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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

「熊野川生き物探し」を開催しました!

2021年10月07日
熊野 内橋未裕

みなさんこんにちは。

よしくま事務所(正式名:吉野熊野国立公園管理事務所)の内橋です。

涼しい日もあれば、暑くて半袖じゃないとやってられない日もある今日この頃。

大好きなキンモクセイの花の香りが漂い始め、ようやく秋の訪れを感じるようになりました。

 さて、去る10月3日に「熊野川生き物探し」を開催しました。

吉野熊野国立公園である熊野川を舞台に、講師として漁師さんをお招きし、昔ながらの漁法や漁具についてのお話、今と昔の熊野川を取り巻く環境の違いなどを分かりやすく教えていただきました。

漁具の実演と説明      小鷹網を投げる漁師さん               漁具の説明を受ける様子

 さらに、自分たちでエサ(水生昆虫)を捕まえて、釣りをしよう!ということで、みんなタモ網を握って川の浅瀬をガサガサ・・・一体どんな生き物に出会えたでしょうか。

ヤゴやカゲロウの幼虫、ヘビトンボ、昆虫ではないですが、和歌山県の希少種であるアカザ(魚)やカジカガエルを捕まえてきた子もいました。

浅瀬でガサガサ浅瀬でガサガサ

 さあ、自分たちで捕まえたエサで釣りタイム。自分たちで獲った水生昆虫を針にかけ、じっと魚が掛かるのを待ちます。熊野川の支流である大塔川の透き通った水。もちろん魚からも人間の姿は見えています。さあ何が釣れるかな?ウグイやカワムツ、オイカワ、ヌマチチブなど、最終的には子供たちみんな魚を釣ることが出来ました!

釣った魚を見る子供たち釣った魚を見る子供たち

採取できた生き物(エサ以外は全てリリースしています)

浅瀬ガサガサ:カワゲラ、カゲロウ、ヘビトンボの幼虫、アカザ、ヨシノボリ、テナガエビ、カジカガエル

釣り・ビンヅケ:カワムツ、ウグイ、オイカワ、ヌマチチブ

 色々な種類の生き物を観察することができました。見たことのない水生昆虫や魚を目の前に、「先生、これなあに~?」の声がたくさん響く、賑やかで楽しい学びの場となりました。