
アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
2025年夏の冠島調査に参加してきました
2025年09月03日
竹野
みなさまこんにちは。
竹野自然保護官事務所の久畑です。
8月下旬に京都府舞鶴市の冠島調査に参加してきました。
冠島はオオミズナギドリの繁殖地として国の鳥獣保護区や天然記念物に指定され、上陸が禁止されているなど、厳しく保護されている無人島です。
オオミズナギドリは春から夏にかけて繁殖のため日本に渡ってくる海鳥で、地面に巣穴を掘り、ヒナを育てます。
毎年ペアを作る5月とヒナの生育期の8月に調査が実施されています。
竹野自然保護官事務所の久畑です。
8月下旬に京都府舞鶴市の冠島調査に参加してきました。
冠島はオオミズナギドリの繁殖地として国の鳥獣保護区や天然記念物に指定され、上陸が禁止されているなど、厳しく保護されている無人島です。
オオミズナギドリは春から夏にかけて繁殖のため日本に渡ってくる海鳥で、地面に巣穴を掘り、ヒナを育てます。
毎年ペアを作る5月とヒナの生育期の8月に調査が実施されています。

上陸後はすぐに荷物の搬送がはじまります。全員で居住スペースまでバケツリレーで運びましたが、沢山の荷物と真夏の太陽ですぐに汗だくです。
テントなど宿泊の準備を整えたら調査場所の確認に向かいました。
調査はオオミズナギドリが島に帰ってくる夜間に行いますが、オオミズナギドリは地面に巣穴を掘るため、いたるところに巣穴があるので踏み抜かないように慎重に行う必要があり、明るいうちに区画の確認をしておきます。
テントなど宿泊の準備を整えたら調査場所の確認に向かいました。
調査はオオミズナギドリが島に帰ってくる夜間に行いますが、オオミズナギドリは地面に巣穴を掘るため、いたるところに巣穴があるので踏み抜かないように慎重に行う必要があり、明るいうちに区画の確認をしておきます。

そうこうしているうちに夕方になり、島に帰ってくるオオミズナギドリが島の周りを反時計回りに飛ぶ「鳥まわり」という現象 が見られるようになりました。
時間が経つにつれ、島を回る鳥がどんどん増えていきます。
さらに同じ場所でぐるぐる旋回する鳥柱という現象を見ることができました。
なぜこのような行動をとるのか詳しいことはわかっていないようです。
時間が経つにつれ、島を回る鳥がどんどん増えていきます。
さらに同じ場所でぐるぐる旋回する鳥柱という現象を見ることができました。
なぜこのような行動をとるのか詳しいことはわかっていないようです。

飛び回っていたオオミズナギドリも19時を過ぎたあたりから徐々に島へもどってくるため、島内でも鳴き声が聞こえるようになります。
20時を過ぎると島は、けたたましい鳴き声につつまれ巣穴の周辺はこのような状態です。
20時を過ぎると島は、けたたましい鳴き声につつまれ巣穴の周辺はこのような状態です。


20時からの区画調査では、区画内で捕獲した個体に足環をつけ、すでに足環がついている個体は捕獲記録をとります。
オオミズナギドリは平坦な地面から飛び立つことができないので、思ったよりは簡単に捕まえることができます。
また、4時からの飛び立つ場所での調査でも同じことを行います。
今回私は捕獲と記録係、足環を渡す係などを担当しました。
これを3夜繰り返します。
オオミズナギドリは平坦な地面から飛び立つことができないので、思ったよりは簡単に捕まえることができます。
また、4時からの飛び立つ場所での調査でも同じことを行います。
今回私は捕獲と記録係、足環を渡す係などを担当しました。
これを3夜繰り返します。

昼間には鳥獣保護区の標柱の整備、島内の巡視を行い異常のないことを確認しました。
夏の調査では春調査では見ることができなかったヒナを見ることができました。
無事に育ってほしいと願うばかりです。
夏の調査では春調査では見ることができなかったヒナを見ることができました。
無事に育ってほしいと願うばかりです。

それではまた次回。