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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

2024年 辰(たつ)年、スタート

2024年01月10日
田辺 戸口協子
2024年は、日本全土を揺さぶるほどの地震により、北陸が甚大な災害に見舞われる元旦からのはじまりとなりました。
被害に遭われた多くの方のご冥福と今後の安全を祈ると共に、能登半島が1日でも早く復旧できるよう、できることをしたいと思います。
 
みなさま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、今年の干支は「辰」。「たつ」には、「龍」や「竜」を使って表現されることもよく見られます。辰・龍・竜年にちなんで、田辺地域で見られる”タツ”をご紹介したいと思います。
秋に山間部で目にするミヤマリンドウ
タツのご紹介「ミヤマリンドウ(深山竜胆)」
吉野熊野国立公園の田辺地域でも、龍神山や三星山、高尾山などの山間部で、秋によく目にする「ミヤマリンドウ」です。リンドウは、漢字で書くと『竜胆』で、竜が使われています。
山登りする方にはお馴染みの花ではないかと思います。リンドウだけに、林道でよく見かけます(つまらないダジャレで失礼しました)。登山道を、道案内するかのように華やかに咲き続く可愛らしい花です。
 
リンドウの根が漢方薬に使われており、その味が熊の胆より苦いとして、竜の胆嚢という意味の「竜胆」と表されるとか。
リンドウの花言葉は「勝利」「正義」などですが、これは、薬となるリンドウが、病気に打ち勝つということに由来するものだそうです。
秋を中心に咲くリンドウは、9月の第三日曜日の敬老の日によくプレゼントされる花でもあります。それには秋咲であること以外にも、健康への悩みが増えがちな高齢者への「病気に打ち勝って、元気で長生きしてね」とメッセージを込めているものなのですね。
オマケとして、昨年見つけたお気に入りのタツノオトシゴもご紹介します。
昨年6月末に白浜町で開かれた「ごみと環境フェア」の展示物で、廃棄物から生まれ変わり作品となったタツノオトシゴです。
ごみと環境フェアで見つけたタツノオトシゴ
廃棄物から生まれ変わったタツノオトシゴ
では、本年もみなさまと共に、タツの如く、力強く高く立ち上がることができる年になりますように。