アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、吉野熊野、山陰海岸、瀬戸内海国立公園があります。
但馬海岸の春の風物詩
2022年05月19日
竹野
近畿地方環境事務所
みなさまこんにちは。竹野自然保護管事務所の久畑です。
4月中旬頃から、竹野スノーケルセンターのある大浦湾の岩場ではワカメが生えている様子が見られました。
(大浦湾の浅瀬の岩に生えているワカメ)
生だと茶色っぽく見えるワカメですが、お湯にさっとくぐらせると鮮やかな緑色に変わります。さくさくとした歯ごたえのワカメしゃぶしゃぶが楽しめるのもこの時期ならではです。
下旬から5月に入るとワカメ刈りも最盛期に入ります。
事務所周辺の海でもワカメ刈りが盛んに行われ、晴れた日には洗濯物のように干されています。なかでも、田結(たい)地区の漁港には大きなワカメ干し場があります。ちょうど巡視の際に見ることができました。
(田結(たい)地区のワカメ干し場)
朝とれたワカメを地元の方々が手分けして干している様子です。
さんさんと降り注ぐ太陽と爽やかな春の風に吹かれて周辺にはふんわりと磯の香りが漂っています。
干されたワカメは包装され、周辺のお土産屋さんなどで販売されています。
例年5月中頃にはわかめ祭りが開催されていましたが、ここ数年コロナウイルス感染症対策で中止されています。来年度は是非開催されることを楽しみに待っています。
竹野自然保護官事務所より但馬海岸の春の風物詩でした。
それでは、また次回。