
アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
【摩耶山】自然体験イベントを開催しました【子どもパークレンジャー】
2025年11月21日
神戸
みなさん、こんにちは。神戸自然保護官事務所の中村です。
神戸では紅葉している木々が所々にみられるようになりました。今年は暑い夏が長期間続いたので、やっと訪れた秋を楽しんでいます。ただ秋から冬にかけては空気も乾燥して、インフルエンザ等の感染症も流行り始める季節です。皆様も体調管理にはくれぐれもご注意ください。
さてそんな秋の気配を感じながら、先日は兵庫県神戸市の六甲山にて、小学生向けのイベントを開催しましたので報告します。
神戸では紅葉している木々が所々にみられるようになりました。今年は暑い夏が長期間続いたので、やっと訪れた秋を楽しんでいます。ただ秋から冬にかけては空気も乾燥して、インフルエンザ等の感染症も流行り始める季節です。皆様も体調管理にはくれぐれもご注意ください。
さてそんな秋の気配を感じながら、先日は兵庫県神戸市の六甲山にて、小学生向けのイベントを開催しましたので報告します。
子どもパークレンジャーとは
子どもパークレンジャーとは、環境省レンジャー(自然保護官)と一緒に、子ども達が自然観察や環境学習を通して、自然を体験してもらうプログラムです。今回は瀬戸内海国立公園に指定されている六甲地域の摩耶山で自然を楽しみながら学べる小学生向けイベントとして開催しました。
イベント開始
開会式の後はさっそく自然観察で山に・・・といきたいところですが、まずは自然観察の勉強です。講師のドングリネット神戸の中西先生より、山に落ちているどんぐりや植物の見分け方について教えてもらいました。また、神戸自然保護官事務所のレンジャーからも、観察会を行う「摩耶山」は瀬戸内海国立公園に入っていると伝えました。
その後は、イベント参加者全員で自然観察に出かけ、普段はできない自然とのふれあいに子どもも大人(スタッフ)も一緒になって楽しみました。
摩耶山の天然スギ希少個体群保護林について
摩耶山頂付近では、摩耶山の国有林・保護林について、林野庁森林管理署の職員さんから解説いただきました。
今は緑豊かな六甲山ですが、江戸時代には人々が薪などに使用する暮らしのための伐採がいたるところで行われ、木々がなくなりはげ山になってしまいました。しかし、摩耶山頂の周辺の森は天上寺が建立されていたことにより伐採が行われず、今日まで残りました。そんな摩耶山の「天然スギ」に代表される貴重な自然林を保護するため、林野庁では「保護林」に指定して保護・管理しているというお話でした。
森の管理・手入れについて
午後からは山岳ガイドで樹木医でもある講師の鈴木先生から、人の手を入れることによって自然や木を元気にする取り組みについて、紹介と実演をしていただきました。
土が硬くなっていないか、水の抜け道があるか等、専門的な知識や技術を子どもにもわかりやすく教えていただきました。その後は自然観察園に移動し、園路の周りの水はけをよくするために、子どもも大人も夢中になって手入れをしました。手を入れたところの環境はどうなるのか、次に訪れるのが楽しみです。
最後に・・・
以上、イベント「摩耶山の自然を楽しもう!感じよう!」の様子をお届けしました。
参加してくれた子ども達からは、以下のような感想をいただいております。
・普段は登山で通り過ぎていた摩耶山には、貴重な自然がたくさんあることがわかった
・摩耶山の自然を守っていきたい
・森の手入れをもっとやってみたい
このイベントを通して、子ども達に摩耶山の自然について知ってもらえるきっかけになればうれしいです。また、この記事で興味を持っていただいた方がいらっしゃいましたら、ぜひ摩耶山に足を運んでみてはいかがでしょうか。
参加してくれた子ども達からは、以下のような感想をいただいております。
・普段は登山で通り過ぎていた摩耶山には、貴重な自然がたくさんあることがわかった
・摩耶山の自然を守っていきたい
・森の手入れをもっとやってみたい
このイベントを通して、子ども達に摩耶山の自然について知ってもらえるきっかけになればうれしいです。また、この記事で興味を持っていただいた方がいらっしゃいましたら、ぜひ摩耶山に足を運んでみてはいかがでしょうか。
