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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

令和5年度浦富海岸マナー啓発キャンペーンについて

2023年08月30日
浦富 堀田利明
みなさん、こんにちは。浦富自然保護官事務所の堀田です。
毎年、夏になると浦富海岸を訪れる方が増え、特に山陰海岸国立公園の特別保護地区に指定されている城原海岸や鴨が磯辺りは、景観や海水の透明度が高く、それほど混雑しないためプライベートビーチのようで人気です。
 城原海岸#磯の観察会の様子  大鴨ヶ磯#海水浴を楽しむ家族ずれ
しかし、自然公園法で規制されている直火でのたき火や、岩美町の条例で禁止されているバーベキューやキャンプを行ったり、人目につかない場所では、ゴミの不法投棄や密漁まがいの行為が見受けられるため、毎年関係機関などの協力をいただきながら、利用者に注意喚起を行う浦富海岸マナー啓発キャンペーンを実施しています。
今年は、7月23日(日)、7月30日(日)、8月6日(日)の3日間行いましたので、その様子などを紹介します。
当日は、城原海岸と鴨が磯において、海岸をパトロールしながら来場者へマナーの周知、ゴミの持ち帰りなどの声かけを行いました。
初めて来られた方や外国人観光客の方など、バーベキューが禁止されていることを知らず大きな荷物(バーベキュー用具)を抱えて海岸に向かわれるお客さんが多く見受けられました。そのような方々に「バーベキューは禁止されていますよ」と声かけすると「分かりました」とご納得いただくことが出来ました。

城原駐車場#ミーティングの様子  城原海岸#海岸で遊ぶ家族ずれ  

城原海岸や鴨ヶ磯海岸は、駐車場から車道や高低差のある自然歩道をかなり歩くことになるため、バーベキューなどの用具を持ち運ぶこと自体大変ですので、駐車場付近でお声がけするようにしています。
海岸へ行くのも大変なのですが、特に帰りの階段や坂道を登ってくるのは、大変です。皆さん「疲れたあ。でも、景色がとても綺麗だった。また、来たいです。」とおっしゃいます。

小鴨ヶ磯#パトロール中のスタッフ  城原海岸#海水浴を楽しむ家族ずれ  
また、海岸でゴミを拾いながらパトロールしていると「学生時代に遊びに来てから大好きになり毎年来ています。ずっと綺麗であって欲しいので自分たちのゴミはもちろん、目についたゴミも持ち帰ってます。最初は、一人でしたが今では、家族も増えました。」と小さなお子様連れの方から声をかけていただきました。うれしいかぎりです。
毎年のキャンペーンの結果として、国立公園の適正な利用をはじめ町の条例やルール・マナーをご存じの方が増えているように感じられました。引き続き、みなさんと協力しながら取り組んでいきたいと思います。

国立公園の利用上マナーについて
https://www.env.go.jp/nature/nationalparks/about/manner/
(岩美町HP:キャンプ・バーベキュー禁止区域について)
https://www.iwami.gr.jp/item/12814.htm#itemid12814