、配布する予定です。ぜひイベントに参加して、手に入れてみてください。

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