アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
秋の鳥取砂丘
2021年10月20日みなさま こんにちは。浦富自然保護官事務所の澤です。
日増しに秋の深まりを感じるようになりました。
空は高く澄み渡り、夕方には美しい夕焼けにしみじみと秋の風情を楽しむこのごろです。
秋晴れの日、鳥取砂丘を歩いてきました。
砂丘のあちこちでコウボウムギを見かけます。今の季節は、枯れて雌株の穂から焦げ茶色の種がたくさんおちていました。穂先もムギによく似ています。
【コウボウムギ】
ところで、麦わら帽子のことを英語で「ストローハット」と呼びます。ムギを含め、イネ科の植物は茎の中がストローのように空洞になっているのが特徴です。(というより、昔はもっぱら麦わらをストローとして使っていたのです。)
一方、コウボウムギの茎の断面を見てみると、、、なんと、中に空洞がありません。つまりコウボウムギはムギの仲間ではないとわかります。コウボウムギはイネ科ではなく、カヤツリグサ科の植物です。
いじわるなネーミングですね。私もまんまとだまされてしまいました。(笑)
【コウボウムギの茎の断面】
コウボウムギと同じように、ランの仲間ではないのに「ウンラン」とか、ニンニクの仲間ではないのに「ハマニンニク」という植物もあります。興味がある方は調べてみて下さい。植物だけではなく、ほかにもたくさんありますよ。
さて、山陰海岸国立公園鳥取砂丘ビジターセンターでは、オープン3周年を記念して、10月23日土曜日より10月31日日曜日まで「鳥取砂丘ビジターセンターフェスティバル2021~砂だけじゃない❤鳥取砂丘を遊びつくそう~」が開催されます。缶バッチつくりなど、期間限定のイベントがあります。
【 #鳥取砂丘川柳コンテスト2021】
#鳥取砂丘川柳コンテスト2021で鳥取砂丘をテーマにした川柳をTwitterにつぶやこう。
鳥取砂丘ビジターセンター館内でも同時募集しています。
私も、一生懸命アイディアを考え中です。なかなかいい句が思いつきませんが、記念に一句、がんばって応募したいと思っています。みなさんもつぶやいてみて下さい。
また、企画展示では【鳥取砂丘今昔写真展】が展示中です。(10月9日(土)~10月31日(日))
数十年前と現在を比べてみると、昔と大きく変わったもの、昔から変わらないもの、、、なつかしさとおどろきがいっぱいです。
展示物だけではなく、写真集としても置いてありますので、たくさんの写真を見ることができます。
この機会に是非ビジターセンターへお越し下さい。
10月中旬17時頃の夕日です。夕日の時間は、砂丘の色々な場所で、夕日を見ている方がおられます。時間を忘れて、見入ってしまいます。