アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
嵐のあとの大台ヶ原
2023年09月05日みなさん、こんにちは。
吉野管理官事務所の濵田です。
今年の夏は本当に暑いですね。
吉野管理官事務所は吉野川のすぐ近くにあるのですが、川で泳いでいる人たちですら暑そうに見えてしまいます。
さて、8月は台風続きでもありましたね。
大台ヶ原では8月の前半、台風6号による影響で1週間ずっと雨が降り続きました。
大台ヶ原ビジターセンターの職員の方によると1週間の積算雨量はなんと1,000mmに達したとのこと。大台ヶ原の年間雨量がおおよそ4,000mmと言われているので、たった1週間で1年の4分の1の雨が降ったことになります。
そのような状況もあり、8月11日に予定していた大台ヶ原自然観察ハイキングは残念ながら中止となりましたが、私は長雨の影響を確認するため、東大台登山道の巡視を行いました。
事務所がある吉野町は晴れていたのに大台ヶ原に到着したら雨。
山の日だったためか予想以上に車も多かったです。天気予報では奈良県南部は曇時々晴だったので、みなさんあまり雨の想定をしていなかったのではないでしょうか…。
(↑事務所を出た時は晴れていたのに…)
いつもは比較的歩きやすい東大台の登山道も、この日はあちこちに池や川が出現…
(↑登山道が小さな池のように…。深いところでは足首より上まで水がたまっているところもありました。)
(↑こちらは川のようになっています。水の勢いが強いところもあるので歩行には注意が必要です。)
登山靴では確実に足元が浸水します。私はこのようなこともあろうかと長靴を履いていたので、池も川も難なく歩くことができました。(同じ日にパークボランティアの方も翌週に予定されていた行事の下見に来られていましたが、ばっちり長靴を履いていらっしゃいました。さすがです。)
巡視の結果、登山道自体に大きな問題はありませんでしたが、中道で倒木が一箇所ありました。
早速、ビジターセンターに報告すると、在駐の奈良県職員の方がすぐに撤去してくださいました。
(道を塞いでいた倒木も…)
(あっという間に元どおり!)
とてもありがたいですね。
みなさんも登山道で何か異常を発見したら、ビジターセンターまでお知らせください。
今回は登山道に大きな影響はなく、ほっとしました。
大台ヶ原は雨に慣れた土地なんだなあと、大台ヶ原の懐の深さを改めて実感することができました。
ただ、雨量が多くなった場合、大台ヶ原ドライブウェイは雨量規制による通行止めを実施する場合があります。土砂崩れの恐れもありますので、雨が続いたあとに大台ヶ原の散策を予定されている方は、道路状況を確認のうえお越しください。
〈奈良県の道路規制情報はこちら↓〉
https://pref.nara.geocloud.jp/mp/10