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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

ジオパークフェスタへ参加

2025年03月31日
田辺 戸口協子
みなさま、こんにちは。
吉野熊野国立公園 田辺管理官事務所の戸口です。
田辺管理官事務所周辺の最近の気候は、底冷えする真冬の気温で寒いかと思えば、その2日後には20℃以上まで気温が上がるような、ジェットコースターのような三寒四温です。まだ冷え込む日もあるようですので、冬物の上着をしまうのはまだ先となりそうです。スギなどの花粉も最盛期で、また黄砂も混じる春の季節、みなさま、体調管理にはお気を付けてください。
 
今回ご紹介するのは、3月初旬の梅の花の季節に開催された、和歌山県の南紀熊野ジオパーク推進協議会主催の南紀熊野ジオパークフェスタ(以下ジオパークフェスタ)です。今年で12回目となるジオパークフェスタは上富田町で開催され、主催者によると約600名の方がお越しくださったとのことです。吉野熊野国立公園は南紀熊野ジオパークと連携している関係から、ブース出展をしてきました。
 
環境省のブースでは、来年2月に90周年を迎える吉野熊野国立公園の紹介と、生物多様性、海洋漂着物の展示をしました。

【吉野熊野国立公園の紹介】

テーマは幽玄の山々、深い渓谷、黒潮流れる南海~森山川の繋がりと悠久の歴史・文化に出会う~
ブース紹介
吉野熊野国立公園の紹介・生物多様性の紹介
クイズ
国立公園クイズ

【生物多様性の解説】

森里川海のいきものや物質循環の繋がりの大切さを伝え、また、ネイチャーポジティブのイメージキャラクター『だいだらポジー』をご紹介しました。
だいだらポジー
地球のポジティブな未来を抱きしめて見守り続けるだいだらポジー
生物多様性
生物多様性の解説

【海洋漂着物の紹介】

昆明・モントリオール生物多様性枠組には生物多様性の観点から、漂着物などの汚染による生物多様性の損失を食い止めるための行動が求められていてます。このような枠組みがあることから、海洋漂着プラごみがみんなの生活と無関係ではないことを実感してもらうための展示をし、また、楽しく取り組めるビーチコーミングを紹介しました。
海洋漂着物
海洋漂着物を紹介
海洋漂着物
カイメンの触り心地を体感
多くのお客様に、環境省のブースにお越しいただきました。
これらの展示を見てクイズに答えてもらい、正解者に環境省のオリジナルグッズをプレゼントしました。
みなさまに吉野熊野国立公園や生物多様性等について知ってもらう機会となりました。
また、今回、ジオパークへ加盟している市町村にあるキャラクターが大集結していました。
ゆるキャラ
左から ひょうたんせんぱい(上富田町)、まぐトル(串本町)、だいだらポジー(環境省)、くえどん(白浜町)
中でも人気だったのが、環境省のネイチャーポジティブキャラクターのだいだらポジーです。出演の最終に、扉の向こうに消えていくポジーくんを寂しく見送り、見えなくなった途端に泣き出すお子様がいらっしゃったほどでした。
 
その他のブースではジオパークと関連する市町村の自然を様々な角度から知ることができる展示・体験がありました。
また、今回は地元でジオ研究をされている学生さんや、地域の方によるポスター発表もあり、その中で何組かはステージにてポスター発表をする時間もありました。
このように、ジオフェスタは大盛況で、地域の方にジオパークのことを知っていただく貴重な機会であり、またジオ関係者の関係構築や研究促進、商品開発につながる好機となりました。
最後に、だいだらポジーからメッセージ。
「南紀熊野ジオパークや吉野熊野国立公園で、この地域で今見ることができる自然を楽しみ体感し、未来につなぐことができるよう大切にしてね!」